2010年2月の映画  戻る


フローズン・リバー
  サンダンス映画祭審査員大賞
2008年 米国 97分
監督・脚本 コートニー・ハント
キャスト メリッサ・レオ(レイ)/ミスティ・アップハム(ライラ)/チャーリー・マクダーモット(T.J トロイ・ジュニア)
メモ 2010.2.27(土)シネ・リーブル梅田
あらすじ
雪深いニューヨーク州最北部。カナダと国境を接する小さな町。国境には先住民のモホーク族の保留地がある。
レイの夫トロイは、新しい家を買うために、爪に火をともすように貯めていたお金を持って逃げてしまった。息子ふたりにとってはいい父親だが、ギャンブル依存症なのだ。家には小銭しかない。食料も底をついている。このままでは、家どころか手付金の1500ドルも没収されてしまう。夫を探していたレイは、モホーク族のビンゴ会場で夫のグリーンの車を見つける。その車に乗って走り去ったのは、モホーク族の女。女を小さなトレイラーハウスまでつけて問い詰めれば、車はキーを付けたまま、バス停に乗り捨てられていたというのだった。
感想
いい映画だったな。映画館まで観に行ってよかったと、今、しみじみ思う。
 
陰鬱な空。車が無いと生活できない極寒の厳しい土地で、ギリギリの生活をしている女たち。いつかは巣立ってしまう(そうならないといけない)子どもが心の支え、生きる希望なのだ。ふたりとも、とてもいい母親なんだな。それは、自分たちの子供にだけではない。こんな捨て身の力がさぼてんにあるかなと我が身を振り返る。
 
継父に虐待された子供の話を、新聞で読むたびに頭の中が赤くなる。男より子供だろっ。(男の人には言えないけれど)子供は母親のものだというくらいの気概を持てっ。面倒見れないなら、他の人に育ててもらえっ。
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コネクテッド
2008年 香港/中国 110分分
監督 ベニー・チャン(「香港国際警察」「ディバージェンス−運命の交差点」)
キャスト ルイス・クー(アボン「エレクション」)/バービー・スー(グレイス)/ニック・チョン(ファイ刑事)/リウ・イエ(犯人)
メモ 2010.2.21(日)レンタルDVD
あらすじ
ロボットの回路を設計しているグレイスはシングルマザー。一人娘のティエティンを学校に送った後、会社へと向かっている途中、車の横っ腹に追突された。誘拐犯達はあれはどこだ、弟はどこだと脅すがわけわからず。そして家政婦は殺され、掘っ立て小屋に監禁される。誘拐犯の目を盗んで、粉々にされた電話機をつないで、必死にコールするグレイス。それに応答したのは、取り立て屋の経理士をしているアボンだった。ちょっと頼りなさそな中年男。いつもあわてていて、何もかも後手後手にまわり、結果約束は守れず、留学する息子に見放される寸前だ。息子を飛行場に見送りに行かないと、もう二度と会ってもらえないかもしれないっ。
しかし、こんな人生瀬戸際の最中、アボンのお人好しはグレイスの泣きながらの頼みを見放す事ができず、とんでもない事件に巻き込まれていく・・・。
感想
「セルラー」の香港版リメイク。本家に遜色ないどころか、勝ってる。
アクションがいい。ちっこい車で側溝を疾走するカーチェイス。そして丘を転げ落ちるシーン。すごいな。すごいな。
脚本にも工夫があり、サイドストーリが「息子を見送りにいかねばならぬ」というカウントダウンサスペンスになっている。
 
なんで手を縛ったままにせーへんの? なんでさっさと始末しないん? とか色々突っ込みどころもあるんやけど、そこんとこは目をつぶってスピードに身をまかせるのだ。
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