ここからは、青島が引継ぎます。
田口氏が所轄署に連絡なさって以来、その様子や経過を電話で伺っていました。
警察署の、それも地下などに置いてはおけないと意見は一致し、さて預り場所は、となりました。第一に、署が信用してくれる場所である必要があります。
この時、財団法人富岡操動物愛護基金理事の肩書が活きました。というわけで、この危なかった小さな子は、今私の部屋にいます。先住の大猫ふたりは余りいい顔をしませんが、子猫はしっかり自己主張し、すでにわが家のつもりのようです。ただし、依然としてヒトを怖がっています。そばでじっとヒトの顔を見ているので、話しかけるとおもしろそうな目付になりますが、立ち上がりでもしようものなら、さっと遠のきます。
リハビリには時間がかかるでしょう。一対一で養育して下さる方があると最高です。
この後こわいことが起こらないよう、守って上げなければなりません。どうぞよろしく。(青島啓子)
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