2003〜2012年撮影分ダイジェストです。最新版はこちらへ.


石川憲二
ジャーナリスト、作家、編集者


北海道、釧路20030210
早朝5時ごろの釧路駅前。霧の中、街路灯に照らされた道路が美しくてシャッターを押したところ、これ以上ないというタイミングでセンターに人影が。まさに画竜点睛という感じでした。しかし、今から思い出しても人なんか歩いていなかったような気が……。幽霊でも現実でも、写真は撮ったもん勝ちです(笑)。
[Minolta DiMAGE 7Hi]
ミノルタ末期の名機でホントによく写りました。デジタルなのにフィルム風の画質になるとこが好みです。














ペルー、マチュピチュ20030805
あまりにも有名な遺跡です。普通はこのような全景の写真を紹介するのでしょうが、ここは思いきってアップで。注目すべきなのは何か深い悩みを抱えたような観光客ではありません。この「建築構造」を造るのにインカの末裔たちがいかにマニアックな努力を重ねているかというところに彼らの趣味性を知ってほしいのです。スペイン軍に追われて山地に逃げ込み、この町をつくったはずなのに(異説あり)、なぜわざわざ曲線や階段状の石を削り出しているのかっ! そんな暇があったら抵抗するための武器でもつくるように。
[Minolta DiMAGE 7Hi]













ボリビア、ラパス20030807
4000メートル級の高地にある都市ラパスは宝石箱をぶちまけたような美しい夜景で知られています。でもこれは空気の薄い「盆地の縁」にしか住めない人が大勢いるから。急斜面に貼りつくように建てられた家で灯りをともすので、立体的な夜景になるのです。それを考えると、ちょっと複雑な気持ちになります。
[Minolta DiMAGE 7Hi]
ボリビアの低地トリニダで撮った1枚。一般的にお姉さんはしっかりもので弟はお調子もの。それが、いいバランスなんだよね。そこを利用してちゃっかり写真を撮るわけです。












ミクロネシア、ポンペイ20040429
ポンペイ島の住宅街でスナップ撮影をしていたら、通りがかりのお父さんに「うちの子も撮ってよ」と身振り手振りで誘われ、庭まで、ずかずか入り込んで写した1枚です。はるか太平洋の孤島まで来た目的はもちろんナンマドール遺跡。海からアプローチするといきなり現れる巨大な石積みにはかなり感動します。
[ContaxRX & Planar50mmF1.4MMJ]
以下、フィルムスキャンはすべてニコンの「COOLSCAN V ED」を使用しています。















パラオ、コロール20040717
パラオへは、日本であまり知られていない遺跡の調査に行きました。でも、ほかの時間はだいたいこんなふうなふやけた写真を撮っています。
[ContaxAX & Planar50mmF1.4MMJ]
AXはカバみたいなデカいボディで、安定感抜群でした。ボディ内にもうひとつボディがあり、それを動かしてピントを合わせるという凝ったギミックは好きでしたが、メーカーサポートが終わる時期が近づくにつれて不安になり、ついに手放してしまいました。ちょっと後悔してます。














グアテマラ、パナハッチェル20040824
カメラを向けると無心にニコニコする子供は好きですが、一方でこうやって警戒気味の視線をびしばし送ってくるナチュラルな反応にも、ちょっとほっとします。学校帰りに親の店にでも立ち寄ったところか? 勉強(たぶん)のじゃましてごめん。
[Contax AX & Planar50mmF1.4MMJ]
プラナーらしい写真をもう1枚。絞りでこれだけ違います。あとラチチ
ュードの限界を超えた描写も魅力。この状況で娘の父親らしき人までち
ゃんと写ってるのはすごい!












東京、秋葉原20050109
小学館の『平成大合併日本新地図』のために撮影したものです。フィルムなのに HDR風なのがポイント。この本には、他にも僕の撮った写真が何枚か使われています。多灯による物撮りまでしてるのですから、本業でもないのに何やってんだか。
[Contax AX & Yashica ML Fisheye 15mmF2.8]
ヤシカの魚眼はいいレンズでしたがその後、デジタルへのメイン機材入れ替えをしたときに泣く泣く手放しました。その顛末はここで。














長崎県、長崎20050128
デパートの化粧品売場の光景。マニュアルフォーカスのフィルムカメラでこういう盗み撮りをするのはけっこう大変です。盗むなって(笑)。
[Contax RX & Planar85mmF1.4MMG]
西ドイツ製のプラナー85ミリは、たまたま中古カメラ店でみつけて手に入れたものですが、絞り開放でも、ちゃんとピントが来る当たり品。さすがにこれだけは手放しません。














大阪、吹田20050318
大阪万博には個人的にいろいろ思い入れがあったため、今でも太陽の塔を見ると胸が熱くなります。子供時代の僕にとっては、貴重な「世界への窓」であり、絶対に行ってみたかったんですよね。親に本気で頼み込んだのはあのときだけでした。
[Contax RX & Makro-Planar 60mm2.8CMMJ]
ツァイスのマクロレンズでは 100ミリが超有名ですが、60ミリもけっして悪くはありません。初めてテストしたときには、フィルムの限界に迫る解像度に驚いた覚えがあります。このサイズでも密度の濃さみたいなのを感じられるでしょうか。





















東京、三軒茶屋20050326
世田谷線三軒茶屋駅からの夕焼けの風景。空にある小さな白い部分は飛行機雲です。
[Canon A-1 & newFD50mmF1.4]
週刊誌記者をしていたころのメインカメラを久しぶりにひっぱりだして撮影してみたところ、思っていた以上に写りがよくて驚きました。FD時代のキヤノンレンズは、日本特有の「湿気が多くて濁り気味」の空気を突き通してクリアに見せる力があるように感じます。ちなみに、もう少し乾燥したヨーロッパで撮るとこんな感じ。「こってり盛り盛り」のツァイスとは対極ですが、これはこれでいいですね。(1991年7月撮影、ハンガリー、ブダペスト)





















 フィリピン、マニラ20050409
マニラの下町にあるちょっと貧乏なエリアを、がしがし歩いていたときに出会ったやたら明るい子供たち。日本もついこのあいだまでこんな感じだったんですけどね。フィリピンは写真を撮るにはいいとこです。
[Contax AX & Planar50mmF1.4MMJ]
魔術のようなAF機能をもつAXですがさすがにフィルムカメラ時代の超高級機だけあって性能は高く(ちゃんとピントが合う)、こういうスナップでは大活躍してくれました。
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シンガポール、リトルインディア20051031
仕事で訪れた日はたまたまインドの暦で大晦日にあたっていたらしく、年明けのカウントダウンに向けて町はすごいにぎわい。「新年になった瞬間、インド美人がキスしてくれるんじゃないか」と淡い期待を抱いて12時までうろついていたのですが、当然、そんなバテレンな蛮行は行われませんでした。残念!
[Contax AX & Planar50mmF1.4MMJ]














スペイン、セビリア20060502
ヨーロッパの人は簡単には写真を撮らせてくれないので、このときは街の片隅に潜んだまま中望遠レンズでじっとねらっていました。4月末のセビリアは、日本の真夏の 1.2倍くらい暑く、こういう作業がじっくりできるのは夕方以降です。
[Contax RX & Planar85mmF1.4MMG]
このレンズを使うようになって約2年、初めてプラナー85ミリらしい写真が撮れました。





















ポルトガル、タヴィラ20060504
ポルトガルの田舎に行ってみようと南部の町ファーロまでやってきました。でも撮影しておもしろそうなものがあんまりない! なので、列車で30分ほどのリゾート地タヴィラまで足を伸ばし、地元住民との交流に勤しんでみました。道端で拾ったもので無邪気に遊ぶような子は、おとな社会のヨーロッパではけっこうレアです。動き回られるとなかなかピントが合わないっす。
[Contax RX & Planar85mmF1.4MMG]
スペイン南部からポルトガルへの移動は高速バスがお薦めです。安い、速い、空いてる、本数も多いと完璧。ファーロは駅のそばに快適な安宿もあり、のんびり過ごすには実はとってもいいところです。町もそこそこ大きいしね。名物料理としてはポークとアサリのトマトシチューといったものあり。なぜこの2つを合わせる?



















小笠原村、北硫黄島20060910
名前の通り硫黄島の北にある島で、このような断崖絶壁の地形でありながら、戦前には集落が2カ所もあったというから驚きです。その昔、グアムなどマリアナ諸島のあたりから渡ってきたであろう人々の生活の痕跡が発見されており、日本人が多様な民族から成り立っていることを証明する歴史的価値のある土地です。
[Contax AX & Sonnar180mmF2.8AEG]
ゾナーの 180ミリもちゃんとドイツ製をもっています(わかる人にだけわかるマイナーなこだわり)。














小笠原村、父島20060911
小笠原の写真は海と島の風景を中心にいろいろ公開されているので、ここは少しめずらしいものを。父島の港近くにある大神山神社はなんとなくプラスチックな感じがします。
[Contax AX& Distagon18mmF4MMG]
ディスタゴン18ミリもドイツ製の、しかもMMをもってました。このころはそういう情熱にあふれてたんだよねー(笑)。名レンズなので描写力はさすが。特に色ノリが抜群によかっただけにデジカメ時代にならなければ一生使ってたと思いますね。しかたなく極楽堂にひきとられていきましたとさ。













インド、チェンナイ20070111
インド人は写真を撮られるのが大好きなうえに表情が豊かなので、町中の撮影はものすごく
やりやすいです。特に子供は、どこでどう撮っても絵になっちゃう。なので、あえてそうい
うアドバンテージに頼らない1枚を。タイトルは「インド洋とインド人」(笑)。昔のフラン
ス映画みたいで気に入ってます。 [Canon EOS Kiss Digital X & Sigma17-70mmF2.8-4.5]



UAE、ドバイ20070112
街中のどの場所でも周囲を見回すと建設中の高層ビルが必ず5棟以上みつかるこのころのドバイは(誇張なしの実話)、やはりちょっと異常でした。たしか全世界の建築用クレーンの3分の1が集まっていたとか。実質的な労働者はインド&パキスタン人で、ドバイ人は役人と経営者だけというのは、ある時期のナウルを思い出させます。
[Canon EOS Kiss Digital X & Sigma17-70mmF2.8-4.5 DC MACRO]














マレーシア、マラッカ20070323
鄭和の人生を調べようと縁のあるマラッカへの旅をしました。夜、ホテルのベランダから外を見ていたら、遠くから音楽が聞こえてくる。持参した 500ミリ超望遠ミラーレンズを着けて(実質800ミリ!)覗いたところ、若者たちが公園に集まってダンスパーティーをしていました。
[Canon EOS Kiss Digital X & Yashica REFLEX 500mmF8]
この超望遠レンズ、旅先で意外な働きをすることがあるので今でも手放していません。フォーサーズに着けると、なんと実質1000ミリ!












ノルウェー、オスロ20070505
こういうシチュエーションをみつけたら、迷わず正面に回り込んでシャッターを押しちゃうのが、キャンディッドな写真を撮るコツです。で、「おっ外人さん(僕のことね)が勝手にわしらの撮影をしとるぞ」と敵が混乱しているうちに、すばやくその場を離れる。旅に出るとそんなことばかりしているような気がします。
[Canon EOS Kiss Digital X
Sigma17-70mmF2.8-4.5 DC MACRO]
キスデジは軽いのでスナップ用によかったのですが、さすがにカメラとしての基本性能が低すぎ(ピントの合い方とかが雑)、1年も使わずに手放してしまいました。一方のシグマレンズは定価4万円台とは思えないほどのすばらしい写りで感動もの。でも本体と一緒に驚くほどの安値で中古カメラ屋さんへと引き取られていきましたが……。


















東京、羽田空港20070921
航空会社の整備部門の取材を何度もしているのですが、そのあいまに撮った1枚です。ちょっとだけあざとい加工をしました。
[Canon EOS Kiss Digital X & Sigma17-70mmF2.8-4.5 DC MACRO]















フランス、アヴィニョン20080502
『ちびまる子ちゃん』とかをみているとマンガでは子供の目をひらがなの「の」の字みたいに描くときがあります。あれって単なる表現技法だと思っていたのですが、実は本当にそういうことがあるのです。嘘だと思ったら、この写真の拡大画像をご覧ください。警戒心の強いヨーロッパの子供が無邪気になる瞬間を撮ろうとアイスクリーム屋の前で見張っていました。ぺろりと舐めたときが、シャッターチャンスです。ふふふ、つっぱっていても、しょせんは子供よのぉ。
[Olympus E-3 &
Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
この旅行から本格的に使い始めたメインカメラです。オリンパスは発色がいいのでフィルム時代のコンタックスから乗り換える人が多いみたい。このレンズは高倍率ズームゆえの重さを除けば、これまでのカメラ人生のなかで最強です。


















フランス、リヨン20080503
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリと、星の王子様と、たまたまいい角度で入り込んできた飛行機雲。こういうのをつい撮ってしまう(抑えてしまう)ところが編集者の性か。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
青い空と銅像、どっちも写すのは露出的に、けっこう大変です。美食の町として知られるリヨンですが、観光するならミニチュア博物館が超お薦め。展示されているジオラマはものすごくリアルで感動します。




















台湾、台北20080701
市内の小さな市場街の空。あまり時間がなかった旅でたまたまみつけた風景。このとき3Dカメラをもっていたら、もっっと迫力ある写真が撮れたかも。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
いわゆる「オリンパスブルー」を活かしたくて E-3にしてから青空の写真が増えました。こういうパッションってただの思い込みなのでしょうが、写真を撮るときにはけっこう大切なんですよね。




















山形県、鶴岡20081108
鶴岡の加茂水族館で撮影したクラゲの食事風景。水中に散っているのが特製の餌です。ここ、いい水族館なのですが、公共交通機関だけで訪れるとものすごく不便。バスは1〜2時間に1本でもいいから、その案内をもう少し確実にしていただけるとうれしいです。ところで、もし宇宙「人」というものがいたら、僕はクラゲみたいな形をしているのではないかと思ってます。カール・セーガンのいう木星にいるかもしれない浮遊生物は、まさにこんな感じではないだろうか。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
クリックするとちょっと大きめの画像ファイルが開きます。



















台湾、台南20081209
台湾の古都である台南はふだんは静かな町なのですが、僕が行った日は派手なお祭りをしていて、そこらじゅうで爆竹を爆裂させていました。その数がすごく、うしろに見える小さな黄色い箱ひとつで百連発分くらい。これを赤信号のあいだに交差点に 100箱ほど並べ、火をつけるのです(つまり1万連発分!)。通行が妨げられるので、当然、渋滞が発生し、しかもあたりは爆音&煙まみれ。なのでこのシーンだけ見ると内戦の中を逃げまどう家族のドキュメンタリー映像です。
 [Olympus E-3 &
Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]



















北海道、静内20081219
僕はずっと表現の方法や技術にこだわってきたのですが、そのきっかけは高校生のときに出会ったマンガ家の岡田史子さんにあります。彼女の作品をまとめた『ガラス玉』(朝日ソノラマ)という本は本当にすごかった。すべてが新しい表現への挑戦の記録で、今でもあれを超える芸術はないと信じています。それから30数年を経てようやく訪れた彼女の故郷、静内。そこの博物館に展示されていた土偶のレベルの高さに日本の文化の厚みを感じました。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
そろそろ彼女のことをちゃんと書こうと思っています。それまでは参考
リンクを。













ドイツ、ドレスデン20090427
ベルリンの壁が崩壊してから20年もたっているというのに、旧東ドイツには今でもどことなく「東」の匂いのする場所が残っています。再開発が急ピッチで進むドレスデンにも微妙なデザインの店がけっこうありました。ちょっと懐かしい感じがしますね。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
















チェコ、プラハ20090430
冷戦時代の東欧は町を歩いていても薄暗く寂しい印象しかありませんでした(そのころでも田舎はけっこう明るかったんですけどね)。それから四半世紀を経てようやく訪れることのできたプラハは、予想に反してものすごいにぎわい。観光客密度はベネチア並みです。写真は有名な天文時計を眺める人々。みんなカメラが好きなのは日本人と同じですね。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]















東京、羽田20090731
その昔、羽田空港が今より小さかったころ、水路を挟んで空港に面した家では巨大なネオン看板を付ける代わりに広告収入をもらって生計を立てていました。しかし自宅を大量の照明機器が覆うのですから、光と音の被害はすさまじかったはず(ジジジ……とずっと鳴り続ける)。それでもそういう暮らしを続けてしまう70年代までの日本の貧しさに僕は心打たれたのです。今、そのあたりを歩くと巨大看板の名残である鉄骨が残るのは2軒だけ。そんな歴史を記録しておこうと撮影してきました。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]















熊本県、熊本20100224

3Dの本を出すのに合わせて自分でもステレオカメラを買って立体写真にチャレンジ
してみました。2D(平面)ならなんのことのないこういう画像が急におもしろくな
るから不思議。適当な大きさにプリントアウトし、真ん中にハガキなどを立てて左右
の視線を遮ると立体に見やすいです。[Fujifilm FnePix REAL 3D W1]
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マルタ、バレッタ20100413
地中海のマルタ共和国は先史時代の巨石遺跡が多く残るミステリアスな島です。旅の目的その1はもちろんそんな遺跡群なのですが、まあ、そこはいつも通り、街角スナップもしっかり撮ってます。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
この旅ではオリンパスの 70〜300ミリがけっこう活躍しました。軽量で実質600ミリの超望遠撮影までできるところが旅行に最適。AFは死ぬほど遅いけど(笑)。
















山口県、防府20100621
旅の途中でテキトーに降りた防府の町は古い建物が残り、意外といいところでした。国分寺もあって、地元のガキンチョであふれてる。
「なにしてんの?」

「スケッティーーーーー!」

じゃあ、授業なんだから、早く描きなさいね。

「カメラマンですか?」

「んにゃ。ただの民間人」

「ミンカンズィーーーーン!」
聞くと、学校から4キロぐらい歩いてここまで往復してるとか。いい教育だと思いました。
[Olympus E-3
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
















福井県、福井20100719
梅雨明け直後の澄んだ空。すさまじく暑いが、一年でいちばん美しい時期かもしれません。福井は知る人ぞ知る美食の町です。寿司、蕎麦、洋食そしてバーまでなかなか凝った店が多いのですが、そのわりにはあまり注目されないね。それから電車で45分ほどの三国も古い家並みが続く港町で、散策するにはなかなかいいところです。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital
ED12-60mmF2.8-4.0]
こーゆーのも手持ちです!















静岡県、浜松20100727
浜松は人口80万人以上の大都会なのですが、メインの北口方面は大型ビルの開発を急ぎすぎて既存の商業エリアとの連携がうまくいってないし(今、日本の地方都市の多くがそうですが)、南口側は行政が見放してる感じで、全体としてどういう町にしたいのか、グランドデザインがみえません。個人的には南の取り残された雰囲気は嫌いじゃないです。
[Olympus E-3 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
あきらめが悪いので逆光気味でも強引に撮ります。レンズ、がんばってるなあ。
















香港、中環20101217

本当に真っ平らな板ガラスをつくる技術は日本を含む一部の国にしかなく、簡単に調達
できるわけではありません。「発展する中国」の特別行政区、香港の中心部にある最新
式ビルでも、ガラス壁面に映る風景はこんな感じ。まだまだ日米欧との差は歴然として
いるのに、経済評論家って、こういうこと、あまり教えてくれないよね。
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※20080510のパリの建物は鏡面をわざと微妙に歪ませてるのでレベルは2段階上です。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
アラ探しばかりしててもいけないので、立派なビル群と派手な夜景を。こういう写真が
撮れるのも最新のカメラ技術のおかげです。
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東京都、深沢20110429
世田谷区では数少ない下町情緒がある街「エーダンモール深沢」。この日は女子小学生の集団が「ねっ、ドロケーやろうよ」なんて相談してました。昭和かっ! 自由が丘と駒沢公園に挟まれた無機質な住宅街に、突如、現れるだけに、かなりのタイムスリップ感が味わえる町です。
[Olympus E-5
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]





















千葉県、浦安20110525
震災による液状化現象で大きな被害のあった浦安ですが、復興工事は着実に進んでいるようで安心しました。やたら子供が多く、元気なのもいいですね。散策するなら北の浦安駅側がおもしろい。一部に古い路地が残り、歩きがいがあります。あと昭和27年ごろの漁師町を再現した郷土博物館も見どころ。展示が充実しているだけでなく、地元のガキンチョの遊び場になってて、本物の町のような活気があります。
[Olympus E-5
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
あっ、構図が(深沢+南千住)÷2だ。























大阪、新今宮20110703
新世界近くの住宅地。一瞬のシーンがいいと思って慌てて撮ったため、フレームが水平ではありません。姑息に修正しようかと思ったのですが、よく見るとお母さんは垂直に立っている。僕は今まで子供に着目して写真を撮っていたつもりなのに、実は母親の視点にいたということに気づき、ちょっとびっくりしました。写真っていろんなことを教えてくれますね。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
















香川県、高松20110917
高松市内の商店街で、突如、現れた「ゆるキャラ」に激しく興味を示す女の子。でも、お尻を見てちょっとビビる。たしかにこのデザインで尻尾はないよねえ。そのあとも親しんでたから、気持ち的には乗り越えたみたいだけど。
[Olympus E-5
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]

讃岐うどんの本拠地高松では、最近、ラーメンに押されてうどん屋が減少気味です。うどんは単価が安すぎ、しかも昼間しか売れないのが理由らしい。昔よくあった「うどんがメニューにある喫茶店」も、どんどんなくなっているそうで、いまだに「讃岐うどんブーム」をプッシュするマスメディアは、そのあたり、目を瞑ってるよね。そういえば、大阪でもお好み焼き屋さんがかなり減ってるのですが、その事実も、あまり報道されません。どうしてかな?「讃岐はうどん!大阪はお好み焼き!」って騒いでるほうが手間がかからず、楽だからかも。

















愛媛県、三島20110918
旅の途中、適当な町で降りて散策しても、たいていの場合、おもしろい風景などみつかりません。あるのはひからびて寂れた、古臭い街並みだけ。香川から愛媛県に向かうあいだにある伊予三島駅周辺も同じでした(しかし四国中央市という頭の悪い名前はどーにかならんのか)。それでもがんばって探すとこんな素敵な風景に出会えるのですから、旅はやっぱりやめられない。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]

調べてみたら、そこそこ有名な店みたいなのですが、ビジュアル的インパクトはかなりあるので、ロケ地として、ぜひ活用してみてください。














群馬県、富岡20111026
僕は鉄っちゃんではないのですが、旅の移動手段としては鉄道がいちばん好きです。高速道路と違って町の中心部に入ってくるので、車窓がリアルですから。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
久しぶりの休日、上信電鉄に乗って下仁田まで行ってみました。このあたり、前から気になってたんですよね。上信電鉄はレトロな駅がたくさんあり、それらを見るだけでもおもしろい。もっと注目されていいエリアです。このあと、群馬県を代表する都市である前橋高崎でも写真を撮りました。




















インド、カジュラホ20111121
インドのクラシカルな売店なんだろうけど、看板がちょっと変です。ここで各種メモリカードを販売しているとは思えないのだが。
[Olympus E-5
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]

もう1枚、「悠久のインド」っぽいのも(笑)。






















中国、上海20111124
なんか、ぬるそうな安全基準のテレビ塔の展望室。こういうのを含めて、今の中国は元気があるね。なんたって、思いっきりストロボ焚いて隠し撮り?しても、全然、気づかないくらい自分に夢中なのだから。最近、やたら細かいことばかり考えすぎる日本人も見習ったほうがいいかも。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]

















宮城県、石巻20120202
地震で大きな被害を受けた石巻。今でも仙台からの鉄道は完全には復旧していません(一部の線路を陸側に移設しないとだめみたい)。それでも訪れた町の様子は「普通の寂れた地方都市」程度には復興してます。どうせならハードウェアだけでなく、町を活性化するソフトウェアもつくり直せればいいのにね。写真は駅前のメインの十字路。測量は大変でしょうが、こんな明るさがあれば大丈夫。
やらせじゃないよ。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
店を失った人のための仮設商店街が被害の大きさを表しています。



















兵庫県、神戸20120321
新長田駅近くの味わい深い風景を撮りに行ったのですが、次の日に撮影したポートタワーが、あまりに、あっけらかんと美しかったので、そっちをメインにします。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
地震で大きな被害を受けた長田区は、広いエリアで再開発が進んだため、すっかり近代的な街に生まれ変わりました。それでも、探せば残しておきたい風景がたくさんあります。紹介する写真は見た目と名前が一致した商店街と密度の高い住宅地。何度でも散策にいきたくなる場所ですね。もう1枚、コンクリート構造物の実存性を発揮する高速舞子バスステーションの光景。徳島から神戸に向かうときの秘密乗り換えスポットでもあります。



















ハンガリー、ヴィラニー20120429
村にあるVylyanワイナリーでおとなたちは一日中ワインを飲み続けています。連れてこられた子供は自分たちで遊びを考えて時間を潰すしかないわけで、その結果は世界どこでも同じようなものだよね。ハンガリー人(マジャール人)はアジア由来の民族であるものの、混血が進み、見た目は完全にヨーロッパ人。でも名前は姓名の順に書くし、住所や年月日は大きい単位から。なので一緒になって「(ヨーロッパ式の)日月年の順なんて変だよね」と盛りあがるのです。いい人たちだ。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]














オーストリア、ウィーン20120504
子供の写真はいっぱい撮っていますが、個人的にはこういうのがいちばん好きです。路上パフォーマーというロマンあふれる職業に就くおとなと、リアルに収入を気にする女の子。どう考えても賢いのは子供のほうだってところが、おもしろいですね(男の子はどっち側?)。おとなって、案外、馬鹿だと思う。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
ウィーンはヨーロッパのなかでは「よくできた街」なので、撮影のしがいがあります。いくつか紹介。




















千葉県、松戸20120614
常磐線新松戸駅の横にあるガード。西側は商店街に直結していますが、東側には農家直営の販売コーナーがあるくらいで、その対比がちょっとおもしろい。このときは西日が入り込んで壁面に反射し、水槽の中にいるみたいでした。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
もう1枚は新松戸から近い流鉄流山線流山駅。駅舎は1916年建造の文化財ものですが、青緑赤白黄と意外にもカラフルな構図になったので、そのあたりを強調してあります。
ミニ情報:流山市の博物館は入館料無料のわりには充実しています。














福島県、福島20120929
3年前に福島市内を歩き回っていて偶然みつけた「新町ビル街」は、けっこう衝撃的でした。昭和丸出しの複合ビル群が、ほぼ100メートルにわたり、狭い道の両側に建ち並んでいて、その様子はまるで映画のセット。しかも、すべて現役で、1階の店舗(主に飲み屋)も2、3階の住居もちゃんと利用されています(あの地震にもしぶとく生き残りました!)。
[Olympus E-5 & ZuikoDigital ED9-18mmF4.0-5.6]
問題なのは僕の写真表現技術で、この建物の魅力を1枚では表現できません。なのでこれこれこれこれもご覧ください。

















富山県、富山20121006
富山市は日本で屈指の近代美術館があるし、街中にもオブジェが飾ってあってアートを楽しめる街です(ミレーの絵を集めたギャラリーもこっそりオープンしました)。建物も意欲的な意匠の作品が多いですね。個人的には戦後のモダニズム建築のおいしい部分だけをとったような市立図書館が好きですが、富山県総合福祉会館「サンシップとやま」もなかなか過激で味わいがあります。
[Olympus E-5 & ZuikoDigital ED12-60mmF2.8-4.0]
天気が悪いのが残念! いつか撮りなおしに行きます。
あと、富山市役所は地球防衛軍の基地みたい(笑)。














新潟県、燕20121214
弥彦線燕駅前。このあたりは道路上の雪を溶かすため散水するのですが、使用する地下水に鉄分が多く含まれるせいか、地面がベンガラ色に染まっています。金属加工で知られる町だけに、これも風情なのかも。
[Olympus E-5 &Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
隣接する三条市とはやたら対抗意識が強いそうですが、この両市はまるで兄弟みたい。たとえば、駅そばではなく川に沿って商店街が発達してきたとか(鉄道より船運が主流)、古く味のある建物が多く残っているとか(三条)、双子のようによく似ています。個性的なラーメンも食べられるしね。













タイ、バンコク20121220
最近のバンコクはやたら元気で、次々と新しいショッピングセンターがオープンしています。クリスマスを迎えて派手な飾りつけをするところは日本の高度成長期に似てますね(仏教国なのに)。ついつい、はしゃいで記念撮影をしてしまうのも1970年代的で懐かしいです。写真はブレッソン的に跳ねる男の子とその家族。なんか幸せそうでいいなあ。
[Olympus E-5
& Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
もっとも派手なショッピングセンターはシャトル船で行くアジアティーク・ザ・リバー・フロントだと思います。かなり不便な場所なのに、大勢の客が集まるのだから、すごい! あと、個人的なお薦めは BTSアソーク駅前のターミナル21です。フロアごとに東京、パリ、ロンドンなどと世界の町をイメージさせるようになっていて、それらをつなぐエスカレーターを飛行機に見立てた空港仕様のデザインはナイスアイデア。






















トルコ、イスタンブール20130428
東西の接点の町に9日間ほどいたのですが、退屈するかと思いきや、毎日楽しく散策してましたね。ある日、ホテルの近くで映画撮影をしていたので、少し離れたところから主演女優を望遠レンズで捕らえてみました。美人だけど、誰?
[Olympus E-5 & ZuikoDigital ED70-300mmF4.0-5.6]
イスタンブールではヨーロッパ側とアジア側をつなぐ連絡船が気持ちいいですね。ブレッソンとも親交があったトルコの名カメラマン、アラ・ギュレルの真似をして、船の上から一枚撮って撮ってみました。


















山口県、下関20130829
下関市立水族館「海響館」のアシカ&イルカショーは、海賊の宝探しなどのストーリー仕立てで、けっこう工夫されています。お姉さんたちもなかなか粒揃いだしね(笑)。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
ステージのうしろは関門海峡で、九州の門司の街がこんな近くに見えます。ここを大型船が1日に何隻も通ると思うとすごい!
ちなみに、この海の下を歩いて渡れるって知ってました?


















福岡県、北九州20130909
2週連チャンで北九州に来ました。いろいろ個性のある町の集合体なので、回ってみると、かなりおもしろい。ここ折尾駅は1916年建造の旧駅舎は取り壊されてしまったものの、内部の構造には明治や大正時代の面影が残っています。名物駅弁「かしわめし」の立ち売りも健在だしね。
[Olympus E-5 &
Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
運河沿いの渋い飲食店街も一見の価値あり。地元で評判の餃子兄弟という店は本当においしいです。


















福岡県、直方20130910
筑豊の直方は古い建物が多く残り、レトロ観光に訪れる人が増えているそうです。でも、僕の興味はこういうちょっと変な歴史的建造物に向かうのでした。奥の四角いビルに腹巻きのように巻き付いた増築部分がいい味を出しています。
別の角度だとこんな感じ
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]



















滋賀県、大津20131114
滋賀の県庁所在地であり、歴史もあるのに、「京都まで9分!」を売りものに観光客を呼ぼうとする大津は、かなり微妙な町です。僕もこれまで、なんとなくスルーしてきたのですが、思い切って訪れてみると、なかなかいいところでした。まず、行政的な区画整理が遅れているせいか(ごめん)、渋い路地や横町がけっこう残っており、。そこにさまざまな時代の古い建物が並んでいるのです。まるで、複数のタイムカプセルをぶちまけたかのようで、そんな渋い町のところどころに味のある飲み屋や食堂が点在するのです(黒板のメニュー、こだわってるものと普通のものとの組み合わせが渋い!)。しばらく通っていろいろ解明したい。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]





















大阪、十三20140512
僕が密かに愛していた十三駅前の飲み屋街、通称「しょんべん横町」が、今年3月、火事を出してしまいました。被害は大きく、直結する駅の西口も閉鎖されているほど。それでも残った建物は元気に営業中なので完全に活気が失われたわけではありません。他にも魅力的な店が多い町なので、ぜひ訪れてみてください。
[Olympus E-5 &
Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
ところで、新宿駅西口の飲み屋街も長く「しょんべん横町」と呼ばれ愛されてきたのに、あるときから「思い出横町」という場違いな名前を強要するようになりました。あれで気持ちが離れた人も多いはず。勘違いだよね。













香川県、善通寺20140619
屋久島に縄文杉を見に行くのはかまわないのですが(ただし、そのたびに森に負荷を与えていることは忘れないように)、古い木は他にも全国さまざまなところにあります。空海由来の四国のお寺にも樹齢千数百年の楠が2本あり、幹を見る限り、すでにただの植物から妖怪に昇格しているように感じました(笑)。めでたしめでたし。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]

















群馬県、渋川20150327
「渋川の夜が熱い」との謎の情報を得て行ってきました関東北西部「どんづまり」の町(正確にはまだその先に沼田や水上があるが)。結果的にはよくある寂れた地方都市だったのですが、それでもちょっといい飲み屋がいくつかみつかったのは収穫でしたね(お薦めは「ねこ」)。ついでに「超寂れてる」と一部で噂の伊香保温泉にも足を伸ばしてみました。予想と違い意外と元気で若い観光客がたくさんいたのは驚きです。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
渋川市の鳥はホトトギスだそうですが、町中には鷹を切り抜いた看板がいくつもあります。なぜ?

















静岡県、三島20150403
多くの人にとって新幹線車内の「ただいま○○駅を通過中」という表示でしか縁のない三島は、江戸時代、東海道の主要な宿場町のひとつとして、けっこう栄えていました。箱根をようやく越えた旅人が羽目を外す場所だっただけに、歓楽街として怪しく発展していたとか。その影響なのか、今でも飲食店が多く、夜の徘徊はなかなか楽しいです。有名な鰻や沼津港直送の魚がおいしいのはもちろん、かなりレベルの高いバーまであるのは立派!
[Olympus E-5 &
Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
三嶋大社は夜でも立ち入り可能なので、こんな風景も楽しめます。

















静岡県、清水20150417
最近、ちょっとハマってる町、清水。行政上は静岡市清水区になってしまいましたが、僕の中ではずっと「清水市」ですね。中心部は微妙に寂れているものの、駅前商店街はぎりぎり残っているし、観光客向けの店も繁盛しているので、地方都市としてはいいほうだと思う。で、この写真。工場のような細長い建物のスナックは果たしてどういう構造なのか?(やたら奥行きが長いとか)。その正体は現地を散策していただければ、すぐにわかります。近く(静鉄新清水駅周辺)にはいい飲み屋が多いので、ぜひ一度、訪れてみてください。お薦めのひとつは有名店「金の字」の支店。本店で、すぐ売り切れになるメニュー、もつカレーも、比較的、遅くまで食べられる穴場です。
[Olympus E-5 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
そろそろ撮影機材全取っ替えのタイミングか? 問題はこっそり残しているコンタックス系レンズなのだが。























埼玉県、川越20150430
まるで京都のように観光客であふれる川越の深夜の風景。
[Olympus STYLUS SH-60]
強力な手ぶれ補正機能でプロの動画撮影スタッフからも評価の高いオリンパスのSHシリーズ(現行機種はSH-2)。その旧モデルが安く手に入ったので、いろいろ実験中です。コンパクトカメラ特有の「レンズの力不足をソフト的にこねくりまわして補う」方式だけに画質は微妙ですが、600mm相当の超望遠が気軽に使えるのはすごいことだと思う(当然、手持ち)。一眼レフで育ってきた世代にとっては衝撃的です。下の排水溝あたりの解像度も感動モノ!

















福島県、いわき20150531
8年前に訪れたとき、いわき市はサラ金の看板ばかり目立つ典型的な斜陽都市でした。しかし今は復興事業の中核地のひとつということもあって活気づき、整備が進んだ駅前はまるで未来都市みたい(笑)。なかには「震災バブル」と揶揄する人がいますが、僕はいいと思いますね。大事なのはこの賑わいを永続的な町の活性化につなげていくことなのですから。そう考えたとき、貴重な観光資源である水族館(学習型水族館としては出色)の前にバス停すらないのはどうなんだろう。お・も・て・な・さ・ず?
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mmF3.5-5.6EZ]
カメラについての説明はいずれ。とりあえず、よく写ります




























台湾、高雄20151009
バニラエアというLCCのサイトを眺めていたところ、使い勝手のいい時間帯に高雄便があるのを発見し、思わず予約してしまいました。ところで、最近の台湾で気になるのがアートシーンです。以前、訪れた台北の市立美術館は気合いの入った現代美術の展示で感動しましたが、ここ高雄もけっこう意欲的。さすがに画像は貼れないものの、「自分の性器の拡大映像に線を加えて自画像を完成させる女性作家のビデオ」なんて、よほど覚悟がなければ公開できません。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mmF3.5-5.6EZ]
他にもアートをテーマにした観光スポットなどがあり、注目です。そういえば、これもアートなのかな?
■台湾高雄の地下鉄が萌え萌えな件■

















宮城県、気仙沼20151016
地震の前から旅をしたかった気仙沼にようやく行けました。一ノ関からの鉄道は通じているものの先に進む2線は橋桁があちこちで流されており、復旧は大変そう。このため線路跡の一部を専用道にしたバス(BRT)が暫定的に運行中です。つまり列車が走る場所をバスで通るわけで、こそばゆいような不思議な感覚になりますね。町中はまだ復興途中だったり、津波に耐えた建物にも記録が残っていたりと震災の記憶を思い起こさせてくれます。といいつつ魚は最高にうまいので、ぜひ。お薦めはこの「ぴんぽん」という居酒屋で、もしかすると日本一コスパがいいかも。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mmF3.5-5.6EZ]


















 
佐賀県、佐賀20151023
県庁所在地としてはかなり地味な佐賀の町ですが、歩いていて気持ちがいいのは人がやさしいからでしょうか。目が合うと挨拶してくれるし、ドライバーのマナーも抜群。個人的にはかなり気に入りました。おいしい店もけっこうあるしね。「写真」は新日本DEEP案内でも紹介されている佐嘉神社横のバラック商店街「松原マーケット」の最後の生き残りです。大部分が解体されているものの有名な肉まん屋はまだ営業中なので、昭和を味わいたい人は訪れてみてください。
[Olympus OM-D E-M10 & Zuiko Digital ED12-60mmF2.8-4.0]
写真をイラスト風に加工して似合う風景って案外少なく(やってみるとわかります)、そういう意味では一見の価値はあるかも。今回の旅では一眼レフ時代の愛用レンズをマウントアダプター経由で取りつけて撮影してみました。重い分、解像力はあるものの、AFが多少遅くなるのと電池の減りが早い気がするのでマッチングはあまりよくないみたい。それにしてもE-M10。OM-Dシリーズのローコストモデルという位置づけでありながら、ものすごく多機能で使いこなす自信がありません(恐ろしい子)。E-5も残してありますが、しばらくはこっちでいきます。















北海道、札幌20160109
すすきのでみつけた天国に続きそうな階段。ちょっと上ってみたい。久しぶりに北海道に行ったのは留萌本線の留萌−増毛間が廃線になると聞いたからです。鉄ヲタではないものの、子供のころから地図を見ていて気になっていた路線なので、最後に乗っておこうと思いました。ところで北海道のレトロ喫茶では小樽の「光」が有名ですが、乗り換えた深川駅のそばにも匹敵する店を発見。昭和の内装で現役ばりばりなのはうれしい。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]

留萌では将軍(帆立絶品!)、丸喜寿司、駅のにしんそばがお薦めです。

















香港、中環20160608

SOHO地区にあるPMQは香港ではちょっと話題のスポットです。警察官の家族寮(Police Married Quarter)だった建物を活用し、若手アーティストやデザイナーのショップを中核にレストランやイベントスペースなどを集めた複合施設として2014年春にオープンしました。つまり新たな文化の発信地として華々しくスタートしたのですが、2年目に入った現在、訪れてみると意外と客数は少なく、なんだか苦戦しているように感じますね(賑わっているのはアートとは無関係の料理教室ぐらい)。
ひと回りして思ったのは、買いたい商品があまりないこと。「文化で再開発」という意気込みはわかるものの、あくまで商業施設なのですからもっと商売人根性を出さないとダメです。このあたり、いずれ論理展開していくつもりですが、そもそも「アートだから高くて当然」という発想は、もう通用しないように思います。デザインはおもしろくても使い勝手は悪いのだから、むしろ通常の製品より安くするぐらいの大胆な発想が必要でしょう。そうやってできるだけ多くの人の目に触れることが次の活動につながっていくわけで、世の中に出ていかないうちは、ただのガラクタに過ぎないことを作家自身が認識しなければなりません(ゴッホの絵だって死後広く流通するようになって初めて価値が生まれたのですから)。
[Olympus OM-D E-M10 & ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye]

がんばって魚眼レンズをもって旅に出てきたので、大胆にもスナップ写真に挑戦してみました。テーマは「魚眼で街角の愛を撮るとどうなるか?」です。表現できてる?


沖縄県、コザ20160925
沖縄本島中部の中心都市コザ(沖縄市という正式名は町のイメージを希釈するだけだから本当にやめたほうがいいと思う)にはかなり立派なアーケード街があるのですが、米軍基地に頼る経済が苦しくなってからはこんな感じ。だからといって寂れていくばかりではなく、地元の人相手の飲み屋はけっこう元気で、特に中の町あたりはいい店が多く、楽しいです。不思議なのは、おでんをつまみに泡盛を飲んでいると、まるで東北の田舎町にいるような錯覚をすること。なぜ?
[Olympus OM-D E-M10 & ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye]
 


















北海道、苫小牧20161002
15年間も活動を続けた旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」は、アメリカのアポロ計画と並ぶ宇宙開発史の金字塔です。その実物(世界で唯一の予備機)が北海道にあることを知る人は少ないのでは。限られた予算でがんばる地方都市の科学館に人類の至宝が展示してある奇跡に気づいてもらいたいとともに、ぜひ、足を運んでほしいと願っています。
[Olympus OM-D E-M10 & M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II]

苫小牧で飲むなら「一新水産」がお薦め。外観はお土産屋さんみたいで変だが、料理は全部おいしいです。



















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