#222 プリンタも買い換えた

2003/08/03

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 どうも私は、家電や電子機器をまとめて買いたくなる時期があるようで、それはボーナス時期とかそういうものとは関係なく来るようなのであるが、先日テレビを更新したばかりというのに、今度はプリンタも更新してしまった。

 それまで使っていたプリンタはhpのDeskjet880cという機種。このコーナーで5回分も文章を書いてあれこれ比較検討した末に買った機種である。それだけのことはあって、買ってからここまで故障知らず、順調に仕事をこなしつづけてくれたプリンタである。

 しかしながら、パソコンを更新しWindows2000を入れたあたりから、ちょっとばかり様子が変になってしまった。もともとこのプリンタはWindows2000が登場する前から販売されていたので、Windows2000用のドライバがドライバディスクに入っていないのは当然なのだが、hpのホームページを探してみても、該当のドライバが見つからない。ドライバダウンロードのページをよくよく見てみると「Windows2000についてはWindows2000に標準でついているドライバを選択してください」とある。

 そういうことであるなら素直に従うしかないということで、しかしながらWindows2000に添付のドライバを使うと、どうも具合がよくないのである。例えば葉書を連続印刷しているときに、最後のところで葉書を排出する機構がうまく動かず、次の葉書の印刷時に引っかかって葉書をぐしゃぐしゃにしてしまったり、以前は使うことができたユーティリティが使えなくなって、インクタンクセット時の印字位置微調整ができなくなったりと言ったことである。何より面妖なのは、パソコンの電源を落とすと、パラレルケーブルを通じて信号が送られてしまうのか、プリンタが勝手に動き出してしまうということである。

 そんなわけで、古いプリンタはWindows2000とは相性が良くないのかも知れないと思いつつ、だましだまし使いつづけていたのだが、先日私からパソコンを買った親父がプリンタも欲しいと言うので、この機会に、Windows98以下ならまだちゃんと動く今のプリンタを譲って、自分は新しいプリンタを買おうと思った次第である。それにしても、デジカメにしろ中古ノートパソコンパソコンにしろ、自分のところで使い倒した電子機器はすべて親父のところに流れている気がする。

 3年前に比べると、当然ながら各社ともプリンタはますます高機能なものになっており、今では4800dpiだとか、4辺フチナシとか、6色インクできれいだとかいうのが売り文句となっている。また、以前はおろそかになっていた静音性や普通紙印刷のクオリティも向上している。一方で、デジカメの普及により、メディアを入れればパソコンを使わずにダイレクトに印刷する機構を備えていたり、スキャナやコピーの機能も付加した機種なども出て来ている。

 かようにいろいろな製品が出ている中での私の選択であるが、デジカメの画像を直接印刷する用事はほとんどないし、スキャナもすでに持っている。また、なんだかんだ言って、前機種hpの前面給紙(紙が曲がらない、ホコリがつかない、コンパクト)や、ノズル一体型インクカートリッジ(ノズルづまりがおきにくく故障が少ない)が気に入っているので、今度もやはりhpのプリンタを選ぶことにし、その中からプリンタ機能がしっかりしてコストパフォーマンスの良いDeskJet5551を選んだ。地元のY電機でポイント割引もあって13000円。前機種の半額くらいで買えてしまった。毎度のことながら昨今の家電製品のデフレぶりには消費者にとっては有難いばかりである。

 新しいプリンタは、デザイン的にも前機種880cの後継にあたるものだが、当然ながら前機種より高精細となり、また自動両面印刷機能も標準添付している。また、用紙自動判別機能や、インク残量表示機能などの細かい芸もつけている。また、とても細かいことだが、機体上面が平らになっているため、用紙や消耗品など、細かいものを置くのに便利だったりする。デザイン的に美しいと言えるかどうか議論が分かれる所だが、上面がフラットというのは意外に重宝したりするものである。

 インクカートリッジはカラーと白黒のほか、フォトインクというものもあり、白黒とフォトインクは排他になっている。高精細なカラー印刷をしたい時はカラーとフォトインクを使用し、白黒中心の大量印刷の際にはカラーと白黒インクを使うという構成になっている。クオリティかコストパフォーマンスか、好みに応じて使い分けるというわけである。もちろん使用途中での交換も可能で、使用途中のカートリッジを保管しておくパーツもついているなど、細かい気遣いもうれしい。使いはじめて1ヶ月ほどたつが、トラブルもなく、非常に満足している。

 1つ難を言えば、私が購入した直後に新機種が出たらしく、わずか1ヶ月ほどで私が買ったときの値段よりも更に下がっているのが、ちょっと悔しい。全くもって昨今の家電製品のデフレぶりには有難いを通り越してあきれてしまうばかりである。


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