2022年11月の映画  戻る
ザ・メニュー THE MENU
2022年 米国 107分
メモ 2022.11.19(土)なんばパークスシネマ
監督 マーク・マイロッド
キャスト レイフ・ファインズ(シェフ・スローヴィク)/アニャ・テイラー=ジョイ(マーゴ「クイーンズ・ギャンビット」「ラストナイト・イン・ソーホー」)/ニコラス・ホルト/ジョン・レグイザモ(落ち目の俳優)
あらすじ
レストラン<ホーソン>は太平洋の小島にあるセレブご用達のレストラン。島で野菜を育て鳥を飼い手をかけた食材で凝った料理を提供する。
ひとり1250ドル(1ドル130円とすると162,500円!) 
店のコンセプトは≪「体験」へのご招待≫ ひと晩12名様まで 合計およそ200万円
御大層な料理に食するこの晩のお客は、料理評論家と出版社の社員、下り坂の映画スターと秘書、IT成金の3人組、セレブの夫婦、ウンチクたれの男と連れの女、そしてシェフの母の総勢12人だった。
感想
映画のしょっぱなから某有名作品のひと味違ったバージョンなんやとわかる。その有名作品の映画化のひとつとちょっと似ている。
変形は出尽くしているかと思ったのにまだまだあるみたい。
松本清張の小説は影に女、クリスティは金と書かれている方がいて、なるほどなあと思った。男の人の方がロマンチストなのね
 
ドラマ「シェイムレス 俺たちに恥はない」「アフェア 情事の行方」を撮った監督さんで狂った話が好きなんやろね。
ちょっと好みとは違った美しい、お金のかかったグロさ、ひつこさを味わった。
まあウチはある程度清潔やったらなんでもおいしくいただける口やから。ふーん という感じ。こねくりまわした料理はいまいち、食指が動かない。
加えてマーゴと俳優を除く10人の客があまり描かれていなくて。特にシェフの母親とマーゴの連れは何故ここにいるのか? なにか見逃したの?わからない。物足りない。
 
 
 
 
それでもこう思う。
建築家黒川紀章が建てたカプセルタワーが解体されるという記事を読んで心がざわざわする。心斎橋のソニータワーもなくなったし。
総合芸術と言われる建築作品の寿命も50年くらいみたい。
その込めたエネルギーにははるかに及ばない、一瞬で消える「はかない芸術」もあって贅を尽くした料理はそうなんかも。
この作品はいきつくとこまで行った究極の形なの。
花火も一瞬やけどたくさんのひとに見てもらえる。料理は他人の味覚やトレンドやお金に左右され、追及して凝れば凝るほどなんかばかばかしくて虚しい。だいたい料理は芸術なのか。
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ドント・ウォーリー・ダーリン DON'T WORRY DARLING 心配しなくていい
2022年 米国 123分
メモ 2022.11.14(月)なんばパークスシネマ
監督 オリヴィア・ワイルド(「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」「リチャード・ジュエル」
キャスト フローレンス・ピュー(アリス)/ハリー・スタイルズ(ジャック)/オリヴィア・ワイルド(バニー)/クリス・パイン(フランク)
あらすじ
米国のドラマ「奥様は魔女」の様な家庭。
郊外にこぎれいな一軒家を持ち、きらびやかな家電製品の数々に囲まれ食料も衣服も豊か、毎日高級車で上昇志向の夫は機嫌よく働きに行く。
家に残った妻はテキパキと家事をこなし、セットしたてのような髪で近所の主婦たちと交流、週末はご近所とファミリーパーティ。
夫とのセックスも満点
何不自由のない幸せな暮らしの中、アリスのご近所さんは何か苦しんでいるようだった。
感想
見ながら3つの答えを予想する。その内のひとつがほぼ当たっていたから、オーソドックスな展開と思う。
ただ、今まで見ていた「良く似た映画」とは違うところがふたつあるように感じた。
だんなさんたちの”仕事”にはびっくり
またしても、ネタバレに抵触しそう なん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんな豊かな生活をしていてアリスは何が不満なんやろ と思っていたんやけどなんとなくわかってきた。
 
学生の頃ベティ・フリーダンの本を読んで、その内容は忘却の彼方やねんけど
衝撃を受けて覚えているのは、アメリカ郊外の豊かな家庭の理想的な妻は、かわいい子供たちが育って自分の必要性が無くなりどこか虚しく感じた時何を始めるか、何を薦められるか
・・・・5人目の子供を作り始める。
これは篠田節子さんの「斎藤家の核弾頭」でも、末っ子はいつまでも手のかかる赤ちゃんのまま、という社会システムで描かれていた。
いやいや、それでは満足できない女のひともいるんちゃう?
一方男の方も、出世街道まっしぐら24時間働けます やないひともいるんちゃう?
それでも男の理想はこうなのね。(LGBTQと色々あるけど男女と二分すると)
ほんでもって現代の格差社会や真面目に働いても貧困は日本だけの話やないのね。という話と思う。
 
お隣さんの子供がふたりいる奥さんバニー役のひとが監督さんみたい。
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君だけが知らない RECALLED
2021年 韓国 100分
メモ 2022.11.10(金)シネマート心斎橋
監督 ソ・ユミン
キャスト ソ・イェジ(キム・スジン)/キム・ガンウ(イ・ジフン)
あらすじ
病院で全身包帯のスジンは目を覚ます。傍らには心配そうな夫がいた。
退院し日常を取り戻そうとするスジンだったが、同じマンションに住む幼い女の子を見た時、その子が事故に会う未来を見てしまう。
感想
何を書いてもネタをばらしそう、、、、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「脳に怪我を負って記憶を失った人」の「記憶喪失もの」って、主人公が嘘をついて欺いているのか、まわりが嘘を言っているのかどっちなんって思うよね。
そやのに「君だけが知らない」っていう邦題。。。
ほんなら、主人公のスジンが知らない秘密があるんやわ、、、
となると、なんとなく主人公は嘘をついていない、、、と思って推理を限定してしまう。可能性を半分にするこの邦題はいいんやろか。
 
とはいえ、ミステリ好きの想像とは違う「君だけが知らない」やった。「嘘つき映像」でもない。うーん よく考えられている
ただ、好みよりはちょっと甘い映画かな
 
韓国は結婚しても姓は変わらないんやった。なるほど
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RRR アールアールアール 怒り 戦争 血
2021年 インド 179分
メモ 2022.11.5(土)なんばパークスシネマ
監督・脚本 S・S・ラージャマウリ
キャスト N・T・ラーマ・ラオ・Jr(ビーム)/ラーム・チャラン(警察官ラージュ)/レイ・スティーヴンソン(インド総督)/アリソン・ドゥーディ(総督夫人)
感想
1920年の英国領インド帝国、インド総督夫人に気に入られたゴーンド族の少女は無理やり連れ去られる。