2025年2月の映画  戻る
ドゥーム・ダーム "ドタバタ”
2024年 インド 86分
監督 リシャブ・セト
脚本 アディティア・ダール
キャスト ヤミ・ガウタム(花嫁コヤル)/プラティク・ガンディー(花婿ヴィール)
メモ 2025.2.22(土) Netflix
あらすじ
お見合いをしている若い男と女。占い師は「相性はいい。2週間以内に結婚せよ」と告げる。
それからはバタバタの毎日。結婚式の準備に忙殺され若い男女はふたりっきりでデートをすることもなく、結婚式当日を迎える。
無事結婚式を終え、高層ホテルの一室での初夜。のはずが、むさい男ふたりが部屋に乗り込んできて言う。
「チャーリーはどこだ?」
感想
面白かった! 花嫁花婿が結婚式の衣装のまま、ムンバイの夜を走るインド発「シャレード」
ふたりの両親は「娘は門限7時の箱入り娘で」「息子は強盗をやっつけたマッチョで」と話すが、逃げながらふたりの実体が明らかになっていく。
花嫁は振り切れていて、花婿は閉所恐怖症、高所恐怖症。おまけに水恐怖症。
 
かくまってもらった家で勧められたご馳走のチキンカレーに
花婿「食べられない。菜食主義者なんだ」「どして?」
「僕は獣医だから患者は食べない」
 
主人公達と一緒にチャーリーって誰?と思っていたアタシって、、、バカ
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かなさんどー 愛らしい
←伊江島のたっちゅー(城山) 沖縄本島から北西9kmの島→
2024年 日本 86分
監督・脚本 照屋年之
出演 松田るか(知念美花)/浅野忠信(父・悟)/堀内敬子(母・町子)
メモ 2025.2.21(金) TOHOシネマズ梅田
感想
沖縄出身「ガレッジセール」のゴリさん(照屋年之)監督・脚本の映画(長編3作目だそうです)
才能のある方ですね。歌もうまいし。(ガレッジセールとGLAYのコラボユニット「GALAY(ガレイ)」の『道産子シーサー』って曲『シーサー、シーサー、道産子シーサ〜〜♪』が好き)
 
冒頭の謎若い嫁はどーなったの?がうまいな。
すすきヶ原・・・ではなく、百合が咲く野に三線 (さんしん)と唄声が流れる。これはファンタジーやね。
守りたかったのに。。。妻を守れない無力さを感じ、妻の病気に向き合うのがこわいあかんたれさんで、毎日毎日飲んだくれている呑み助さん。
こんな、男(という生物)を堪忍して・・・という風にも感じる。「かなさんどー(愛らしい)」はどっちなんかなーどっちもかなー
「あんたが、二番目に悪い!」に笑った。
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満ち足りた家族 
2024年 韓国 109分
監督 ホ・ジノ(「八月のクリスマス」
原作 ヘルマン・コッホ『冷たい晩餐』
キャスト ソル・ギョング(長男ジェワン)/クローディア・キム(長男の後妻ジス)/チャン・ドンゴン(次男ジェギュ)/キム・ヒエ(次男の妻ヨンギョン)
メモ 2025.2.5(水) TOHOシネマズなんば
感想
原作はオランダのヘルマン・コッホという人が書いた『冷たい晩餐』
イタリアと米国で映画化されているそうです。
内容は東野圭吾の「レイクサイド」や歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」と同じく10代のわが子の重大犯罪を親が突き付けられる話
 
長男夫婦と次男夫婦4人の会食が3回あり1回目は認知症が出ている母を高級施設に入所させること。2回目は犯罪を犯した両家の子供たちの話。そして3回目も。
3回とも裕福な長男が費用を出しているっぽく、テーマも長男が出す。結論も。次男はことごとく反対する。
未成年の子供が犯罪を犯した場合、警察に自首させるか、子供の将来のためと隠蔽し墓場まで秘密を持っていくかの2択しかない。
選択は2つしかないけど、事情が複雑にからみあい決断が揺れる。
 
この家族は長男が弁護士、次男は医者とエリートやねん。エリート家庭で犯罪者が出ると世間のパッシングは熾烈となり失うものも甚大となる。
加えて、それぞれの子供の気性、能力の違い、子供の数の違い、そして次男には長男への優越感と劣等感があり、それらがみごとに描かれていた。
長男も次男もそれぞれが子供の罪を償った(つもり)。次男は重篤な交通事故の患者を救うという形で。
犯した本人ではなく親が子供の罪を償うことはできるのか。していいのか?
ラストの第三者的やったのに突然当事者になった人の視線が告発する。
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