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TOP アピール! 2004年04月

いのちをお金で量ることについて

青島 啓子


狂言「縄綯(なわない)」 の太郎冠者は、主人が博突(ばくち)に負け、相手の家で労働させられることになります。お金に代る品物の扱いです。
浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」五段目、おかるは京の祇園へ百両で売られます。親与市兵衛が受取った半金“縞の財布に五十両”がこの家の悲劇の原因となりました。
現代、いくら人心がさもしくなっているとは言え、これほど明らさまないのちの売買はなくなっているでしょう。
ところで、改正愛護法には「動物が命あるものであることにかんがみ」が加えられました。しかし第八条には、動物の販売・貸出し・展示等の無神経な文字が並んでいます。
動物を家族として遇するヒトも増えている昨今、一歩大きく踏み出して、動物(生体)の売買をきっぱり止めてみてはいかがでしょう。
お金で量ることが拒否されれば、繁殖・密猟・密輸などの業が成り立たなくなり、法改正の手間も省けるというものです。
動物は愛情によってのみ授受される、そのような社会を侯ちのぞみます。

『動物ジャーナル45』より

 関連項目:アピール2011年1月「いのちをお金で量ることについて・再び」