#454 WiMAX 5Gを契約

2022/04/09

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 このたびまた転居を伴う異動の話があった。単身での転居もここ10年で5回目なのでもう手慣れたものである。これまでの転居でもそうしてきたように、転出入に伴う行政手続き、電気ガス水道の解約と契約、引っ越しの手配と荷造り、自分自身の移動の手配、様々な住所変更手続きなど、やることリストを作っては、その時々に応じてやるべきことを淡々とこなしていく。

 それでも若干の誤算はあるもので、今回の場合、例によって宅配便にまとめて荷物を送ったはいいが、いくつかの荷物は航空便で送ることができず陸送となった結果、到着が2〜3日遅れた荷物が出てきたことだ。具体的にはパソコンや除湿機、加湿器といった数少ない家電類がそうなのだが、たまたまそれらを入れていた段ボールに一緒に入れていた衣類や靴など、移動先ですぐに必要となるものが巻き添えを食って到着が遅れてしまったのはやや不便な思いをした。

 荷物を宅配便で送ることができるものに限るため、冷蔵庫や洗濯機などの大型の生活家電は行った先で調達する。もともとそれらのもののスペックにあまりこだわりはなく、新品である必要もないので、引っ越した翌日にリサイクルショップを巡って、一人暮らしするのに必要十分な家電類(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、ガスレンジ)をまとめて買って届けてもらった。

 もう一つ誤算だったのが、行った先でのネット環境の整備である。前回の引っ越しの際も、光回線の開通工事にしばらく待たなくてはならないということがあったので、今回は新住所が決まるとともにすぐに申し込んだのだが、なかなか先方から連絡がなく、しびれを切らしてこちらから電話してみたら、工事予定日が引っ越しから1か月近く先になると言われてしまった。最近はテレワークも当たり前になっており、ネットがすぐに使えないと仕事にも差し支えるので、結局手続きは諦めてしまった。

 とは言えネット環境が何もないというわけにもいかず、当面の間は、前回も利用させていただいたTryWiMAXを利用することにした。二度目の試用は気が引けるところもあるが、前回の利用から180日以上経過していれば再度の申し込みは可能であるらしい。こちらの方は申し込んだら翌日か翌々日から使えるようになる。3年前に比べれば、今は対応エリアも広がり、一部は5Gにも対応している。実際、たまに接続が不安定になった場面もあったものの、自宅や職場でも大きな問題なく接続することができた。

 考えてみたら、単身で利用する場合は、自分しか使う人がいないのだから、据え置き型ではなくモバイルルータにして常に持ち歩いていれば、いつでもどこでも通信容量無制限のブロードバンド環境が使えることになる。引っ越しがあったとしても工事の手間も不要であり、一人暮らしにはむしろ使い勝手の良いサービスなのかも知れない。

 ということで、今回は結局WiMAXを試用から本契約することにした次第である。モバイルルータを買い取るという初期費用と、戸建ての光回線よりは割安だがマンションの光回線よりは割高な利用料がかかることになるが、様々な割引やキャッシュバックなどにより、初期費用をだいぶ抑え、最初の2年間は4千円少々というランニングコストで使えるということである。

 テレワークも当たり前になった中、電気ガス水道と同様に、今やネット環境はほぼライフラインに近いと言えるくらい必須なものになってきた感がある。選択肢が数多くある中、固定のネット回線についてはもう少し迅速に開通できるような仕組みになってくれないと、利用者を取り逃してしまうことになっていくのではないだろうか。固定電話の契約数がどんどん携帯電話に奪われていったように。


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