『S−Report』  4/26号  旅は世につれ   

 
 
いよいよゴールデンウィークです。旅行の予定のある方は準備中かもしれませんね。予定のない方も思い立って出かけてみるのもいいかもしれません。
 旅行業界も不況の波にのまれ価格破壊とIT化が進んでます。中小はもちろん大手旅行代理店の倒産や合併が相次いでます。 関西では近畿日本ツーリストの筆頭株主であるJR西日本が旅行事業の「Tis」本部を今秋には日本旅行に営業譲渡し、その上で近畿日本ツーリストと日本旅行を合併させる予定です。

 「旅行業界は、景気の長期低迷で法人需要の落ち込みが続いているほか、格安パッケージ旅行を武器にした新規参入の代理店と の競争激化や、インターネット経由の直接宿泊予約の普及などで、大手といえども経営環境は厳しくなっている。今回の合併は、旅行 業界の再編を刺激しそうだ。
 京都新聞(2001/1/18) http://www.kyoto-np.co.jp/kp/enterprise/news/0101/18/13.html             
  たとえば、日帰りバスツァーの価格はついに2〜3千円台のもの も出てきてます。そのため、以前はバスガイド及び添乗員が付き添 っていたバスツァーでもバスガイドのみとしたりして人件費を削減することで対応しています。また、各社ともツァーにお土産をつけるとか食べ放題を企画するなどパッケージツァーの高付加価値化を計り顧客獲得競争を行っています。

 先日東京ビックサイトで開催された「旅フェア2001」でも観光地の地元によるPRも熱心でしたが、旅行代理店やネット関連のPRが多くみられました。
 ネット関連でいうと目新しいところは日本語サー ビスを開始した”E Ryokan”がありました。(”E Ryokanはあら ゆる宿泊施設の空室状況を一元管理し、インターネットを使って世界中の人々から予約を獲得するシステムです。)  http://www.eryokan.co.jp/  

  さて、インターネットやコンビニの情報ターミナル(端末機)で気軽 いろいろな予約ができるようになり、旅行代理店のエージェント機能 がインターネットで代替えされるようになりました。
 例えばインターネットのe−placeといサイトではこちらが旅館やホテルの「希望の条件(=リクエスト)を入力し、(ホテルや旅館から) 集まった回答の中から気に入ったプランを選ぶ」という逆オークション方式で旅行代理店に複数の宿泊場所の案をだしてもらうのと同じ事 ができます。その上、手数料はありません。
  http://www.e-place.ne.jp/index.htm  

  また、コンビニの情報ターミナル(端末機)の例としては全国のローソンに設置されているLoppi使えるでJYBの「お気楽トンボ」がありま す。これは「宿泊当日にご希望のホテルのお部屋が空いていたら、 あなたは格安価格でホテルに泊まれ」るシステムで普段泊まれない ような旅館に泊まることもできます。
  http://www.jtb.co.jp/okiraku/

 このように、今ではいろいろな予約情報やディスカウントチケットの情報を個人が確認することができるようになり、旅行代理店が「情報」 を持っている事で成り立っていた部分は少なくなりました。

 その中で、価格を極限まで下げ、新たな競争者であるインターネット旅行仲介サイトとの競争のため自らIT化(「お気楽トンボ」のように) を計っています。
 これを進歩というつもりは無いですが、価格破壊とIT化はどの業種でも直面する状況のようです。
 

 サイトの紹介


 上記のサイトとは少し違った「旅行するのに便利なサイト」を紹介します。

  旅行リンク     http://www.ryokolink.com/  

 このようなサイトはたくさんあり大体同じようなものですが、このサイトは 国内はもちろん「旅行業協会・各国大使館・政府観光局・外務省・旅券課 ・検疫・税関・入国管理局」等の情報を集め「危険情報・予防接種・汚染情報」から「子連れ旅行・個人旅行・体験者の現地情報」まで果ては「中国の暦・イスラム歴など世界の暦」まで見ることができます。
 ぜひ参考にしてください。
 特に先日もトルコで事件がありましたので特に海外に行かれる方は危険情報等を必ず参考にされますよう。  

 ご購読・ご利用規約
 
 ご意見、ご感想、ご要望をお聞かせください。
 掲載された記事を許可なく使用することはご遠慮ください。
 ご紹介または転載等のご相談は下記までお願いします。
 掲載している情報は各人の責任においてご利用ください。
 『S−Report』は既存の配信システムや問題になっているマイクロソフト社のメーラーを使わず「独自の配信システム」で配信しており、ホストマシン自体にもファイヤーウォール、「最新のワクチン」を導入し必ずチェックを行い対策を とっておりますのでご安心ください。