#364 妻のPHSを機種変更

2014/11/12

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 子供が幼稚園に入園したのをきっかけに購入し使用していた妻のPHSは、その後子供が小学校の高学年になるに至る現在まで、6年を越えてずっと使い続けていたのだが、さすがに機械的にガタがきはじめていた。電池がすぐになくなってしまうのはもちろんのこと、折りたたみ式の電話だったので、蝶番(とそこを通る結線)のところにムリが来ているようで、画面が時々暗くなるのを蝶番のところをぐりぐり触って回復させる言った状況で、どう考えても機械的な耐用年数が来ているのがわかる。

 それでも、機種変更により新たな端末に乗り換えるのも一時払いだと数万円の出費になるので、それならば修理ですまそうかとも一時は考えていた。ただ、修理している間、替わりの電話がないというわけにもいかず、そのあたり近くのショップに聞いてみても、代品が出払っている状況だと言われたりしていたので、なんとなく修理のタイミングも見つからず、具合がよくないままずっと使い続けていた。

 ところがそのうちに、ついに問題の蝶番のところに亀裂が入り、折りたたみそのものができなくなるに及んで、お金がかかっても機種変更でもいいから早くどうにかしてと妻に言われるに至り、急遽対応することになった。

 とりあえず、現在出ている製品がラインナップされたカタログを取り寄せ、好みの機種と色を選んでもらう。ちなみに、次の機種として選んだものも通話とメールのみの「フィーチャーフォン」で、スマートフォンについては「必要ないからいらない」とのこと。確かに、必要のないもののために毎月高い通信料を払うのは割に合わない。電池もすぐなくなるし。

 あとは、その機種の在庫があるかどうか、いくつかのショップを回ってみたが、どうも妻が選んだ機種は品薄のようで、好みの色まで含めると、なかなか在庫のあるところがない。しかも不思議なことに、その機種に限って店によって値段が1万円以上違っていたりもして、どういうことなのかわからない。

 わからないが、ともかくご指名の色の機種が見つかった店と交渉して、別の店と同じ値段で提供してもらえることを事前に確認した上で、仕事が超絶に忙しく日曜出勤していた時に昼休みをいただいて、妻と待ち合わせて機種変更の手続きをした。

 新しい電話はストレート型のコンパクトなもので、ボタンや表示文字が小さいことなど、いろいろ慣れないところもまだあるようだが、そこはどうにか時間をかけて使いこなしてもらうしかないだろう。

 ちなみに古いPHSは、そのまま新しい番号を付与して無料で使い続けることができるということなので、いよいよ使えなくなるまでは、家に置いておいて、子供の応対用に使うことを考えている。我が家の小学生の息子には、外から電話がかかってきても出ないように躾けているが、古いPHSに付与された電話番号を誰にも教えなければ、かかってくる電話は必ず家族からのものであることが明らかなので、子供でも安心して電話に出ることができる。

 悪いことに、妻の古いPHSは赤外線通信も不調になっているようで、新しい機種に赤外線経由で電話帳を移そうとしてもうまくいかなかった。これについては、手元に残ることになった古い電話機の連絡先から必要なものだけ選別しながら1件1件入れなおすと妻は言うが、どうにかほかに簡単な方法がないものかと思う。店舗に問い合わせても、個人情報の取扱い上、店でデータを吸い上げるわけにはいかないのだという。

 microSDに保存してある電話帳ファイルのバックアップファイルもちょっと見てみたのだが、拡張子がpbbuとかいう特殊なファイルで、ネットを通じても情報が得られなかった。昔だったらバイナリエディタでハックしてデータを取り出すツールを作るということをしたかも知れないが、そこまでやる気も起きなくなってしまったのは、私も歳を取ってしまったということか。


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