2015年2月の映画  戻る


アメリカン・スナイパー AMERICAN SNIPER
2014年 132分 米国 ワーナー
監督 クリント・イーストウッド
原作 クリス・カイル/スコット・マクイーウェン/ジム・デフェリス「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」
脚本 ジェイソン・ホール
撮影 トム・スターン
編集 ジョエル・コックス/ゲイリー・D・ローチ
キャスト ブラッドリー・クーパー(クリス・カイル)/シエナ・ミラー(カイルの妻タヤ)/ルーク・グライムス(マーク・リー)/ジェイク・マクドーマン(ビグルス)/ケヴィン・レイス(ドーバー)
メモ 2015.2.28(土) なんばパークスシネマ
あらすじ
2003年から2011年まで続いたイラク戦争に4度従軍したスナイパー、クリス・カイル。スナイパーは味方を守るため、女子供を含め160人を射殺した。味方からは「伝説の狙撃手」と讃えられ、敵からは「ラマディの悪魔」と名付けられ2万ドルもの懸賞金がかけられる。
感想
「アメリカン・スナイパー」という題名にも感心した。
米国の敵イラクにも優れたスナイパーがいる。「イラクのスナイパー」だ。シリアの元オリンピック選手で妻と子もいる。家族のため懸賞金がかかったスナイパーの首を狙っている。彼もまた過酷な状況で戦っている。
 
題名を始め、無駄のないキレのいい演出やった。
砂嵐のシーンに圧倒され、内地に帰ってきても緊張をはらんだ映像が続く。
 
ブラッドリー・クーパーは、「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」で初めてお目にかかって「なんてかっこいいん!」と思うとともに、親友を助けるためバール片手に階段駆け上がるシーンで「実際優しい人ちゃうんかな。」と思わせるところがあって。この(ほんまの事は知らんけど)、思いやりのあるえー人やなと思わせる雰囲気を持っている人やと思う。その気配と目が言葉で多くを語らずにして、「人を殺した」人としての葛藤を物語っている。
 
クリント・イーストウッド監督のインタビューから
「そんな私でも、兵士たちの映画を作ることはできる。彼らは戦争に賛成か反対かにかかわらず、行けと言われたら「はい。最善を尽くします」と答えるしか無いんだ。クリス・カイルやアフガンとイラクの戦場に行った人々は、英雄ではなかったかもしれない。でも、彼らにも語られるべき物語はあるんだ。」
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あと1セントの恋
2014年 135分 米国
監督 クリスティアン・ディッター
原作 セシリア・アハーン(『愛は虹の向こうに』)
脚本 ジュリエット・トウィディ
撮影 クリスティアン・ライン
編集 トニー・クランストゥーン
音楽 ラルフ・ヴェンゲンマイアー
キャスト リリー・コリンズ(ロージー)/サム・クラフリン(アレックス)/ジェイミー・ウィンストン(ロージーの親友ルビー)/クリスチャン・クック(ロージーの夫グレッグ)/タムシン・エガートン(サリー)/スーキー・ウォーターハウス(恋のライバル・ベサニー)/ジェイミー・ビーミッシュ(フィル)
メモ 2015.2.26(木) なんばパークスシネマ
あらすじ
ロージーとアレックスは6歳の時から18歳の今も仲の良い友達。二人共まだ未経験。アレックスが童貞よさらばと美女のベサニーと関係を持つと、バージンが重くなったロージーも色男のグレッグと初体験。が、アクシデントが起こり非常事態となる。結果ロージーに赤ちゃんができ、ホテル業を学ぶための米国留学の夢が消える。でもアレックスには打ち明けず「後から追いかけるから」と留学に送り出す。
感想
ボタンを掛け違い、自分の気持ちを正直に言えないまま付かず離れず月日は過ぎ2人の人生は「迷走」する。そして取り返しの付かないとこまで行ってしまう。時期を失しないって大事やわ。「いつか」は待っててもこない。
可愛らしい話やった。主役ふたりが美男美女で魅力的なのがこの映画のキモやね。
ロージーの親友になる赤毛のパンクのルビーがいい。
お薦め度★★★★戻る

フォックスキャッチャー FOXCATCHER
2014年 135分 米国
監督 ベネット・ミラー(「カポーティ」)
脚本 E・マックス・フライ/ダン・ファターマン
撮影 グリーグ・フレイザー
編集 スチュアート・レヴィ/コナー・オニール/ジェイ・キャシディ
キャスト スティーヴ・カレル(ジョン・デュポン)/チャニング・テイタム(マーク・シュルツ)/マーク・ラファロ(マークの兄デイヴ・シュルツ「キッズ・オールライト」)/シエナ・ミラー(デイヴの妻ナンシー・シュルツ)/ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ジョンの母ジャン・デュポン)
メモ 2015.2.21(土) なんばパークスシネマ
あらすじ
1996年に起こったデュポン財閥御曹司によるレスリングの金メダリスト射殺事件を描く。実話の映画化。
鳥類学者、切手蒐集家のジョン・デュポンは、レスリングに興味を持ち自分の農場にレスリングクラブ「フォックスキャッチャー」を設立し、強化選手としてロサンゼルス5輪の金メダリスト・マーク・シュルツを誘う。そしてソウル5輪を目指す。敵はロシアだ。
感想
大金持ちゆえ、子供の頃から孤独で仲間への憧れと執着を持つジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)。割りきって大金持ちの「ごっこ遊び」に付き合えるほど大人ではなく、スポンサーとの良い関係が保てないマーク・シュルツ(チャニング・テイタム)。
 
この決定的破綻秒読みのふたりの中を取り持つために、マークの兄でレスリングコーチのデイヴ・シュルツが呼ばれる。デイヴは不幸だった少年時代の反動で、家庭をなにより大切にしている。弟の面倒を見るがそれが1番ではない。3者のスリリングな綱渡りが始まり、それは均衡を保てるのかどちらかに傾くのか。
 
お金持ちってなんでも表面的にはお金で叶えられるから、自分の「分」ってものがわからんのかもしれん。
スティーヴ・カレルがシリアスに怪演。とても「40歳の童貞男」と同じ俳優さんとは思えない。
そして、予告編には騙されましたっ。
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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 MORTDECAI
2015年 107分 米国
監督 デヴィッド・コープ
原作 キリル・ボンフィリオリ
撮影 フロリアン・ホーフマイスター
キャスト ジョニー・デップ(チャーリー・モルデカイ)/ポール・ベタニー(従者ジョック)/グウィネス・パルトロー(チャーリーの妻ジョアンナ)/ユアン・マクレガー(MI5マートランド警部補)/オリヴィア・マン(ジョージナ)/ジェフ・ゴールドブラム(金持ちクランプフ)
メモ 2015.2.14(土) TOHOシネマズ梅田 TOHOの日
あらすじ
ロンドンの美術商チャーリー・モルデカイは、大きなお屋敷を持つ貴族。だが破産寸前。大事な絵も売らなくてはならない。そこで起こった修復師の殺害と盗まれたゴヤの幻の名画。いつも怪しい売買に目こぼししてもらっているMI5のマートランド警部補に頭が上がらず、ほぼ命令され巨額の報酬にもつられ米国へモスクワへと東奔西走。
感想
どこかしらちょっと残念な作品でした。コミカルでジョニデ奮闘してはんねんけどね。ポール・ベタニーの用心棒はロンドンの下町っ子なんかもしれないけど、執事の方が面白かったかもしれん。原作通りなんかな。ジェフ・ゴールドブラムが見れたのは良かった(^^)
東奔西走にわかりやすく国の上に「LONDON」「PARI」「MOSCOW」って表示されるのが愉快。
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ST赤と白の捜査ファイル
2014年 109分 日本 東宝
監督 佐藤東弥
原作 今野敏「ST 警視庁科学特捜班」
脚本 渡辺雄介
出演 藤原竜也(赤城左門)/岡田将生(百合根友久)/志田未来(ST青山翔)/芦名星(ST結城翠)/窪田正孝(ST黒崎勇治)/三宅弘城(ST山吹才蔵)/柴本幸(筒井桃子)/水上剣星(牧村真司)/ユースケ・サンタマリア(鏑木徹)/安達祐実(堂島菜緒美)/鈴木梨央(堂島椿)/田中哲司(菊川吾郎)/林遣都(池田草介)/瀬戸朝香(松戸紫織)/渡部篤郎(三枝俊郎)