2018年8月の映画  戻る


カメラを止めるな! 
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018ゆうばりファンタランド大賞
2017年 96分 日本
監督・脚本・編集 上田慎一郎
メモ 2018.8.25(土)TOHOシネマズ梅田
感想
「Movie Waker 大阪の映画館」でちらっと見た写真の「あごひげのおじさん」と「カメラを止めるな!」という題名からどこかの情報統制されているムスリム国の突撃インタビュー、ドキュメンタリ映画と思い込んでいた上に、会社のお茶友から「面白いと評判らしいですよ。友達が見て面白かったと言ってました。」という情報をキャッチして。「ドキュメンタリーがなんでそんなに評判で面白いのか?」という疑問もあったんやけど、こうなるとあらすじも何も情報を得ないままに突撃で見に行くもんやから、映画が始まるなり日本人が出てきて日本語しゃべってはるのに驚く。映画館間違えたのかと思たわ。
 
これは戦争やね。
 
汗をかかず高みの見物をしている大本営。 戦略も頭にはいっていない、修羅場に知恵もないぼんくらの小隊長(現場の責任者)
そして倒れても倒れても起き上がる兵隊たち。
 
ミステリやと一度殺された被害者はもう出演できず人数が減っていく一方やけど、なるほどねー考えてあるねー。スタッフが女性やきゃしゃな男ばかりにしてむさくるしさを軽減し絵のじゃまにしていないのもうまい。感心した。
 
この映画がTOHOシネマズ梅田のスクリーン2で上映され満席とは。予告編で「あれもジャニーズ、これもジャニーズ」と世も末を感じていた身は少し元気がでたよ。海外で評価されたからかもしれんけど。
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スターリンの葬送狂騒曲 THE DEATH OF STALIN
2017年 107分 仏/英国/ベルギー/カナダ
監督 アーマンド・イアヌッチ
原作  ファビアン・ニュリ 『スターリンの葬送狂騒曲』 ティエリー・ロバン(絵)
キャスト スティーヴ・ブシェミ(フルシチョフ)/サイモン・ラッセル・ビール(NKVDベリヤ)/ジェフリー・タンバー(マレンコフ)/マイケル・パリン(モロトフ)/パディ・コンシダイン(アンドレーエフ)/ルパート・フレンド(ワシーリー)/ジェイソン・アイザックス(ジューコフ)/オルガ・キュリレンコ(マリヤ)/アンドレア・ライズブロー(スターリンの娘スヴェトラーナ)
メモ 2018.8.13(月)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
1953年3月ソビエト社会主義共和国連邦の30年に及ぶ独裁者スターリンが突然死ぬ。
側近たちはポストスターリンと生き残りをかけ右往左往し腹の探り合い。スターリンの息子や娘も無事で済むかわからない混沌。一寸先は闇。外相のモロトフがあんな情けない人だったとは。
感想
「フルスタリョフ、車を!」と同じく、スターリン亡き後のドタバタ劇。
喜劇やねんけど、こわい。老若男女、上も下もスターリンの側近から兵士、召使、農民、芸術家までその行動規範は「殺されないこと!」
 
「夜の谷を行く」の連合赤軍の山岳ベースでのリンチが延々続いていた国みたい。
最後、フルシチョフの背中を見ているブレジネフの画がすごい。
 
(ソビエトの歴代指導者)レーニン (1917-1924)→スターリン (1924-1953)→マレンコフ (1953)→フルシチョフ (1953-1964)→ブレジネフ (1964-1982)→アンドロポフ (1982-1984)→チェルネンコ (1984-1985)→ゴルバチョフ (1985-1991)
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ウインド・リバー WIND RIVER
第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞
2017年 107分 米国
監督・脚本 テイラー・シェリダン
撮影 ベン・リチャードソン
編集 ゲイリー・ローチ
キャスト ジェレミー・レナー(コリー)/エリザベス・オルセン(FBIジェーン・バナー)/グレアム・グリーン(ナタリ−の父ベン)/ケルシー・アスビル(ナタリー)/ジョン・バーンサル(マット)
メモ 2018.8.4(土)シネ・リーブル梅田
あらすじ
アメリカ中西部のワイオミング州にはネイティブ・アメリカンの保留地ウインド・リバーがあった。白人のハンター、コリーは牛を殺したピューマを追っている途中、雪の上に倒れている少女を見つける。見覚えのある女の子は、コリーの娘エミリーの親友ナタリーだった。
感想
コリーがナタリーの父ベンに「その化粧なのか?」と問う。ベンは「教えてもらっていないから適当に塗った」と答える。
おかしいねんけど、哀しさがただよう。
コリーが離れていく息子に馬の世話を教えるとこも良かった。こちらは父から息子に伝える事ができたんやね。
 
「フローズン・リバー」に出てはったネイティブ・アメリカンの女優さん(ミスティ・アップハム)はその後自殺してしまいはったとネットのニュースで読んだ。家族の人がうつ病だったようなことを言ってはった。わかったようなことは言われへんけど闇が深く無名でも有名でも生きるのが大変なのかもしれない。
 
ジェレミー・レナーがスノー・モービルで雪の斜面を駆け上がる。すごい速度やねん。あの速度でないと雪に埋まってしまうんやろか。
そういえばこの人「ボーン・レガシー」でもバイクをかっとばしてた。あの映画ではジャッキー・チェンみたいに壁を駆け上がるシーンもあったな。
昔、北海道の凍った湖の上をスノー・モービルの後ろにまたがって一周してもらったことがある。ドドドゴゴゴーってすごい馬力の乗り物やね。腕力がないととても制御できない。
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