■ビリジアン・グリーン:Olive Green
「ビリジアン」が英語の女性名としてはないだろう、ということでの変更か。Oliveはオリーブ色のオリーブであり、女性名でもある。
■パトリック・オマーリ:Roly Beate
■ローラ・オマーリ:Patricia Beate
日本語版が「パトロール」から「パット&ローラ」になったのはほぼ間違いない。英語版も「パトロール」からの命名になるのだが、ローラがパトリシアで、パットがローリーと、日本語版と逆になっている。日本語版に馴染んでいると、少々ややこしい。
Beateは「beat」からで、打音・拍子の意味の他に、「巡査・番人などの受け持ち区域」という意味がある。
日本語版でもパットが担当する地域のことを「管区(ふりがなに『ビート』)」と呼んでいたことを思い出していただきたい。
日本語版の『早起きは三文のトク』のエピソードは英語版では全面的に変更。
英語版では、『早起きは三文のトク』と同じ意味のことわざ『The early bird catched the worm』が使われている。
Soseki「『The early bird catched the worm』(早起きの鳥は虫を捕まえる)‥‥大英帝国には、そんなコトワザがあります。」
Ryunosuke「ええ、ぼくも聞いたことがあります。」
Soseki「吾輩、虫は触りたくない。ゆえに、早起きするつもりはなかった。しかし、心配のあまり、一睡もできなかった! ‥‥そんなワケで。現状、ベラボーにネムい吾輩なのである。」
Ryunosuke(文士というのは、ことわざを文字通りの意味で受け取ってしまうものなのかな‥‥?)
SosekiはRyunosukeを「Locum Student Mr Naruhodo Esquire」と呼ぶことになったのだが(日本語版の「ナルホドー留学生代理」に当たる)、Susatoに至っては「Non-Locum Assistant Miss Mikotoba Esquiress」(代理ではない助手のミス・ミコトバ殿)と、必要のない「Non-Locum」(代理ではない)が付いて余計に長ったらしい呼び名になっている。
聖バーソロミュー病院はイギリスのロンドンに実在する病院で、原作ホームズでは、シャーロック・ホームズとワトソンが初めて出会った場所。
Gregsonは「Barts」と呼んでいるが、これは聖バーソロミュー病院の略称になる。
聖バーソロミュー病院 - Wikipedia
>聖バーソロミュー病院(せいバーソロミューびょういん)は、ロンドン・スミスフィールドに存在する病院である。正式名称は "The Royal Hospital of St Bartholomew"(王立聖バーソロミュー病院)。また略称の "Barts"(バーツ)の名でも知られている。
「ブルボン屋」は「Bourbon Books」。
日本語版は「古本」から「ブルボン」という言葉遊びだと思われるが、英語版は日本語版と似たような名前の上、「Bourbon」はお酒の「バーボン(バーボンウイスキー)」のことなので、本とは関係がない店名になってしまっている。
GregsonがRyunosukeに向かってしばしば「sunshine」と言うのだが、ここでの「sunshine」は、イギリス英語において「トラブルメーカーに向けて使う、皮肉を込めた呼びかけ」になる。
6ゴウことJunor No. 6は耳が遠いため、「Hold it!(待った!)」を、「Fold it(折りたたむ)」に聞き間違えるというネタ。
Junor No. 6「はい? すみません、折りたためっていいました? 何を折りたためって?」
「Sah!」は「Sir!」のスラング。
証拠品「The Fourth Book(4冊目の本)」のタイトルは、3DS/スマホ版の本のタイトル「The Adventure of the Lion's Mane」から、「The Lion's Pride」に変更された。
詳しくは、「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」色々ネタ/第4話のネタ 「4冊目の本」の謎(※解決)および、「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」色々ネタ/原作「シャーロック・ホームズ」シリーズからのネタ 第4話も参照していただきたい。