#194 こんなものが余っている

2002/03/20

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 日々次々と新しい製品が世に出ている電子機器類に対して人並み以上に興味はあっても、実際に買うことは少ない(要するにケチな)私であるが、それでも必要と感じれば新製品を購入し、その結果として不要になった旧製品やその附属品が、気がつけばどんどんと増えてきている。転居による住環境の変化などによって規格が変わり、従来使っていたものが用済みになってしまったものも多い。

 そんなものの中でも圧倒的に多いのが、ケーブルの類である。中でも多いのが電話用のモジュラケーブル。電話線の差込み口と電話やパソコンの位置は家ごとに違うため、引っ越す度に何かしら新しいケーブルを買ってしまう。ADSLを引き込んでからは配線が更に複雑かつ長くなってきている。最近近くの店で棚卸しがあり、フラットモジュラケーブルが安売りされていたので、10mのものを2本ほど購入して、電話とADSL周りの屋内配線を改善したのだが、分岐を末端の方に移動させて平行部分を減らしたために、総延長はかえって短くなり、買ったケーブル以上の長さのケーブルが余ってしまった。つまり新たに買う必要はなかったのである。ちなみに我が家は、電話線の差込み口と電話とパソコンの位置がお互いに離れているため、ケーブルの総延長は35mにも及ぶが、現在このほかに合計30mくらいのモジュラケーブルが使われずに仕舞われている。

 SCSIケーブルも知らぬ間に増えてきている。SCSIはコネクタの形状が微妙に違っており、それぞれに対応したケーブルを買い増ししていった結果、いろんな種類のケーブルを持つことになってしまった。SCSI機器はディジーチェーンと言って、複数の機器を芋蔓式に接続する方式なので、コネクタの形状がそれぞれ違う機器とケーブルをいかにうまく組み合わせて接続するかというのが、ちょっとしたパズルのようである。現在ではパソコンを更新し、使っているのはMOとそれに添付されていたケーブルのみとなってしまったため、あとのケーブルは全て引出しの中に仕舞われている。もちろん、今後SCSI機器が増えたらまた使うこともあるだろうから、無駄ではないのだが。

 オーディオ関係のピンジャックケーブルも、なぜかいろいろ余っている。こちらの方は製品にあらかじめ添付されていることも多いので、余る一方なのである。またTVアンテナのケーブルも、引っ越すたびにアンテナ口の形状が違うものだから、そのたびに購入しており、結果として色々な種類のケーブルが使われずに取ってある。

 携帯電話のアダプタも3つも余っている。携帯電話の更新の際には、本体は回収されるが、アダプタまでは回収されない(回収はしてくれるだろうが更新の際に持っていることはまずない)ので、更新のたびにアダプタが増えていくのである。同じ会社の製品を使い続けているので、互換性のあるアダプタもあるから、職場や実家などに置いておけば、いざというときに役に立つかも知れないが、古いアダプタは使用しないようにと取扱説明書に書いてあるので、迂闊なことはしない方がいいかも知れない。

 二次電池用の充電器もなぜか3つほど持っている。その上最近、クレジットカードのポイント交換で、アルカリ電池用のバッテリリフレッシャーなるものをもらった。これによって使用済みのアルカリ電池(#054溢れる単三乾電池参照)をすべて再生したので、アルカリ単三乾電池も沢山ある。

 そのほか、具合が悪くなって使わなくなったヘッドホンステレオやデジタルカメラの類いもあるが、なぜかどれも捨てずに取ってある。使えないなら捨てればよさそうなものだが、なまじ買った時はそれなりの値段がしたものであり、長年使ってきた愛着もあり、不用品として処分するには忍びなくて、捨てずにいるという感じである。

 その他、何だかよくわからないケーブルとか、何だかよくわからないアダプターとか、何だかよくわからない電池だとか、いろいろなものが転がっている。使わずに置いてある分には構わないけれども、変に思い立って変な使い方をして使えるものを使えなくしてしまうことのないよう、不要なものは処分するようにしたいものである(自戒)。


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