2008年1月の映画  戻る


28週間後... 28WEEKS LATER
2007年 イギリス/スペイン 104分
監督 フアン・カルロス・フレスナディージョ(「10億分の1の男」)
撮影 エンリケ・シャディアック
キャスト  ロバート・カーライル(ドン)/キャサリン・マコーマック(ドンの妻アリス「ブレイブ・ハート」)/イモージェン・プーツ(ドンの娘タミー「Vフォー・ヴェンデッタ)/マッキントッシュ・マグルトン(ドンの息子アンディ)/ローズ・バーン(軍医スカーレット)/ジェレミー・レナー(狙撃手ドイル)/ハロルド・ペリノー(ヘリコプターの操縦士フリン)
メモ 2008.1.23(水)曇り雨 TOHOシネマズ梅田
あらすじ
「28日後...」の英国を別の家族から描いた映画。
吸血鬼菌にバイオハザードされている英国、ドンとアリスの夫婦は田舎の家に立てこもっていた。その家も襲われ、アリスを見捨てて逃げるドン(ロバート・カーライル)は、ボートで脱出した。
5週間後の英国、獲物のいなくなった国で吸血鬼たちは飢え死した。11週間後、NATO軍が英国に入る。24週間後、英国の復興が始まる。ドンの娘タミーと息子アンディは、スペインから戻ってきた。事件の最中はスペインに旅行中であり、国に帰れなかったのだ。
感想
走るゾンビ物語パート2。
ちっちゃな映画館で、見るもんやないな・・・。座席も「誰の座高に合わせているんやっ」という高さで首が痛い・・・。通路側の席をとったらスクリーン真正面で、つらい。しかも画が上から下から横から斜めからとくるくる変わり、気持ちわるー。
かなり、しんどい目をして見た。
最初にドンとアリスの夫婦が、熱々のキスをする。この「年甲斐もなく、ディープキスをする夫婦」が後で生きてくるの。ドンは復興地では管理人をしていて、どこでも入れるの。それが、厳重に警戒されている(はず)のアリスに会いに来れる理由なの。という風に、それなりに小細工 工夫がされている。
始めの方に、ゾンビが死に絶えた英国を俯瞰しているシーンがあり、「日本国と同じく英国は島国やもんなぁ。感染がくいとめられた(というか大陸側は静観、見殺しにしていた)んやなあ」と思っていたら、それがラストにつながった。よく出来ていた。ここまでひっぱってくる物語やったんやね。
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バイオレント・サタデー The Osterman Weekend
1983年 米国 103分
監督 サム・ペキンパー
原作 ロバート・ラドラム
脚本 アラン・シャープ
撮影 ジョン・コキロン
音楽 ラロ・シフリン
キャスト  ルトガー・ハウアー(ジョン・タナー)/ジョン・ハート(CIA・ファセット)/クレイグ・T・ネルソン(タナーの友人バーナード・オスターマン)/デニス・ホッパー(タナーの友人リチャード)/ヘレン・シェイヴァー(リチャードの妻バージニア)/メグ・フォスター(タナーの妻アリ)/クリス・サランドン(タナーの友人ジョセフ)/キャシー・イエーツ(ジョセフの妻ベティ)/バート・ランカスター(CIA長官ダンフォース)
メモ 2008.1.20(日)雨 WOWOW
感想
舌鋒鋭く権力者に切り込むTVキャスターのタナーは、CIAからあるプランを押し付けられる。タナーの学生時代からの友人3人は「オメガ」という組織に属し、ソ連・KGBに情報を売っているというのだ。そのうちのひとりに二重スパイになれと脅す役をタナーは割り振られた。タナーの愛国心につけこむCIAの陰謀である。舞台はタナー家。年に一回タナー家には友人がつどう。独身のオスターマン、リチャードとジョセフは妻を連れてやってきた。
バレバレ感想
ぶっちゃけ、、、話がよくわからない・・・ような気がする。
そんなにもってまわった策謀をめぐらさなくても、TV出演できたような気がするねんけど。CIA長官を引っ張り出すためやったんかな。 ロバート・ラドラムの原作を読んだ方がいいかも。
「ワイルドバンチ」「 砂漠の流れ者 」「わらの犬」「ゲッタウェイ」「戦争のはらわた」「ガルシアの首」のサム・ペキンパー監督の遺作。
原題は「The Osterman Weekend(オスターマンの週末)」。オスターマン役のクレイグ・T・ネルソンは↓の「俺たちフィギュアスケーター」ではコーチ役だった人。奇遇。こわもてでコミカルな雰囲気、変わってない。ルドガー・ハウアー、ジョン・ハート(「エイリアン」でエイリアンが胸からぐわっって出てきてしまった人)、デニス・ホッパー、バート・ランカスターとキャストがすごい。タナーの友人ジョセフ役のクリス・サランドンって人はスーザン・サランドンの元夫で、「狼たちの午後」では、アル・パチーノの「妻」役やったんやて(驚)。
 
ちょっと風変わりな映画だった。嫁がいるジョン・ハート、ルトガー・ハウアー、デニス・ホッパー、クリス・サランドンはその妻との秘め事をそれぞれ盗撮されているの。薬物中毒の困った妻をデニス・ホッパーは大切にし、ルトガー・ハウアーは息子クリスよりも妻を先に助ける。男には必要と言っているのかな。ジョン・ハートの喪失感と悲しみをあらわしていると思う。その映像を見ているジョン・ハートがせつない。(のが描ききれていないのが残念)。
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俺たちフィギュアスケーター BLADES OF GLORY
2007年 米国 93分
監督 ウィル・スペック/ジョシュ・ゴードン
撮影  ステファン・チャプスキー
キャスト ウィル・フェレル(チャズ・マイケル・マイケルズ「俺たちニュースキャスター」)/ジョン・ヘダー(ジミー・マッケルロイ「バス男」)/クレイグ・T・ネルソン(コーチ)/ウィル・アーネット(双子ウォルデンバーグ)/エイミー・ポーラー(双子フウォルデンバーグ)/ジェナ・フィッシャー(双子の妹ケイティ)/ウィリアム・フィクトナー(ジミーの義父)/ロマニー・マルコ(振付師・ジェシー)
メモ 2008.1.13(日)晴れ なんばパークスシネマ
あらすじ
フィギュアスケート男子シングルで争った、水と油の王子様キャラのジミーとマッチョキャラのチャズ。同点で仲良く金メダルを分けるはずだったが、あんぽんたんのふたりは表彰台でおおもめ乱闘になり国際大会でアメリカの恥をさらす。事態を重く見たフィギュアスケート界は、ふたりに男子シングルからの永久追放を宣告する。
それから3年半、試合からは遠ざかり”くさっていた”ふたりに女神か男神がほほえむ。ジミーのグルーピーが告げたのだ。「ペアで試合に出たら?」と。ペア? 誰と?と戸惑うジミーだったが、いたのよ。相方が。
感想
なにも考えず、身をゆだねると楽しめる映画。
男同士がフィギュアスケートのペアになるという、奇想天外で「恐いもの見たさ」のおばかな映画。日本国の「ウォーターボーイズ」系。男男は、技術的に男女より上で、ふたりそろってダイナミックな演技が出来るらしい。ペアって女が華で、男はリフトアップとかサポートに回っているみたいに見えるけど、そうじゃないんだ、サポートって技術がいるんだと言っているみたい。フィギュアスケートはもはやスポーツではない。 見世物、エンターティメントなんだ。きっと。
 
おんながおとこになってもさほど面白くないのに、何故おとこがおんなの役割をすると面白いのかな。イヤイヤそうに見えながら、色とりどり派手なのを楽しんでる。ふたりとも孔雀(くじゃく)みたいだ。
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ボーン・アルティメイタム  THE BOURNE ULTIMATUM ボーン最終章
2007年 米国 115分
監督 ポール・グリーングラス(「ボーン・スプレマシー」)
原作 ロバート・ラドラム
撮影 オリヴァー・ウッド
キャスト  マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)/ジュリア・スタイルズ(CIAマドリード支局員ニッキー・パーソンズ)/デヴィッド・ストラザーン(CIAノア・ヴォーゼン)/スコット・グレン(CIA長官クレイマー)/パディ・コンシダイン(ガーディアン紙記者サイモン・ロス)/エドガー・ラミレス(スナイパー・パズ)/ジョーイ・アンサー(爆弾犯デッシュ)/コリン・スティントン(CIAマドリード支局長ニール・ダニエルズ)/アルバート・フィニー(教授アルバート・ハーシュ)/ジョーン・アレン(CIAパメラ・ランディ)
メモ 2008.1.5(土)晴れ 天六ホクテンザ
あらすじ
「ボーン・アイデンティティー」(2002)「ボーン・スプレマシー」(2004)に続く3部作最終章。記憶を失っているジェイソン・ボーン。CIAに追われながら、自己のアイデンティテイーの発掘と妻の復讐を遂げるため、不死身のボーンは世界一堅牢な組織に挑む。
感想
つかみでモスクワ、トリノ、ロンドン、パリと舞台は移動し、めくるめく展開。早いっ! ついていくのが、いっぱいいっぱい。この映画の主題は、”スピード”かもしれん。
「ボーン・スプレマシー」を、もう一度見てこなかったのが悔やまれる。
アクションすごくよかったよ。この間見た「ナショナル・トレジャー」のアクションがおこちゃまに思える(まあ、ディズニー映画ですから)。ロンドン、タンジール、NYと3箇所おっきな動きがあるんやけど、 特にタンジール(モロッコ)での、暗殺者に追われる彼女(ニッキー)を助けようと屋上を飛んでいくシーンがすごくよかった。ちょっと香港のごみごみした街を駆けるジャッキー・チェンみたい。マドリードのCIA支局員ニッキーが孤軍奮闘しているボーンを助ける理由も「そうか、その手があったか」・・・うまく作ってあったな。