ロボットの回路を設計しているグレイスはシングルマザー。一人娘のティエティンを学校に送った後、会社へと向かっている途中、車の横っ腹に追突された。誘拐犯達はあれはどこだ、弟はどこだと脅すがわけわからず。そして家政婦は殺され、掘っ立て小屋に監禁される。誘拐犯の目を盗んで、粉々にされた電話機をつないで、必死にコールするグレイス。それに応答したのは、取り立て屋の経理士をしているアボンだった。ちょっと頼りなさそな中年男。いつもあわてていて、何もかも後手後手にまわり、結果約束は守れず、留学する息子に見放される寸前だ。息子を飛行場に見送りに行かないと、もう二度と会ってもらえないかもしれないっ。
しかし、こんな人生瀬戸際の最中、アボンのお人好しはグレイスの泣きながらの頼みを見放す事ができず、とんでもない事件に巻き込まれていく・・・。
感想
「セルラー」の香港版リメイク。本家に遜色ないどころか、勝ってる。
アクションがいい。ちっこい車で側溝を疾走するカーチェイス。そして丘を転げ落ちるシーン。すごいな。すごいな。
脚本にも工夫があり、サイドストーリが「息子を見送りにいかねばならぬ」というカウントダウンサスペンスになっている。
なんで手を縛ったままにせーへんの? なんでさっさと始末しないん? とか色々突っ込みどころもあるんやけど、そこんとこは目をつぶってスピードに身をまかせるのだ。