オーディオ日記 第39章 扉を叩け、開け(その14)2017年1月24日


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PCオーディオに係わる所謂ノイズ対策について、出来るところは やり尽くした かに思ってはいた。だが、改めて冷静に考えてみると、そもそもノイズ源と想定されるCPU自体には何ら対策をしていないことに気が付いた。完璧であるかどうかはべつにして、もちろん電源系のノイズ対策はした。ファンレスにした、等々の対応は行ってきたのだが。明確な根拠がある訳ではないが、一般論としてCPUの負荷をなるべく減らし、処理を均一化することの効果は何となく確認できている気がする。これはもちろんOSを含むソフトウエア領域の挙動、そしてUSB DDC/DACデバイスの駆動をよりアキュレートに行うことにも結びつく。一方で高速のCPUが出していると思われる高周波ノイズ、その伝播による影響も皆無とは思えない。CPUをより低速にて稼動させることによる音質の向上が以前より云われているし、自分の経験、実験からもこれはうなずけるものがある。

CPU自体がどのような高周波ノイズをどのレベルで出しているのか、そしてそれが音楽再生において要となるUSB DDC/DACというデバイスを駆動する上でどの程度の影響を与えているのか、浅学にして当方の知識レベルでは明確かつ論理的に判っている訳ではない。だが、何らかの影響があると思うと、対応を少しでもやってみたくなるのである。

PCの天板をはずしてしばし考えてみる、、、、当方のPCはファンレスなので、ヒートパイプ式CPUクーラーである。そしてその上面は当然ながらCPUファンなどないので、「平ら」になっている。 

そうだっ! ここにファインメットシートを適用したらどうだろうか、と閃いた。ファイメットシートはかなり効果が認められる一方で「劇薬」でもある、というオーディオファイルの意見が多いこともまた事実。改めてインターネット上を検索してみても、電源線や筐体に使われていたりはするのであるが、CPUそのもののノイズ対策として使われている例は見つけられなかった。(各種チップ等に貼付している例はあった)これは当方のようにCPUファンレスという構成自体があまりないことに起因しているかもれない。だが、ファインメットシート自体のノイズに対する効能は確かなものだと当方も考えている。

ヒートパイプ式CPU Coolerに貼付したファインメットシート:(ちょっと見にくいが)
CPU Noise FM Sheet

そこで、お誂え向きにその「平ら」になっているところに適当なサイズ(あまり大きくなりすぎないように留意して)のファイメットシートを銅箔テープにて貼り付けてCPUによる高周波ノイズ対策(?)としてみた。

さて、試聴、、、その効果の程を針小棒大に喧伝する心算はないのだが、これは一聴して改善効果が確認できた。もしかすると昨日実施した S/PDIF信号用ノイズフィルター との相乗効果なのかもしれない。自分では既にやりつくし感もあるほどいろいろとノイズ対策はやってきた。それでも、今回の対応は予想外に効果が大きいといえばいいのだろうか、音へのインパクトが明確、顕著である。まだやり残したことがあったのだ。CPUの発する高周波ノイズの筐体内への拡散、あるいはマザーボードを介しての伝播というものがやはりあるのだと思う。そして、それがファインメットシートによって幾分かは減じられているのだろうと確信できる「純度感の向上」が体感できるのだ。そしてこれは好きな音の方向、傾向でもある。

これは阿呆のやることか、狂気の果てか、とやってみる前はちょっと逡巡したことも事実。だが、これはホントに悪くない。採用決定である。こうなると、これ以外にも適用できる箇所がないかと考え始めてしまっている、、、

しかし、長らくオーディオに取り組んでくると、時にこのような僥倖が訪れるのだが、それは大いなる勘違い、あるいは一夜限りの夢の音、ということがままある。オーディオはそうは単純でも簡単でもないことをいやというほど痛感しているのだ。だから、これはまだ本気では信じない。明日も明後日もこの音が続くのであれば、その時は少し信じることにしよう。


4way構成の設定備忘録(2017年1月24日現在)

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
パワーアンプでの
入力絞り
dB -4.0 0.0 -10.0 -7.0
設定値
SP側での
アッテネーション
dB 0.0 0.0 -12.0 0.0
L-PAD抵抗
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 +2.0 +6.0
Analog Att
OFF
スピーカーの
出力(想定)
dB 93.0 90.0 90.0 92.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

355
355

900
900

9000
9000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 25.0 37.0 0 36.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Normal Normal Normal Normal JPLAY
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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