これまでちょこちょこ撮ってきた写真と、それにまつわる機材や旅の話です。
20代後半から30代のあいだ、大手出版社で週刊誌の記者をしていました。
大半の取材にはカメラマンが同行するものの、手数は多いほうがいいので
僕らもそれなりの機材を揃え、普通に撮影をしていたのです。そのとき思
ったのは、カメラマンと同じような写真を撮っていてもしかたがないとい
うことです。それぞれ立場が違うのだから、記者の視点で対象を見て、そ
れを写真に収める努力をしなければ、わざわざ重いカメラを持ち、そこに
立っている意味はありません。その後、仕事を離れて自由に撮影をするよ
うになってからもこの考えは変わりませんでした。ここで紹介させていた
だくのは、カメラマンほど上手ではないものの、僕なりに何かを観察し、
報告できないかと模索してきた結果です。うーん、そんなおおげさなもの
じゃないか。ただの旅のスナップだし(笑)□□□□□□□□□□□□□
石川憲二
ジャーナリスト、作家、編集者
古い記録(2003年2月〜2016年12月)は別ページに移しました。
フィルム時代の写真もなかなか味があるので、ぜひ、ご覧ください。
富山県、高岡20170301
2010年に訪れたときには昭和感あふれる駅ビルと寂れた地下街で強く印象に残った高岡でしたが、その後の再開発事業により、駅周辺はすっかりきれいになりました。北陸新幹線の開通に合わせて、いろいろ町興し企画も進行中みたい。山町筋や金屋町に残る江戸時代からの伝統的な町並みは貴重な観光資源なので、これからも大事にしてください。個人的には、町のあちこちに点在する「絶対建築史に残らないような昭和のチープなデザインビル」がツボです。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]
左の写真、けっこう複雑な加工をしているのですが、わかりますか?
北海道、函館20170310
函館駅から徒歩15分ほどの自由市場は、お客さんも地元の人が多いので落ち着いて買いものができます。しかも休憩用のテーブルが用意されており、箸と醤油が置いてあるから、購入した刺身をその場で食べることも可能です。写真は平目、帆立貝、鮪赤身&中トロ(ほぼ大トロだった)で1000円。安い! 函館の市場では市電堀川町駅そばの中島廉売がもっとローカルで、こっちはこっちで味があります(飲食は不可)。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]
観光客だらけの駅前の朝市にも安い店はちゃんとあるので、奥までしっかり探してみてください。
茨城県、土浦20170320
「土浦がヤバい」とは聞いていたものの、三連休の最終日に訪れてみたところ、本当にとんでもないことになっていました。写真は奥の黄色い建物が駅ビルで、このあたりは本来なら、もっとも賑わっていなければいけない場所です。なのに歩いている人はこの程度(これでもいいほうで、ほとんどの時間は無人でした)。駅周辺の商業施設は撤退や閉店が進み、市の中心地なのにまるでゴーストタウン。大丈夫なのか?
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]
水戸街道沿いにわずかに残った歴史的建造物を観光の目玉にしたいようですが、あまりに規模が小さく、こっちもほとんど人影はないです。
中国、天津20170325
北京に直結した港湾都市として発展してきた天津は、19世紀後半から20世紀前半にかけてヨーロッパの列強や日本が租界を築いたことから、今でも古い西洋建築が数多く残っています。規模は上海を上回っているので、もっと人気が出ていいはずなのに、アピールが足りないのか国外からの観光客は非常に少ないですね(国内からの観光客、つまり「お上りさん」はたくさんいる)。もっとも、そのおかげで航空運賃もホテル代もかなり安いから、行くなら今だと思います。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]
旅行ガイドにもあまり詳しく紹介されていない町なので、旅行情報のメモをつくりました。あまり参考にはならないと思いますが、興味をもった方は、どうぞ。