悪の国際犯罪組織バイオネットにおける下級兵士部隊、あるいは兵士養成所のひとつであると推測される。その規模等は不明であるが、GGG諜報部の捜査によって幾つかの事実が判明している。
セクション9は強制、志願を問わずバイオネットにおける実働部隊たるべく集められた者たちが所属し、日夜様々な戦闘、およびテロの訓練を行いながらバイオネットの活動を最底辺で支えている。これら下級兵士所属部隊に籍を置く者の出自はダウンタウンのストリートギャングや紛争によって故郷を失い生きるためにバイオネットに参画した者、一方で紛争終結によって職を失った傭兵など、多くは幹部、および幹部候補のように何らかの研究活動に携わることなく、暴力の世界に身を置いていた者たちである。また極少数の例外として作戦において大きな失態を犯し、またあるいは政治力の欠如から抗争に破れた幹部、および幹部候補も存在する。
こうした下級兵士所属部隊は各幹部の行う作戦や生体実験に、あるいは強化兵士の「材料」として捨て駒の如く投入され、結果その多くが命を落とす事になる。だが、運良く作戦や実験に生き残り、功績を挙げることが出来れば上級エージェントへの道が開けることもある。それゆえ隊内において互いの信頼関係などは望むべくもなく、ひとたび功績を挙げたとしてもそれを奪い取られる危険は常に拭い去る事はできない。隊内は作戦途上にあるか否かに関わらず、常に戦場と言っても過言ではない状態にあるのである。
以上の点から「軍」としては極めてムラが多く、質の悪い集団であるがそれでもなんとか組織として機能しているのは全員が持つ階級的上昇志向と戦闘に対する歓喜、幹部たちによる恐怖に基づいた統制、そして何より生への渇望があるからに他ならない。
なお末尾の番号からして同様のセクションがあと8つはあると考えられるが、詳細は不明。2007年のガオーマシン強奪事件の実務担当であった鰐淵シュウもこのセクション9出身である。