△ 「時空の異邦人」シーン8


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お菊を連れた牙、みね、おね、が入って来る。

お菊 「離せ!離さぬか!」
「電光様!牙でございます!」

電光登場。

電光 「おう、戻ったか牙。して、収穫は?」
「こん娘が『のちの目』の人間にございます。」
みね 「我らは社を見つけましてございます。」
電光 「おお!大収穫じゃのぉ!」
牙、みね、おね 「ははぁ」
電光 「では早々、こやつが使えるか試そうぞ。」
みね・おね 「はっ!」

お菊、みねとおねに連れられ、電光の元へ。

お菊 「離せ!やめんか!」
電光 「ぬし、名を何と申す。」

お菊、口をつぐむ。電光目をつぶる。

電光 「お菊か。良い名じゃ」

お菊、驚く。

電光 「なぜ知っとるんじゃ?!か?ククク、人の心を読む等雑作も無い。今からおぬしが我の役に立つか否か、試そうぞ。」
お菊 「役になど立ってたまるものか!」写真
電光 「おお、いい性根をしておるな。大事無い。たとえ役に立たぬとわかっても殺しはせぬ。別の生き物に変えてやるだけのこと。そうだ、お菊、ぬしは本物の菊の花に変えてやろうではないか。」
お菊 「たわけ、うつけ!」

電光、お菊に手かざしするとと、お菊、気を失う。電光がもう一度手を上げると、お菊、術にかかる。

電光 「お菊、ぬしの目には後の世が見えるか?」

お菊、ゆっくり顔をあげ

お菊 「…見えまする。」
「電光様。」
電光 「牙よ。いよいよ時が参った。」
「では!」
電光 「後の世を変えようぞ。」
牙・みね・おね 「ははっ!」
電光 「差し当たり、邪魔者の始末を。」
「みね!おね!参るぞ!」
みね、おね 「はっ!」

牙、みね、おね、お菊を連れて去る。

電光 「いざ、さらばじゃ、人間共。(次元エネルギー電池を出す)ククククク…」

電光、はける

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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