Ladyship:公爵婦人を除く貴族婦人に話しかけるときに使われる称号
要するに「お嬢さま」のこと。
その「お嬢さま」に呼びかける時には「Your Ladyship」、上のように三人称で使う時には「Her Ladyship」になる。
■ジョン・ガリデブ:John Garrideb
■ジョーン・ガリデブ:Garrideb
ホームズ原作「The Adventure of the Three Garridebs(三人ガリデブ)」の登場人物から。ホームズ原作の綴りそのまま。ジョーンはホームズ原作には居ないが、ジョーンがそのままJoanになった模様。
イギリス英語では、建物の階数の表現が、日本やアメリカ英語とは違う。
イギリスだと、
であるから、Garrideb氏は、「地上階と1階に下宿人を置いている」と言っている。
漱石の部屋があるのは、日本語的には2階、イギリス英語的にはfirst floor(1階)。
yore:文語表現の「昔」の意味。
漱石が買った本のタイトルは以下のようになった。
「海とガボリオ」が「ガボリオのための食卓(A Meal for Gaboriau)」に変更されたが、他はほぼそのまま。
「ルコック氏の肖像」は、フランスの小説家エミール・ガボリオの名前が元ネタと推測される。
また、「海とガボリオ」は、このエミール・ガボリオが書いた探偵小説(探偵ルコックもの)が元ネタと推測される。
ガボリオの綴りは「Gaboriau」で、英語版の綴りと一致。
「ルコック探偵」は原作でも「Monsieur Lecoq」で、こちらも英語版の綴りと一致。
ルコック探偵 - Wikipedia
「カンタベリ慕情」はカンタベリー物語(The Canterbury Tales)が元ネタと推測されるが、やはりこれも英語版と綴りが一致。
カンタベリー物語 - Wikipedia
日本語版の「バレンボア」は「あばれんぼう」のアナグラム(文字入れ替え)の可能性がある。
一方、英語でbattyは「(俗語で)頭の変な、風変わりな、イカれた、ばかばかしい、くだらない」
niminy-piminy:上品ぶった
最初のセリフはウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の歴史劇「Henry IV Part 2(ヘンリー四世 第2部)」から取られたもので、「thee」や「thy」など、昔の英語が使われている。
「thee」は今でいう「you」で、「thy」は今でいう「your」の意味。
英語版は、「もし吾輩が猫だったら、このような素晴らしい仲間と一緒にいることを喜んで鳴きましょうぞ」
moustache:口髭(上唇の直上に生えるヒゲを指す)、主にイギリスで使われる単語。
英語版では文字数ではなく「お願いだから教えてくだされッ! 16ワードで簡潔に!」と、単語数で指定している。
Ryunosukeは16ワードぴったりで答えている。