△ 「背中のイジン(再演)」シーン32


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照明、下手の病室に替わる。周人、道子に心臓マッサージを受けている。

道子 「周人!」
典子 「しっかりしろ!」
おじい 「戻って来い!」
森島 「周人君!」

照明、上手のみに。ラボ。周作、浜崎と満に抱えられて入って来る。その後から花音とあきほも。

浜崎 「ここでいいのか?」
周作 「はい。ありがとうございます。…あ…良かった…だんだん消えてきました…」
花音 「周作さん!」
浜崎 「なんてことだ…」
周作 「皆さん、お世話になりました。…そうだ花音さん、これを…(花音にロケットペンダントを渡す)」
花音 「これは…」写真
周作 「やはりそれは、あなたが持っているべきものでした…」
花音 「ごめんなさい。あなたを助けてってハナさんに言われてたのに…結局何も出来なかった…」
周作 「いいえ…助かりました…私は助かったんです…」
花音 「周作さん…」
満・あきほ 「周作さん…」
周作 「…皆さん…(涙ぐむみんなを見て)…ハイ、チーズ!」

周作、ピースサインをしてニッコリ微笑む。みんなもピースサインをして涙をこらえ微笑む。

みんな 「チーズ!」

周作、安堵して微笑み頷き、光の中へ消えていく。暗転。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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