2010年7月の映画  戻る


ゾンビランド Zombieland
2010年 米国 87分
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 レット・リース/ポール・ワーニック
撮影 マイケル・ボンヴィレイン
音楽 デヴィッド・サーディ
キャスト ジェシー・アイゼンバーグ(コロンバス)/ウディ・ハレルソン(タラハシ)/エマ・ストーン(ウィチタ)/アビゲイル・ブレスリン(リトルロック)/アンバー・ハード
メモ 2010.7.30(金)シネ・リーブス梅田
あらすじ
感想
突然新種のウィルスが地球に襲いかかり、そのウィルスに感染したものはすべてゾンビとなって数ヶ月。アメリカ合衆国は、ゾンビランド合衆国となってしまった。
テキサスの大学生”コロンバス”は数少ない生き残りのひとり。臆病で胃腸が弱く草食系、引きこもりの彼は、「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」を作り、故郷のコロンバスに向かって旅をしている。
 
 
感想
監督さんの言われるには「ゾンビが出てくる『ミッドナイトラン』 」。   なるほど、「逃げ出す」シーンとかそういう向きもあるかも。
どおって事もなく、気楽に見れる作品。なんかあっけらかんとして明るいんだよ。
ゾンビ連の限られた中で個性を出そう! 目立とう!という固い意志が良かったね。 表情にも工夫の後があって、さぼてんは主人公達よりも、ゾンビに目がいってしまいがちやったな(ほう。目ぇむいて、口広げて、ようやりはる)。  ホラー、アクション、コメディの上、成長物語でもあるという盛りだくさんぶり。リトルロックがアビゲイル・ブレスリンである必要はわからず。。。
コロンビア映画やから、ユニバーサルの地球を↑おちょくってあるんやね。
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川の底からこんにちは
 第19回PFF(ぴあフィルムフエスティバル)スカラシップ作品
2009年 米国 100分
監督・脚本 石井裕也
撮影 沖村志宏
出演 満島ひかり(佐和子)/遠藤雅(健一)/相原綺羅(加代子)/志賀廣太郎(木村忠男)/岩松了(木村信夫)/並樹史朗
メモ 2010.7.23(金)梅田ガーデンシネマ
あらすじ
佐和子(満島ひかり)は、東京で暮らし始めて5年。5人目の男と付き合い、職場は5カ所目で、今は玩具会社の派遣社員をしている。
23歳にして夢も希望もなくし「どうせ、私なんか中の下の女なんだから、しかたないんじゃないですか。」と日々を惰性で過ごしている佐和子に、「父が倒れた」と連絡が入る。 駆け落ちして出奔した故郷に、渋々帰ってきた佐和子の前に立ちふさがったのは、おばちゃん軍団だった。家業のしじみの加工工場「木村水産」ではたらくおばちゃんたちは、父を捨てた佐和子に冷たく手強い。勝手に仕事を辞めてついてきた恋人健一は、頼り無い。その上健一は、一人娘の加代子を置いて、佐和子(満島ひかり)の同級生と出て行くていたらく。。。。
感想
「世界の国からこんにちは」ではなく、なにやらホラーの気配もする「川の底からこんにちは」
「ナンバーワンにならなくてもいい(・・なれんやろ)、もともと特別なオンリーワン(親にとってはそうやろうけど、世間的にはそんなたいそうな者と、ちゃうと思うねんけど)」と、あの有名な歌に「そんなに持ち上げてどうする。自我を大きくしてどうする」と大いなる違和感を常に抱いているさぼてんには、寄り添える内容の映画やったよ。
 
暮らしも能力も運も「中の下」どころか、ジリ貧でこのままではこの生活を維持しいくのも「危ない」と気づいた主人公は、開き直る。そして日々の暮らしに情熱(パッション)を持って挑むことを決心する。
保育園に通う5歳の加代子に言う言葉が秀逸やった。
  「あんたなんてたいした子じゃないんだよ。だから、頑張るしかないんだよ」 すごいな。えらいな。
 
この映画の見所は、佐和子が作詞し、おばちゃん軍団のひとりが作曲した新しい「木村水産」の社歌を歌うシーン。
 
 「上がるよ上がるよ消費税 金持ちの友達一人もいない
  来るなら来てみろ大不況 その時きゃ政府を倒すまで 倒せ倒せ政府
  シジミのパック詰め シジミのパック詰め 川の底からこんにちは♪ 
  一度や二度の失敗と駆け落ちぐらいは屁の河童
  駄目な男を捨てられない 仕事は基本つまらない
  中の下の生活 所詮みんな中の下 楽しいな 楽しいな
   (佐和子のセリフ:中の下 中の下 どうせみんな大した人生じゃないし、鼻っから期待してませーん)
  シジミのパック詰め シジミのパック詰め 川の底からこんにちは♪」
  
日本はもうだめだとかへちまだとか言う前に、この映画をみて笑おう!
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い THE HANGOVER
 ゴールデン・グローブ作品賞
2009年 米国 100分
監督 トッド・フィリップス(「アダルト♂スクール」「ロード・トリップ」)
脚本 ジョン・ルーカス/スコット・ムーア
撮影 ローレンス・シャー
音楽 クリストフ・ベック
キャスト ブラッドリー・クーパー(教師フィル「そんな彼なら捨てちゃえば?」)/エド・ヘルムズ(歯科医ステュ、「ナイト ミュージアム2」)/ザック・ガリフィナーキス(花嫁の弟 アラン「クールボーダー」)/ジャスティン・バーサ(花婿ダグ)/ヘザー・グレアム(ストリッパー)
メモ 2010.7.9(金)シネ・リーブス梅田
あらすじ
2日後に結婚を控えた花婿のダグは、「お決まり通り」ラスベガスへ「バチュラーパーティ(独身最後のばか騒ぎ)」に繰り出す。総勢は、学生時代からの悪友仲間である教師のフィルと歯科医のステュ。そして、花嫁の弟の変人アラン。
4人はベガスのホテルの屋上で乾杯をした後・・・・・・気がつけば朝。
猛烈な二日酔い(ハングオーバー)の中、フラフラとスィートルームを見渡せば、目も当てられない惨状・・・・。そしてなんと花婿が見当たらない! ステュの犬歯がない! あったのは、クローゼットの中の見知らぬ赤ん坊と、バスルームの虎という奇々怪々。
明日にはロスで挙式の「花婿」を探さねばっという一大事に直面した3人の奮闘が、今、始まる。そして、振りかかる災難と試練の数々。
感想
日本での公開が危ぶまれていたところ、ファンの署名活動で実現したというドタバタコメディ。楽しい。スマッシュヒット。米国ではミラクルヒットだったらしい。
フィル役の人がいみじくも言ってはったように、この作品はコメディ版「メメント」(伏線ありのミステリでもあるねん。よーできてた)。 昨夜の記憶がまったくない3人は、わずかな手がかりから時間をさかのぼっていくの。ラストは、昨夜の出来事が次々とフラッシュバックしておさらいまでできるという構成が巧みなん。
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