オーディオ日記 第35章 賢者の導き(その4) 2015年 2月11日


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新たに 中低域用 ならびに 高域用 のスピーカーユニットを加えて、これから気合を入れて4wayを目指していこうと思う。現在はこの新しいスピーカーユニット達が素敵なドレス(エンクロージャー)を纏っての凱旋を一日千秋の想いで待っているところなのだが、その合間を利用してアンプのメンテナンスをしてもらった。我が家でのアンプ群は既に(自分と同じように?)皆ロートルになってしまっているのであるが、今回オーバーホールに出したのはその中でも一番古い Accuphase E-302 というプリメインアンプである。このアンプの製造は1984年、何と既に30年を越えているものなのだ。E-302はAccuphaseとしては珍しく本機種固有のデザインを持っており、そのルックスは個人的にとても気に入っている。出力は実効30W程度と小粒であるが、MOS-FETベースで案外と音が良く、サブスピーカ用のプリメインとしても、またプリ部分を切り離してパワーとしても使える所謂「ピリリ」としたところのあるアンプである。

(贔屓目であるが)30年を超えたアンプには見えない:


今回の4wayへの移行において、流石にその使用年月を考えて一度は新調も、と考えたが、どうしても愛着がある。そこで迷った末ではあるが、きちんとオーバーホールできるのであれば継続使用してみようと決心した。問い合わせをかけたところ、まずもって大丈夫、というありがたい返事。当然箱など無いのであるが、通い箱付きの引き取りサービスもあって何とも楽チン。しかし、アンプと云っても30年を超えた電気製品を製造メーカー自体ががオーバーホールや故障などの対応をしてくれるという例は皆無ではないと思うがあまり聞かない。

裏側の端子もすべてピカピカに:


さて、送り出しから二週間ほどで本日帰ってきたのであるが、リレー/コンデンサ交換や基板上の再ハンダ付けのみならず、大変驚いたことに背面の各端子までピカピカに磨いてある。当然ながらガリやノイズなど皆無の万全調整。特定のメーカーを礼賛するつもりではないが、耐用年数や部品保存期間等に捉われないということだけではなく、自社が送り出した製品に対する愛情を強く感じた。もちろん、新しい機種が売れないとメーカーとしては困るとは思うのであるが、新規購入、廃棄処分ということにしなくて良かったと改めて思う。

自分の余命を考えた時に今あるアンプ達ともしかしたらオーディオ人生を全うできるかもしれない、などど考えると不思議なことに一層の愛着が沸いてくる。


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