#365 体組成計を購入

2014/12/15

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 家族と別れての単身生活を続けて2年半、どうにかこうにか大きく健康を崩すことなく毎日を過ごしている。体重に関して言えば、むしろ通勤等で歩く時間が増えたせいか、やや太り気味だったのが、そこそこ標準的な数値におさまるようになっている。

 ポイントサービスが終わってしまった「永久不滅Walker」の万歩計も、つけて歩くのがすっかり習慣になったので、ただの万歩計として利用を続けており、毎日意識してなるべく1万歩は歩くようにしている。長年そうやって歩数の記録を取り続けていると、歩くのを怠けた週や月は体重の増加となって現われているようで、なんだかんだで体は正直なものであるようだ。ともあれ、人生も折り返しを過ぎたのだから、今後ますます体には気を配っていきたいものである。

 そういう意味で、単身の私の住まいでも、お古の体重計を使って毎日体重を計測しているのであるが、乗っても壊れないようにできているのが体重計なので、普通の使い方をしている分については故障することもなく長く使えている。それはそれでありがたい一方、やはり何の変哲もない体重計では、健康管理という意味では物足りないのも確かである。

 また、12年前に買った体脂肪計(こちらは妻と息子の家にある)についても、だいぶ古くはなっているものの、まだ壊れずに使えている。一方で、体重計や体脂肪計の類は、今では相当に進化しており、一般的には「体組成計」と称されるように、計測できる項目もいろいろ増えているほか、スマホやネットワークの普及によって、本体に計測データを記憶し、通信機能でもってアプリやサーバで管理するといったものまで出ている。こういうのを見ると、記録魔である私のツボに来るものがあり、一つ欲しいと思ってしまう。

 通信機能のある体組成計の場合、Wifi、Bluetooth、NFCなどいろいろな通信手段がある。Wifiだと無線LANがある環境では勝手にデータを飛ばしてくれるので最も手間がかからないが、価格はその他のものの倍くらいする。私が選んで今回購入したのは、NFCによる通信機能を持つ機種で、価格は5500円ほどであった。それでも12年前に買ったただの体脂肪計より安いのだから恐れ入る。

 新しい体組成計は、あらかじめ身長や生年月日を4人分まで登録しておくことができ、過去の履歴から、乗っただけで人物を識別し、体重のほか、体脂肪率、骨格筋率、内臓脂肪レベル、体年齢、基礎代謝、BMIなどを計測してくれ、個人別に過去30回分の記録を本体に記録しておくことができる。

 記録されたデータは、メーカーの提供するサービスページに会員登録することによって、サーバにアップすることで参照することができるようだ。あらかじめ専用のアプリをスマホかタブレットにインストールし、会員登録をしてログインしておけば、あとは体重計にかざすだけで、NFC機能でもってデータをスマホかタブレットに転送し、そのままサーバにアップロードしてくれるようである。

 吸い上げたデータはアプリで参照できるほか、メーカーのサービスサイトにログインして参照したり編集したりすることも可能である。データ自体はパソコンのファイルにエクスポートすることもできる。長くデータを取っていけば、別に取っている万歩計の歩数データとの間で相関が見えるかも知れない。

 表面はガラストップで、清潔感があっていいのだが、ガラスの上に乗ってどうやって体脂肪を測るのかが不思議である。メーカーサイトを見たところ、ガラスのように見えるところの足裏の計測部には透明な電極が貼ってあるらしい。世の中進歩したものである。

 これだけ多機能な体組成計を一人で使うのはもったいないので、妻と息子にも使ってもらうべく、結局この新しい体重計は家族の住む家に置くことにし、お古となった12年選手の体脂肪計は私の単身の家で体重計の替わりに使うことにした。新しい体組成計では、古い体脂肪計に比べ体脂肪率が高めに出るような気がするが、以前に体脂肪計を買ったときのメーカーサイトのQ&Aにあったように「これはもう、どちらの測定結果が好きか嫌いかの議論のようなものです」と思って割り切ることにする。

 ちなみに、新しい体組成計で表示された「体年齢」では37歳と判定された。四捨五入して50歳になる実年齢の自分としては、ちょっと嬉しいことである。


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