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■ 動物ジャーナル36 2001 冬

こんなのがありました
船瀬俊介『早く肉をやめないか』(2001年 三五館)70ページより

田口 純巳


◎日本にも当然、レンダリング・プラントはある
 日本にも同様のレンダリング・プラントはある。”動物愛護センター“とか”動物指導センター“などと呼ばれているのが、それだ。しかし、この名称は、まさにブラックユーモアではないか。入り口に花壇などが飾られ、中でどんな工程が行なわれでいるかは知るよしもない。しかしこの施設名は、実態を隠蔽したいという狙いが、逆に見え見えではないか。
 野犬狩り、ノラ猫などはここに送り込まれ、殺され、ミンチに刻まれ、さまざまな”製品“となって出荷される。それは「医薬品」「ゼラチン」「化粧品」さらに「ドリンク剤原料」「食品原料」……などである。ノラ猫、ノラ犬たちの霊を弔いながら、いただくべきであろう。
 これらレンダリング・プラントのお得意さまが「飼料会社」「ペットフード業界」である。牛や豚の死骸は、プラントで刻まれ、乾燥され、また「家畜飼料」や「ペットフード」に混ぜられて出荷され、市場に流通していく。
 つまり家畜が、死んだ家畜を食う。ペットが死んだペットを食う……。
 じつに無駄のないシステムが、完結していたのである。