サティパッターナ・スッタ (Satipatthana Sutta) 大念住経 (大念処経) |
サティパッターナ・スッタは、ブッダが修行者に説いた、
人生の苦悩から解放
されるための経典です。自分の身体、感覚、心、
心の中味、
それらをじっくり観察することで、自分から解放されるという教えです。パーリ語で書かれたこの経典を、最初は日本語で読みました。あまりよく理解できず、ピンときませんでした。日本語が漢訳の用語の影響を受けているからか、このような日本語の用語に馴染みがないからか、読みづらいと感じました。そこで、英語で読みました。
読んでみると、これは経典というよりは、人生の苦を乗り越えて 自由へと飛翔 するための啓発本だと感じました。ここにはそのための具体的な方法が示されています。これを読んでいる間、少しだけ自分から解放された気がしました。そこで、この元祖ハウツー本を、英語から日本語に訳して紹介することにしました。 日本語訳にあたって、テキストは パーリ語から U Jotika師 と U Dhamminda 師が英訳された Maha Satipatthana Sutta を使用しました。 意味を幅広く知るために、同じくパーリ語から Thanissaro Bhikku 師が英訳された The Great Frames of Reference も参考にしました。 訳文は、できるだけ仏教用語から離れて、日ごろ誰でも使う、誰にも理解できる日常の言葉にするように心がけました。
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