#169 パソコンの更新(設定編)

2001/06/05

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 そんな次第2日後、ようやく新しいパソコンが配送されてきた。

 約3年間鎮座していた古い9821をパソコンラックからおろし、新しい17インチディスプレイを載せる。ディスプレイだけでも結構な大きさなので、今まで同じくラックの上に載せていた本体は、ラックの横に縦置きする。必要な結線をすませ、早速電源を入れてみる。

 OSはプリインストールされたWindows Me。電源を入れてしばらくすると、インストール画面が出てくるわけだが、最初の画面は、初心者に優しくということだろうか「ダブルクリックの練習をしてみましょう」なんてメニューだったりする。今後Windowsとは切っても切れない操作の基本であるダブルウリックを、初心者にもマスターしてもらうための配慮だと思われるが、何だか馬鹿にされている気がする。そうは言ってもこのままでは先へ進めないので、指示通りマウスを動かそうとすると、その肝心のマウスが動かない(動かしても画面上のポインタが動かない)ではないか。

 途中で終了できないので、なんとかキーボード操作だけで先のメニューへと進んで行く。なんとかインストールは無事終了したものの、相変らずマウスは使えない。とりあえず終了させて再起動させてみるが、やはり使えない。ドライバがうまく認識されてないのだろうか。あんな人を小馬鹿にするような儀式をやらせておいて、マウスドライバは自分でインストールして下さいなんてことはないだろう、と首をひねりながらも、もう一度再起動してみると、今度は何事もなくちゃんと使えるようになる。なんなんだ貴様、ちゃんとせんかい

 それはそれとして、とりあえず、買ったままで今まで使い道のなかった128MbyteのDIMMを挿す。ここは特に問題なし。64Mbyteが192Mbyteになったので、さぞや快調に動くだろう、と思いきや、Windows MeはOS立ち上げ時で既に100Mbyte近くメモリを使っている。大きめのアプリケーションを複数立ち上げると、もうメモリスワップが起こってしまう。もう128Mbyte増設してもいいくらいだ。全くOSの肥大化もいい加減にしてほしい

 あらかじめボードについていた56kbpsのモデムは取り外す。今後はADSLを使うようになるだろうから、モデムの方はスロットをふさぐだけで無用の長物である。かわりにネットワークカードを挿して、ADSL接続ツールをインストール。古いパソコンの方ではまともにインストールもできなかった接続ツールであったが、今度は何の問題もなくインストールに成功。接続してみたら、ちゃんと1Mbps近い速度で通信ができた。これだよこれ、このスピードが欲しかったのよ。かくしてADSLとの長い戦いは(と言っても数日悩んだだけだったが)一応の幕を下ろした。

 その後もあれこれソフトをインストールし直したりして、何度か再起動を繰り返すが、一段落して電源を落としてしばらくしてから電源を入れると、またマウスが使えなくなる。何度か再起動を繰り返すうちに使えるようになる。こういう「時々不具合が出る」という状況は原因が掴みづらく一番厄介である。

 問題を特定するため、調子の悪い件のマウスを、職場のノートパソコンに繋ぐと、全く同じ症状が出た。すなわち、最初は認識しないが繋いだまま何度か再起動すると使えるようになるという症状である。ま、パソコン本体ではなくマウスの不具合ということがわかって、とりあえず安心する。

 ホイールマウスくらい数百円で売っているし、デザインもあまり気に入らないので、新しいものを買ってもいいのだが、こっちのせいでもないのに買い替えるのもしゃくなので、販売店へ持っていって文句を言う。販売店でも動作確認した結果、全く同じ症状が出たということで納得してもらって、代替品と交換してもらう。

 そのほかキーボードについても、キータッチがやたら硬くて使いにくいので、パーツ屋に寄った折りに、千円以下のキーボードを買って交換してしまう。マウスやキーボードと言ったヒューマンインターフェイスの機器は安いものだ。千円そこそこで改善できるのだから、ないがしろにしてはいかんと思う。

 ということで、なんとなくあちこち不安はあるが、なんだかんだ言ってもやはり新しいマシンは速くて快適である。これからぼつぼつと環境を整えて行こう(続く)。


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