#065 プリンタ購入計画(その5)

1999/05/27

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 いろいろ迷ったりもしたが、ここにようやく自分のプリンタを手にすることができたわけである。というわけで、通信販売で購入したDeskJet880C(以下880C)が届くや否や、早速セットアップにとりかかった。

 まずプリンタ本体を設置する場所を決める。私の場合は、パソコン台の一番上の棚の上に置いた。前面給紙・排紙型なので、背面を気にすること無く極めてコンパクトに置くことが出来る。給紙トレイを覆うように排紙トレイが位置しているので、給紙トレイの紙もそれほど埃をかぶらなくてすみそうである。

 次にケーブルをプリンタポートに接続する。最近のプリンタの場合は、接続方法にパラレルポートとUSBポートの2種類が用意されているが、私の使っているパソコンは古い9821で、USBなんてものは当然ついていないので、普通にパラレルポートを使って接続する。ちなみにパラレル接続用のプリンタケーブルは、パソコンを売ってもらった時についでにおまけでもらっていたものを使った。

 次は電源ケーブルの接続である。実は今の私の部屋は、古い公務員宿舎ということもあってか、コンセントの数が非常に少ない。そのため各所でタコ足にタコ足を重ねてコンセント数をかせいでいる。そのため、一つのコンセントにパソコン関係のもの(デスクトップパソコンとそのディスプレイ、ノートパソコン、MO、モデム、ケーブルモデム、ブースターなど)がすべてぶらさがっている。これにまたプリンタが加わるので大変なことである。まあプリンタ自体の消費電力は最高20W程度ということなので、大した負担にはならずにすみそうだが。

 実は880Cの電源用アダプタは異常に大きい。H社の製品は各国電源に対応するため、アダプタ部分で電圧を変えているためだと思われるが、それにしても無闇に大きい。例えて言えば、学校で使っていた黒板消しくらいの大きさがある。まあこんなものはたいてい電源ケーブルと一緒に床に這わせておけばいいものなのであんまり気にしなくてもいいが。

 必要な接続を終え、次に付属のプリントカートリッジ(インクタンク)をセットする。本体前面の蓋を開くと、プリントカートリッジ載せがセットしやすい位置に動いてきてくれる。こういう細かい配慮が嬉しい。それにしてもこの880C、前面のカバーを開くと、驚くほど中身はすかすかである。蓋を開けたところに見えるのは、奥に見える紙送りのローラーと、レールに沿って左右に動くプリントカートリッジ載せのみである。これだけ構造が単純なら、紙づまりの時の処理も楽そうである。

 インクのセットのあとはいよいよ火入れ。そして、ドライバのインストールである。付属のCD-ROMを入れてその中のsetupを実行すると、適当なドライバをインストールしてセッティングを進めてくれる。まあこの辺は言われたとおりにやればよい。

 いろいろな処理をすませ、最後に「プリントカートリッジの位置調整」というのが出てきた。これを実行すると、黒と桃色の縞模様のラインがいくつか印刷されて出てきた。この縞模様のラインがちゃんとまっすぐに繋がっているものを選択し入力することによって、手動でセットしたプリントカートリッジの微妙なずれを調整してくれるというものらしい。なるほど、880Cはヘッドごと取り替えるタイプなので、こうしてヘッドの位置を微調整してくれるわけだ。実に細かいところまで配慮が行き届いていることに、またも感心させられる。

 というわけでこれでセットアップは何事も無く終了したようだ。いよいよ印刷である。試みにWebPageなどを印刷してみる。手元にはとりあえず通常のコピー用紙しかなかったが、それでも発色の良さもあいまって、美しく印刷されている。特にメールログなどのモノクロテキストのみの印刷では、立ち上がりの速さもあいまって驚くほど速い。そして印刷時の音は定評通りとても静かである。また、使っていない時はほとんどノイズがないので、常に電源を入れておいても気にならない。まだ使いはじめたばかりであるが、基本的な性能と使い勝手の良さには非常に満足している。

 ただ、たったひとつ問題があるとすれば、添付の各種ユーティリティソフトをインストールしようとしたら、HDDの空き容量が足りなくなってしまったことである。うーむ、一度は踏みとどまったHDDの増設をいよいよしなくてはいかんのだろうか。


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