2017年2月の映画  戻る


破門 ふたりのヤクビョーガミ 
2017年 120分 日本 松竹
監督 小林聖太郎
原作 黒川博行「破門」
脚本 真辺克彦/小嶋健作/小林聖太郎
編集 橘樹陽児(たちばなようじ)
あらすじ
出演 佐々木蔵之介(桑原保彦クワハラヤスヒコ)/横山裕(二宮啓之ニノミヤケイスケ)/橋爪功(映画のプロデューサ小清水)/國村隼(二蝶会若頭・嶋田組組長)/木下ほうか(初見)/宇崎竜童(滝沢組組長)/北川景子(二宮の従妹・悠紀ユキ)/矢本悠馬(桑原の弟分セツオ)/濱田崇裕(桑原の弟分ケン)/月亭可朝(二蝶会組長・森山)/山本竜二(不動産屋のオヤジ金本)/佐藤蛾次郎(内藤医院)/橋本マナミ(小清水の愛人玲美/真鍋恵美)/中村ゆり(桑原の内縁の妻・多田真由美) /キムラ緑子(二宮の母悦子)
メモ 2017.2.25(土)なんばパークスシネマ
あらすじ
建設コンサルタントという名の前サバキ(建設現場に人を雇え、物品を購入しろ、騒音がうるさいとたかってくる 暴力団を排除するための暴力団を紹介する仕事)の二宮と二蝶会のイケイケヤクザ桑原(くわはら)は腐れ縁のふたり。 二宮の亡くなった父は二蝶会の幹部でフロントの土建会社をしていた縁だ。二蝶会の若頭嶋田は「兄貴には世話に なった。」と義理堅く今も30男の二宮の事を「ケイ坊」と呼び何かと目をかけてくれる。
 
大阪府暴力団排除条例施行からしのぎが細っているのもあって、「映画への出資」の誘いに乗ってしまう嶋田と桑原。ふたりは1500万円と150万出資していた。そしてプロデユーサの小清水がばっくれる。「俺関係ありませんて」という二宮の首根っこをつかまえ引きずり、小清水を追う桑原。小清水を追っていたのは二蝶会だけではなかった。対抗するヤクザとの小競り合いで話はややこしくなっていく。
感想
おもしろかった。ヤクザの言葉が入っているとはいえ関西弁が耳にここちよい。エンドロールの紋が凝ってる。後半ちょっと長いけど原作をようまとめてあんな。
芸達者なキャストもいい(^^)。
”喧嘩”となると「おもろいのう」と言いながら目を輝かせてかかっていく佐々木蔵之介さんが楽しい。ボクシングをなんであんな痛い目したいのやら訳わからへんと思てたけど、殴り合いに血沸き肉躍る人いるんや。 桑原の動に対し静の初見役の木下ほうかさんが不気味で印象に残る。
 
桑原と二宮がマカオに行く時に、関西国際空港で原作者の黒川博行センセが搭乗手続きしてはりました。
お薦め度★★★★戻る

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN
2016年 127分 米国 FOX
監督 ティム・バートン
原作 「ハヤブサが守る家」ランサム・リグズ
脚本 ジェーン・ゴールドマン
キャスト テレンス・スタンプ(エイブ)/エイサ・バターフィールド(エイブの孫ジェイク「ヒューゴの不思議な発明」)/エヴァ・グリーン(ハヤブサに変身するインブリンのミス・ペレグリン)/ふわふわ浮かぶエマ/湯を沸かす少女オリーヴ/力持ちブロンウィン/植物を成長させるフィオナ/クレア/みつばちと共生する少年ヒュー/透明人間ミラード/マスクをつけた双子/おもちゃに命を与えるイーノック/夢を投影するイーノック/ サミュエル・L・ジャクソン(バロン)/ジュディ・デンチ(鳥に変身する(インブリン)ミス・アヴォセット)/ルパート・エヴェレット(鳥類学者)/クリス・オダウド(ジェイクの父フランク)
メモ 2017.2.18(土)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
高校生のジェイクは祖父エイブのいまわのきわの言葉に導かれイギリスの小さな島を父と訪れる。森を抜けるとドイツ軍の空襲で焼け落ちた屋敷があった。  インブリンという大きな母が行き場のない子供たちを守る話でありながら、父と息子、祖父と孫息子の話(でもある)
感想
異形の造形と動きに身をゆだねるレトロなダークファンタジー。ダークでありながら優雅で品格のある映像だ。
「シザー・ハンズ」「トイ・ストーリ(のおもちゃの改造)」「アルゴ探検隊の大冒険」レイ・ハリーハウゼンへのオマージュが楽しい。水物映画は難しい(お金もかかる)が水中シーンがのびのびとロマンティックに作られ大健闘している。
ホローがコミック「亜人」の怪物に似ていてちょっとびっくりしました(**)。
 
遊園地の回転する遊具に乗っているティム・バートンが一瞬見えた・・・・様な気がする。
お薦め度★★★1/2戻る

ザ・コンサルタント THE ACCOUNTANT 会計士
2016年 128分 米国
監督 ギャヴィン・オコナー
脚本 ビル・ドゥビューク
撮影 シーマス・マッガーヴェイ
編集 リチャード・ピアソン
キャスト ベン・アフレック(クリスチャン・ウルフ)/アナ・ケンドリック(経理担当者・デイナ・カミングス「マイレージ・マイライフ」)/J・K・シモンズ(財務省局長レイモンド・キング)/ジョン・バーンサル(鼻の曲がったブラクストン)/ジェフリー・タンバー(刑務所の会計士・フランシス)/シンシア・アダイ=ロビンソン(分析官メリーベス・メディナ)/ジョン・リスゴー
メモ 2017.2.11(土)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
物静かで孤独な会計士クリスチャン・ウルフ。ひっそり生きている彼の元に「リビング・ロボ社」の財務調査の依頼が来る。
経理担当者のひとりが「数字が合わない」と騒いでいるそうだ。
感想
予告編を見た印象と(いい意味で)違っていた。原題通り「会計士」の題の方がしっくりくる。
ベン・アフレックは口を閉じている方がいいと思う。(半開きしているとあほみたいに見える)
★四つのところやねんけど、いかに強いといえど傭兵上がりみたいな男たちをバッタバッタと。
他が良くできてただけに策がひとつ欲しかったな。ここんところ残念ながら1/2減点。
ずーと頭の中にあった疑問 弟はどうなったん? は解決されました。イメージ違ったけど。
 
 
先生が宿題を忘れてきた生徒に「犬が食べちゃったって言うんじゃないでしょうね。」と言うと
「先生、犬は紙を食べません。」  (・・・・冗談がわからない)
というような小ネタがいくつか使われていた。個性的造形の主人公と思う。微かな哀愁まで漂う。
お薦め度★★★1/2戻る

フリークス・シティ FREAKS OF NATURE
2016年 92分 米国
監督 ロビー・ピカリング
脚本 オーレン・ウジエル
キャスト ニコラス・ブラウン(ダグ)/マッケンジー・デイヴィス(ペトラ)/ジョシュ・ファデム(ネッド)/ジョーン・キューザック
メモ 2017.2.8(水)シネ・リーブル梅田 <未体験ゾーンの映画たち2017>
あらすじ
人間とゾンビと吸血鬼がそれなりに共存している町があった。常は交流は少なく混じりはしない。
ただ、常に人間はゾンビ、吸血鬼に変わる危うさがある。後戻りはできない。 
そこに突如新たなる侵入者が宇宙からやってきた。
感想
なんだかなあ。。。学園ものコメディやねんけどあまり面白くない。コメディは特に翻訳が難しいんやろね。
唯一面白かったのはゾンビの集会。主催者も集まったゾンビも何のために集まったかわかっちゃいない、ゆらゆら揺れているだけ。
 
うとうとしていて見過ごしたんかも知れへんけど、エイリアンって何か悪い事しはったん? 
この映画は、新たな移民を受け入れるには既得権者との軋轢がありまだまだ時間がかかるという事を示唆しているのかもしれん。
一度は割れたゾンビと人間と吸血鬼がエイリアンに対抗するため一致団結し「USA!」 「USA!」と連呼してはりました。
お薦め度★★1/2戻る

特捜部Q Pからのメッセージ Flaskepost fra P
2015年 112分 デンマーク/ドイツ/スウェーデン/ノルウェー
監督 ハンス・ペテル・モランド
原作 ユッシ・エーズラ・オールスン
脚本 ニコライ・アーセル
キャスト ニコライ・リー・コス(カール・マーク)/ファレス・ファレス(アサド)/ヨハン・ルイズ・シュミット(ローセ)
メモ 2017.2.4(土)ネ・リーブル梅田 <未体験ゾーンの映画たち2017>
あらすじ
うじうじしているカールの元にアサドが謎を持ってくる。
海から流れ着いたボトルの中に微かに「助けて」と読める手紙が入っていたと言う。
感想
「特捜部Q−檻の中の女」 「特捜部Q−キジ殺し」に続くシリーズ第三弾。
「こんな話だっけ?」という展開で。あれよあれよと進む。三作の中では一番派手かもしれない。
原作は上下合わせて730頁の上、地味地味な捜査が延々と続きなかなか突破口が見つからない。映画化するのは難しかろう。
そこをよく頑張ってはる。
お薦め度★★★1/2戻る

人魚姫 美人魚
2015年 94分 中国/香港
監督 チャウ・シンチー
キャスト  ダン・チャオ(成り上がりの実業家・リウ)/ジェリー・リン(人魚族の刺客・シャンシャン)/ショウ・ルオ(タコ兄)/キティ・チャン(大金持ちのお嬢・ルオラン)
メモ 2017.2.2(木)20:45 シネマート心斎橋
あらすじ
人魚族は追いつめられていた。金の亡者たちのリゾート開発により海を追われ廃船の淀んだ海水の中に隠れ住んでいる。
こんなあんなは全てにっくき実業家リウのせい。一族は復讐を誓う。