2005年4月の映画  戻る


コントロール control

2004年 アメリカ
監督 ティム・ハンター
キャスト レイ・リオッタ(リー・レイ・オリバー)/ウィレム・デフォー(コープランド博士)/スティーブン・レイ/ミシェル・ロドリゲス(テレサ『ガールファイト』)
メモ 2005.4.28(金) 天神橋六丁目・ホクテンザ2
あらすじ
金のため殺戮を犯したリーの死刑執行が行われていた。薬物注入による死刑だ。しかしリーは死体安置所で目覚める。人体実験のモルモットになれば生き延びさせてやるというのだ。その実験は、暴力的な気性を抑制するための薬「アナグレス」の投与だった。
感想
「コーラス」でもなけりゃ、「コンスタンティン」でもなく「コントロール」を見に行くとは。何たる事。つまりー(チクショー)好きなんだなB級のこういう映画。
 
性善説をとるアメリカ人って、この自然界を自分たちの力でなんとかできるって思い込んでるんじゃなかろか。それってとっても良い人の良い行いなんだけど、不遜な姿って気もする。
それに話が破綻しているようにも思える。それって何のための実験なの? 改良に心血そそぐべきじゃ? わけわかりません。
が、レイ・リオッタがいいのよねえ。濃いお顔でさぼてんの好みではまったくないんやけど、どんな作品にもひたむきで全力投球で。(もしかしたら、ひっとしたら、ありえんことやけど、母性本能をくすぐるとか?・・・・? いやそんな・・・)
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真夜中の弥次さん喜多さん

2005年 日本 アスミック・エース 124分
監督・脚本 宮藤官九郎
原作・出演 しりあがり寿
音家・出演 ZAZEN BOYS
撮影 山中敏康
美術 中澤克巳
出演 長瀬智也(弥次郎兵衛)/中村七之助(喜多八)/生瀬勝久(瓦版屋)/寺島進(岡引)/森下愛子(旅籠の女将)/竹内力(木村笑之新)/おぎやはぎ/小池栄子(お初)/阿部サダヲ(奉行・金々)/柄本祐(呑々)/板尾創路(浪速ホット)/大森南朋(侍)/古田新太(清水の次郎長)/山口智充(茶屋の店主)/清水ゆみ(娘)/梅図かずお/松尾スズキ(ヒゲのおいらん)/中村勘九郎(アーサー王)/毒蝮三太夫/ARATA(バーテン)/麻生久美子(バーテンの妻)/荒川良々/妻夫木聡/研ナオコ(奪衣婆)
メモ 2005.4.23(土)晴れ 動物園前・シネフェスタ
あらすじ
ところは江戸。どこかのお店の若旦那・弥次郎兵衛と役者の喜多八は恋人同士。しかし弥次郎兵衛には妻お初がいた。そして喜多八は薬物中毒だ。このどろどろの現状を打破し、「てめえ探し」のため、「リヤル」を求めてふたりは旅立つのである。お伊勢さんまで。
感想
シュールというか過激というか・・・メチャメチャというか。出だしはまあまあそれなりによかったのよ。川に戸板が流れてきてテトリスしている所とか喜多さんに「四谷怪談やあるめいし」と言わす所とか、旅立ちの日本橋でのオペレッタとか、ふすまを使った怪談とか。ぐっさん(山口智充)の富士の山を背景にした踊りと歌もよかったな。「先生、古い映画を勉強してはりますな。」と思っていたら、「歌の宿」の後半からえらいチープになってきて。力が尽きたか、チエが尽きたか、金が尽きたか、妄想が止まらなくなったか。お話はまあまあえーと思うんやけど、演出が眠い、たるい。124分は長いと思う。宮藤官九郎は脚本に専念された方がよろしいんじゃなかろか。前日に見たTVドラマ「タイガー&ドラゴン」の方がなんぼかぴりっとしてた。妄想が走るわりには力強さがないねん。個性豊かな出演者におんぶにだっこでどうする。  キャラが濃いのがみどころやとしたら、さぼてんは奪衣婆(だつえば。三途の川で渡し賃(六文銭)持っていないと着物を剥ぎ取る婆)役の研ナオコがぜんぜんいただけない。そのまんまやん。芸がないやん。そのまんまで奪衣婆ですか。そうですか。それに「ヤクはいけねえ。ヤクはいけねえ。」と弥次さんが言いつづけるので「文化庁が支援」してるんかもしれんけど、この映画を見て「ヤクはいけねえ」と思えるんだろうか。ヤクをやってなくても、やっててもみんなあんなにめちゃめちゃなんだよ。いささか疑問。反対から見れば、「ヤクなどなくてもじゅーぶんラリれるんですー」と言う事かも。
 
クドカンのファンでもなし、しりあがり寿は読んだ事がないしの身にはキツイ。無謀であったかもしれん。ファン向き身内向きカルト映画。出演者を見てよ。そりゃすごいよ。そやから、コマ切れに見れば面白い・・・かも。
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ひとまず走れ!

2001年 韓国 113分 字幕・根本理恵
監督・脚本 チョ・ウィソク
撮影 キム・チョルジュ
キャスト クォン・サンウ(ウソプ)/ソン・スンホン(ソンファン)/キム・ヨンジュン(ジノン)/イ・ボムス(刑事ジヒョン)/イム・ジョンウン(ユジン)
メモ 2005.4.7(木) 梅田・ガーデンシネマ
あらすじ
出張ホストをしているウソプ、アメリカでギャングの一員だった過去を持つソンファン。このふたりは高校生だ。まあ裏の顔があるわけだな。それでもまあなんとか高校は卒業したいと思っている。殊勝な心がけだ。もうひとりの仲間はHPで自分の日常を流しているジノン。視聴者はたったひとりの女子高生。街で遊んで車で帰る途中、空から袋が落ちてくる。そしてこんどは人が落ちてくる。布袋の中身はパンパンのドル札だった。そんなわけのわからないろくでもないお金が幸運を運んで来るはずもないのに、3人組は猫ババを決めたっ。
感想
期待していたほどの疾走感はなかったな。ありがちな・・・展開と言えるかな。まあそれなりに面白かったけど だいたい3人組のふたりは高校生にみえん(ひとりはアメリカ帰りのため2年遅れのとうのたった高校生だが)、はっきりちんぴらに見える。眠らない刑事さんを主役ととらえた方がいいかも。走りでバイクと競争するもんね。会社でお茶友に「『ひとまず走れ!』って言う韓国映画見た」とちょっと話をしたら、韓国ドラマ通の彼女が言うには徴兵回避疑惑とかあって、長い間日本で公開されなかった(2001年製作)いわばアイドル映画とか? ほんまですか? アイドル映画をみにいったんすか、アタクシ?。 若手俳優よりもちっこいけど鋼のような刑事さんの方が、さぼてんはいいな。この人のアクションはキレがあってなかなかいい。映像の一番下のお方。
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香港国際警察 NEW POLICE STORY

2004年 香港・中国合作 124分 字幕・岡田壮平
監督 ベニー・チャン
キャスト ジャッキー・チェン(チャン警部)/ニコラス・ツェー(シウホン)/チャーリー・ヤン(ホーイー)/シャーリーン・チョイTWINS(ササ)/デイブ・ウォン(サム刑事)/ユー・ロングァン(クワン警部)
ダニエル・ウー(ジョー)/アンディ・オン(ティンティン)/ココ・チャン(スー)/テレンス・イン(ファイアー)/Boy’z(グリーンヘア&レッドヘア)
メモ 2005.4.3(日)晴れのちカミナリ 梅田・HEPナビオTOHOプレックス
あらすじ
銀行強盗が発生。犯人たちの目的は金だけではなかった。警察官を狩るのである。本当は親を憎んでいたのであるが、愛憎あいまって殺す事ができない。それで代償行為として警察官を狩るのである。代償行為であるからしていつまでたっても満足できない。いくとこまでいくしかない。
感想
うー満足、満足パワフルだった。コンベンションセンターのLEGOを使ったなアクションシーンが好きだ。余は満足じゃ。   もう見に行かれへんかなーと思っていたんやけど、日曜日の朝はよから頑張って見に行ってよかったな。お笑い系よりもどちらかというと泣かせる系かも。チャン警部(ジャッキー・チェン)の婚約者ホーイー(チャーリー・ヤン)の薄幸そうなそそとしたお姿のせいか、アクション映画なのにしっとりした印象が強く残った。若手俳優も男女イケ面を各種とりそろえてあってスタイリッシュで♀の人にも向いていると思う。
 
面白いねんけどジャッキー・チェンの映画って見終わるとちょっとせつなくなる。何故なんだろ? 人のよさげなお顔がちょっとさみしそうやからかな。もうりっぱな龍に成ったのに、走りつづける姿かな。もうこんな人はでないだろうな。
 
 
日本映画はアクションで大きく水をあけられている。剣道、柔道という武道があるのに。「あぶ刑」でも「踊る」でも銃をぶっぱなしてばっかりやなく警察官なんやから剣道やっているんやから、剣で戦ってもええと思うんやけど(どの俳優がそんな事できるねん)。だからー今剣道やっている子供たちにー「君たちは将来の映画スターだっ」とだまくらかしてやなあー、国際的俳優にしたてあげるのよ。
満足度★★★★1/2戻る