オーディオ日記 第39章 扉を叩け、開け(その17)2017年2月 3日


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JPLAY関連の ネットワーク周りPC構成 に係わるテストにおいてあまり明確な結果が出せず、さてどうすべきかと、ちょっともやもやとしていた。せっかく、比較用にHDD/SSDのシステムディスクを作ったので、これをちょっと活用してみようということで、JPLAYのPC3台構成を試してみることを思い立った。もとより音楽再生用に2台のPCを使うことには懐疑的でもあるので、3台の構成など実用の上では考えにくいのであるが、巷ではいろいろな事例報告もあり、論理的に考えてもそれぞれの処理を明確に分散する意義はあるようにも思える。

このテストの構成は、以下の図の通りであるが、Minim Serverを置く3rd PCにはQuad CoreのデスクトップPC、JPLAY Streamerを置く2nd PCにはDual CoreのノートPCをあてる。既にシステムディスクにはMinim ServerやJPLAYもインストール済みなので、特段の準備作業は必要なく、3rd PCでのJPLAY Streamerを停止させておくことくらい。UPPLAYあるいはKinskyなどから、Media Serverとして3rd PCのMinim Serverを選択し、2nd PCのJPLAY Streamerを選択すればそれでOK、難しいことはひとつも無く至って簡単に実験できる。

Triple PCの構成図:
JPLAY Triple PC Config

さて、この3台構成による音であるが、ほほ~っ、という感じである。Dual PC構成でControl PCに非力なノートPCを使った場合の音に比せば安定感というか重心の低さというかそういった類のアドバンテージが感じられる。特にDual PC構成にてDSD音源をMinim Server(ffmpeg)にて176.4KHz/24bitへ変換させた時の音には今ひとつ感があったのだが、この3台構成ではそういった感触はかなり薄れるように思う。音源に係わるI/O処理、フォーマット変換とサンプルレート変換の処理はすべて3rd PC上で行い、2nd PC上のJPLAY StreamerはAudio PCへのデータの送り出しに専念する、ということのメリットなのかもしれない。

DSD音源のダウンコンバートや192KHz/24bitのハイレゾ音源においては、DAC Link350 、PC Buffer 0.1secの指定であっても、Dual PC構成では時たま再生が不安定もしくは停止するケースもあったのだが、このTriple PC構成ではそのようなことは起きていない(テスト時間がまだそれほど多くないからかもしれないが)。やはり、それぞれが役割分担することによって処理負荷が分散、軽減されていることの影響があるのだろうか。

なるほどTriple PC構成において音楽再生のアドバンテージがあることは判った。まだまだ第一印象に近いので、もう少し試聴を続けてみようと思う。しかし、これは困った、、、、2台構成でも構成を模索している最中であるのに、3台構成とは、、、本当に困った。


4way構成の設定備忘録(2017年2月 3日現在)

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
パワーアンプでの
入力絞り
dB -6.0 0.0 -8.0 -7.0
設定値
SP側での
アッテネーション
dB 0.0 0.0 -12.0 0.0
L-PAD抵抗
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 0.0 +4.5
Analog Att
OFF
スピーカーの
出力(想定)
dB 91.0 90.0 90.0 90.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

400
400

900
900

5600
5600

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 25.0 37.0 0 36.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Normal Normal Normal Normal JPLAY
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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