碧電12周年企画 各地を走った ジョイフル気動車

第1回 セイシェル  12.11.05UP

JR西日本福知山支社の「セイシェル」と米子支社の「ふれあいSUNIN」が併結して桜井線をゆく

●キハ58がお尻を合わせて12系客車を挟んだ元”トンボ列車”

JR西日本福知山支社の洋風気動車です。この編成が登場した経緯はなかなかユニークです。もともとは中間に連結される元12系客車だけが団体用として改造されました。(スハフ12701)1両のみのため、他の客車列車に併結される形で運用されましたが、その後は両側をキハ58やキハ65で挟み、気動車列車として運用されるようになりました。キハ58がお尻を合わせて12系を挟むからか、「とんぼ列車」と呼ばれていました。
 そして、分割民営化後の1989年、「とんぼ列車」の編成を維持したまま洋風気動車「セイシェル」に改造されました。スハフ12はキサロ59という形式が与えられ、正式に気動車(ただし付随車)の一員となりました。両端は冷房電源のない2エンジン車キハ58が種車となり、中間車が付随車であることによるパワー不足を補う代わりに、サービス電源をキサロ59からもらっていました。
 「セイシェル」の運用範囲は意外と広く、他の列車を待っていると忽然と姿を表すことがあるという神出鬼没ぶりでした。この日は複数の天理臨が運転され、ダイヤに余裕がないため、別の列車である「セイシェル」と「ふれあいSUNIN」が併結されて桜井線を走りました。

キロ59555 1998.4.26 15:57 桜井線 櫟本−天理


ジョイフル気動車メニューへ

次回へ進む。

萬橋前駅本屋へ戻る。

碧海電子鉄道©2012 鈴木雄司(トップページへ)