#418 再び単身生活

2019/04/16

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 単身赴任が終わって、自分が買った家に家族とともに生活できていたのも束の間、また異動により単身生活に戻ることになってしまった。

 とは言え、住むところは4年前まで住んでいたところと同じである。自宅からそれほど遠いところではないし、前にも住んでいたところなので勝手もわかっているしということで、それほど大変というものでもない

 自分一人が生活できればいいと考えれば、実は持っていく必要のあるものはそれほど多くはない。家電類は今回もレンタルでほぼ済ませるとして、そうすると自分の持ち物は、布団を除けばあとはすべて宅配便で運べるダンボール10個少々で済んでしまう。荷造りも楽なもので、雑貨類をぼつぼつと箱詰めし、あとは当日に衣服を箱詰めするだけで終わってしまう。電気やガスや水道などの諸々の契約もネットで申し込んで、引越し当日から使えるようにしておく。

 ここで問題となるのはネットの契約である。やはり単身であっても、ブロードバンドの常時接続環境は欲しいところである。価格comなどで月々の使用量を含めたトータルな支出を比較すると、当初2年はキャッシュバックなどで実質無料ですよなどというキャンペーンを張っているところがいろいろある。ただし詳しく見てみると、2年や3年などの一定期間の契約を条件に、高額な工事費を割賦制にしつつキャッシュバック等で相殺しているという仕組だったりするので、もし1年でまた異動があり契約を終了すると、違約金をごっそりいただきますよという内容だったりする。

 とりあえず今度の場所も最短だと1年で異動するかも知れないことを考えると、高額の違約金がかかるところは避けて、初期費用は多少高くてもそういった違約金のないexcite MEC光で契約することにした。

 ただし1つ誤算があったのは、このサービスはNTTの工事を必要とするものであり、3月末から4月頭のこの時期は工事案件が多いせいか、開通するのは引っ越してから10日後になってしまうということであった。うーむ。

 そこでこの空白の10日間をどうしようかと思案していたところ、UQ WIMAXが15日間無料で機器を貸し出し使い勝手を試させてくれる「Try WIMAX」というのをやっているので、そちらを申し込むことにした。UQ WIMAXは無線通信によるものなので、ホームアンテナを繋げばその場で利用することができるはずである。

 引越し日の直前に機器が届くようにタイミングを見て申し込みを行うと、引越し当日には既に機器が届いていたので、早速接続してみる。最初のうちはなかなか接続が安定しなかったが、比較的受信しやすそうな窓側に設置して数時間置いてみると、安定して繋がるようになった。ただし、もともとの場所があまりよくないせいか、通信速度はあまり速くなく、特に登りの方がかなり遅い。

 もともと契約したexcite MECの方は、予定通り引っ越して10日後にようやく工事がなされた。もともとある有線の電話回線に何らかの工事を行い、そこにレンタルの終端装置を繋いで接続状況を確認して終了という、作業時間わずか20分程度のもの。ただし、そこから先の機器接続について不明な点は、exciteのサポートに聞いてくださいとのことである。

 excite MECのサービスはIPv6を使ったIPoEに対応した接続方式で、夜間等に遅くならない安定した高速通信が可能ということなのだが、それを利用するためには対応したルータを用意する必要があるとのことで、ネットで5000円少々のルータを買って用意しておく。

 このルータの説明書や、あるいはプロバイダから届いた書類を見ても「挿せば繋がる」とのことで、何らかのIDやパスワードを入力する必要はないとのことである。半信半疑で言われるとおりに繋いでみると、確かに無線LANを通じてネットに繋がった。速度テストをしても上り下り60Mbps程度は出ている。

 というわけでようやく本格的にブロードバンド環境が整い、TryWIMAXの方は、無事15日間の期限のうちに返却することができた。いろいろあったが、とりあえず引っ越し当日からネットに繋ぐことができて幸いであった。どうも私は、スマホで高速ネット環境がないのはあまり気にならない一方で、PCでブロードバンド常時接続環境がないのには不自由を感じる性質のようである。


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