#312 万歩計再び

2010/08/29

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 だいぶ前に、てくてくエンジェルというキャラクター育成型万歩計を携帯しているという話をしたが、そのてくてくエンジェルも、ベルトに留めるところが折れてしまったりして、なかなか使わなくなってしまった

 てくてくエンジェルを使っていたころに比べると、転勤して自転車通勤もしなくなってしまったり、運動する機会もめっきり減ってしまったり、単純に歳をとって代謝が落ちたりしたこともあって、ちょっと体重やお腹周りが気になっているところである。とはいえ、なかなか積極的な理由づけがないと、継続的な運動というのはなかなかできないものである。

 そんな中、契約しているクレジットカードが、おもしろいサービスを始めた。特定の万歩計で記録した歩数に応じて、クレジットカードのポイントが増えるというプログラムである。

 クリエイティブヘルスという会社が提供しているこのサービスは、加入者に対してUSB接続可能な万歩計を提供する。加入者は、この万歩計を利用して歩数を記録し、定期的にWebを通じて歩数データをサービスにアップロードする。サービスの方では、歩数千歩に対して1ヘルスポイントという形でポイントを付与し、付与されたポイントは、クレジットカードのポイントに交換することで、商品やサービスに交換できるというものである。

 交換比率としては、1ヘルスポイントが1円相当になるようで、一日1万歩歩けば、10円相当が還元されるわけである。ただし、では一日10万歩歩けば100円分が還元されるのかというとそうはいかず、一日に付与されるポイントは10ポイント(1万歩)が上限のようである。さらにこのサービスはタダではなく、月315円(一日あたりほぼ10円)の会費がかかるので、つまりどんなにがんばっても、付与されるヘルスポイントで月会費を全額分取り戻すことはできない。(もちろん万歩計もタダではなく、入会金で賄われているものと思われる。)

 決して得をするプログラムというわけではないものの、まじめに歩いていれば大きな損をするわけでもなく、それでいて、毎日一定量歩くということを意識的に行えれば、それはそれで健康のためになるではないか、というインセンティブでもって、このサービスに加入することにした次第である。

 このサービスでもって使用する万歩計は、ぱっと見にはUSBメモリみたいな形状であり、実際、付属のケーブルでもってUSB経由でパソコンに接続して、歩数データをアップロードすることができる。実際には14日分の歩数を記録できるがが、それ以降は古い記録から上書きされてしまうので、定期的なアップロードを促すためにも、最後の接続後7日を経過すると、データのアップロードを促すサインが表示される。万歩計に身長や体重や歩幅を入力しておくことによって、歩数に応じた消費カロリーや歩行時間、歩行距離などを表示させることもできる。もちろん、一日に歩いた歩数を記録することが大事なので、時計を内蔵し時刻を表示させることができる。万歩計単独でも、過去7日間の歩数データ等の履歴を表示させることができる。普段私は、この万歩計にカラビナをつけて、ズボンのベルト通しにひっかけて使用している。

 で、実際のところどうであるかというと、だいたい通勤の際の往復での歩数が5千歩というところで、その他、家や職場でうろうろ歩く歩数が2千歩程度なので、それ以上に歩かないと、元を取れる1万歩までは到達できない。そのため、昼休みなどに近所を散歩するなどして歩数稼ぎをすることもあるのだが、連日こうも暑いとなかなかそれも厳しい。そして通勤しない休日などは、外出しなければ5千歩にすら達しないこともままある。(ちなみに5千歩に満たないと、その日は1ポイントも付与されない。)

 そして肺炎で入院していた期間は、病院から一歩も外へ出られなかったので、全く点数を稼ぐことができず、6月の総歩数はこれまでの月の半分以下にまで落ち込んでしまった。更に、一日まじめに歩いていたのに、何の拍子かリセットされてしまってその日に歩いた歩数がパーになってしまった時もあった。

 そんなこんなで、なかなか目論見どおりといかず、ポイントの回収率はせいぜい7割くらいにとどまっているような状況であるが、言ってしまえば日に3円、月90円程度の出費である。それに、サービスのサイトでこれまでに記録してきた歩数の履歴を見ると「そういえばこの時期は忙しくてよく歩いたなあ」とか「最近足が痛いのはこれだけ歩いたからだ」とか、いろんなことが見えてきて面白い。週に一度データをアップロードするというのもすっかり習慣となっているので、まだしばらくはこの万歩計を使い続けることになりそうである。

(後記:その後残念なことに、クリエイティブヘルスはサービスを終了してしまいました。)


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