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 愛と宿命の泉 [PARTT]:フロレット家のジャン/JEAN de FLORETTE 
[DRAMA]
1986:フランス作品/1988.08日本公開(松竹富士クラシック/松竹富士)
監督:クロード・ベリ
CAST-1:イヴ・モンタンジェラール・ドパルデューダニエル・オートゥイユ
CAST-2:エリザベート・ドパルデューエルネスティーヌ・マズローナシャンタル・リエネル
     マルセル・シャンペルベネデット・ベルティーノマルガリータ・ロサーノジャン・モーレル/他
フランス映画、日本では“PARTT&U”を一挙に上映(休憩を含め4時間強)、1日に2セット分の上映、南フランスの田舎町…土地と泉を巡る“スベラン家一族”の長い長い物語、フランス映画を長時間見られる自信のある方はどうぞ!

STORYは…
1920年フランス、プロヴァンス地方、田舎町の“レ・バティード・ブランシュ” 兵役終了を機に伯父を頼ってきた男ウゴラン・スベラン、伯父セザール・スベラン…富と権力を持つスベラン家の長老、60歳位で未婚、通称“パペ”、口の利けないメイドのアマンディーヌとの生活、唯一の後継者ウゴラン…不器用で内気、結婚よりもカーネーション栽培が夢、持ち帰った苗から育った花…高価で売れる、パペは甥に投資を決める、問題は“水”、隣接するカモワン家の土地に泉、荒れ放題にしている後継者マリウス、売却を持ちかけるパペ、拒絶にカッと…マリウスを岩に投げて殺害(バレテイナイ)、土地はマリウスの妹フロレットに相続?(フロレット…パペの元恋人、彼女の愛に疑念を感じたパペはアフリカ従軍へ…彼女はクレスパンの鍛冶屋に嫁いで行ってしまった)、パペの策略…カモワンの泉は枯れたと主張!口を噤む人々、泉がなければ価値なし…誰も住みたがらないに違いないと…、念には念!ウゴランと共に泉をセメントで塞ぐ(目撃者に気付かず)、フロレットの消息を探し、彼女は最近死んだとの情報、彼女には息子がいた、35歳になる収税吏のジャン…せむし男、彼が相続者?心配性のウゴランがカモワンの屋敷の屋根を破壊中、ジャン一家(妻エーメ:元オペラ歌手、娘マノン)が現れる…いきなりの引越し、愛想よい対応、泉のことで嘘を告げるウゴラン、用心深いパペ…ジャンがフロレットとは縁もゆかりもない者と吹聴、閉鎖的で余所者に冷たい住民達、一家の隔離に成功、何かと世話をやくウゴランを友と勘違いするジャン、顔が醜いウゴラン嫌うエーメとマノンを注意、科学的農法で生産性を上げる計画を熱く語るジャン、水不足…日に何度もイタリア人夫婦(ジョゼッペとバディスティーヌ)の泉に水を汲みに行く家族、新種のカボチャでウサギを飼育…町の人々の物笑いとなる〈よそ者〉ジャン、だがその秋…苦労が実を結んだジャン、見事な野菜と丸々と太ったウサギの出荷に… 翌年、過酷な旱魃、水汲みの重労働に酒が増えるジャン、窮した末、ロバの購入を決めるジャン、エーメに大事なネックレスを質に入れてくれるよう頼む、泣き出すエーメ、既に質入したが“贋物”と判明、たいした金にならなかったと… 嵐の到来もジャンの土地だけを避けていく、山向こうにだけ降った雨…天を呪うジャン、代わりに襲ってきたシロッコ(熱波)、絶望的状況、病に倒れるジャン、どうにか回復したジャン、占い棒で水源探し(ダウジング?)、井戸を掘り始める、ウゴランから話を聞いたパペ…土地を担保に資金提供を申し出る、ジャンが失敗すれば土地は自分達の下へ転がってくると…


感想は、まとめて、「泉のマノン」側で…
新宿ジョイシネマ(当時もこの名称であったかは忘却)
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 愛と宿命の泉 [PARTU]:泉のマノン/MANON of THE SPRING 
[DRAMA]
1986:フランス作品/1988.08日本公開(松竹富士クラシック/松竹富士)
監督:クロード・ベリ
CAST-1:イヴ・モンタンエマニュエル・ベアールダニエル・オートゥイユイポリット・ジラルド
CAST-2:エリザベート・ドパルデューマルガリータ・ロサーノシャンタル・リエネルジャン・モーレル
     ディディエ・パンイヴォンヌ・ガミー/他
フランス映画、日本では“PARTT&U”を一挙に上映(休憩を含め4時間強)、1日に2セット分の上映、南フランスの田舎町…土地と泉を巡る“スベラン家一族”の長い長い物語の第2部です

STORYは…
10年後、カーネーション栽培で豊かに暮らすパペとウゴラン、再びオペラ歌手となり町を去ったエーメ、町に残ることを望んだマノン…美しい娘へと成長、イタリア人のバティスティーヌ(夫は死亡)の家に暮らす…羊の群れを追う生活、鉱物サンプル収集をしている青年ベルナール(新任教師)を目撃、彼が忘れていったアーミー・ナイフを拾う、ある日、狩りに出たウゴラン、森の中の泉で水浴びする全裸のマノンを目撃、(父の形見の)ハーモニカを吹きながら踊る姿を覗き見る、相変らず嫁をもらえと煩いパペ、心に思っている娘がいると告白するウゴラン、林の貯水池でベルナールを見つけたマノン、ナイフを置いて(投げて)姿を消す、マノンへの恋心が増して行くウゴラン、羊を追う彼女を眺める日々、彼女が仕掛けた罠に小鳥を置いて回る…甥の行動を不審に思うパペ、尾行、娘の姿を見てフロレット・カモワンに似ていると… とある日、森の中、眠っていたマノンを優しく起こすベルナール…先日ナイフを拾ってもらったお礼に、当のナイフを贈られる、お返しに罠に掛かっていたウサギ(ウゴランの贈り物)を渡すのを目撃したウゴラン、嫉妬…、パペのアドバイス…精一杯のオシャレ、マノンに会いに行く(父の友人として)ウゴラン、逃げ去るマノン、森の中、彼女を追いながら愛していると告白するが…マノンが落としていったリボンだけが彼の手に…絶望的、帰宅、痛みに耐えながらリボンを胸に縫い付けるウゴラン… 別の日、羊を追っていたマノン、聞こえてきた町の男達の会話…ジャンの土地に泉があったこと、それを知りながら黙っていたこと、悲しみに気が狂わんばかりのマノン、迷い羊を追いかけて入り込んだ洞窟、偶然に発見した町の水源となる泉、それを完全に塞ぐマノン、町中がパニック状態、ウゴランはカーネーションのために水を求め運ぶ毎日…クタクタ、日頃誰も来ない教会のミサは人々で満杯状態、皮肉を込めた司祭の説教…“突然に泉が涸れたのは、人知れず罪を行ったものに神が罰を与えたのだ”と…、ミサに現れたマノンを見て、それぞれが思うこと… ベルナールの誕生日を祝う集い、マノンに水請いの聖母行列に加わるよう要請するアングラード(孤児の声は天に届きやすいと)、父から水を奪った者達を助けるのは嫌だと泣き崩れ、パペとウゴランを指差すマノン、否定するパペ、その時…10年前、マリウスの死の直後に2人が泉を塞ぐのを目撃したと告白するエリアシン、マノンの前に身を投げ出し哀れな姿で自分の愛を受け入れてくれと請うウゴラン、あの時に沈黙した人間は全てジャンの死に責任があると開き直るパペ、うなだれる人々、権力者に逆らってまで“よそ者”に泉の存在を知らせることはできなかったと…、驚くマノン、自分の祖母が“この町で生まれ育ったフロレット・カモワン”だと告げる、ここに至って全てがパペ達の策略と悟る人々…


宣伝等で見たエマニュエル・ベアールの写真(当然ヌードではない)を見て興味を持つ、(初)フランス映画でも見てみるかと…
一挙にPARTT&U上映、一日2セット、早朝開始の回に見に行きましたが、フランス映画をいきなり4時間はキツかった、セザール役のイヴ・モンタン、ジャン役のジェラール・ドパルデュー、良い!でも長い!PARTTに出てこないエマニュエル・ベアール…、ともかく見ているときは大変だったが… 全編見終えて考えてみた…パンフも参考、フランス映画とはこういう物だと自分なりの理解、以後たまには見に行くこととなります、主人公セザール(イヴ・モンタン)の悲劇の物語、ともかく時間と戦える方にはお薦めいたします…、公開から14年、また見ても良いかなと思う今日このごろ
それからこのページを作成しながら判明したこと、この映画の数年後にエマニュエル・ベアールと敵役のダニエル・オートゥイユは結婚していたこと、2人の子供がいること、そして離婚したこと…
新宿ジョイシネマ(当時もこの名称であったかは忘却)
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