このごろテレビの情報番組では安売り、食べ放題、格安ツアーが定番になってきました。不況が深刻化するほど安売りに人が集まります。 最近では、牛丼の松屋が単価を290円に下げて始まった牛丼の価格競争ですが、ついに最大手の吉野屋が期間限定のとはいえ250円にまで下げるまでになりました。半額バーガー、100 円ショップの影響は大きくあらゆる分野に波及しています。 このように現在の物価の下落の原因は生産・流通の原価低減 の努力でしょう。このような努力がなければ不況下の生活はもっと深刻化していたことでしょう。 しかし、このような値下げ競争が海外からの食品輸入の増加につながり、一方では、消費者向けの一部中国産野菜の輸入のセ ーフガードを発動するようになりました。 そればかりでなく、既存の価格を下げることが難しい中小商店などは深刻な売上激減に陥ってます。 また、大手ディスカウンターでは現金取引による激安仕入れで徹底的な安売りを展開してます。これもまた、中小商店を圧迫す ることになってます。これは一昔前なら「バッタ屋」「整理屋」のやりかたを大手ディスカウンターがしているという何でもありの世 界になりました。いうまでもなく、大手デスカウンターの安売りがさらに中小商店を圧迫しているのは周知の事実です。 アメリカでもダウ・ナスダックの下落とともに、eコマースにもかげりがみえてきて倒産も増えてきました。 倒産するeコマース企業が増える中で,その在庫商品を処分する企業が元気だ。日本では「バッタ屋」「整理屋」などと呼ばれる 倒産企業の資産整理専門企業「リキデーター」。彼らは小売業が発達し始めた頃から存在しており,特に新しい業種ではない。企 業が倒産手続きを取ると,裁判所や銀行から在庫品や資産を差 し押さえる命令が下され,そこにリキデーターが登場してくる。」 「eコマースサイトの「整理屋」リキデーターの繁盛」 【温井ちまきのU.S. HOTニュース】(3) http://netbrains.nikkeibp.co.jp/wcs/nbr/leaf?CID=onair/net_b/c_up_tp/126257 このリキデーターが自社のウェブサイトで安く物を売ると、それにまた圧迫されeコマース企業がつぶれるということもありえます。 このようにどこの国でも市場、eコマースマーケットが極限まで来た現状で何でもありの世界になってきました。 上野御徒町にある多慶屋(たけや)は下町で長く営業しているディスカウンターです。長い間商売をして大きなビルをいくつも建 てるまでになりました。でも、東京の人でも知らない人も多いです。それは多慶屋は大きくなっても周辺の商店に配慮して派手に宣伝をせず、新聞に折り込みを入れることもしないからです。 政府が有効な経済政策を打ち出せない「経済無策」状況の今、何でもありの安売りは仕方ない、また、生活防衛上必要ですが、ただ、多慶屋のように安売りにも見識が必要なのではないのでしょうか。
このところ取り上げている「本及び出版」に関連して電子出版時代のオンデマンド出版(少量受注出版)について ON DEMAND Printing Japan 2001 − オンデマンド出版に関する展示会 http://www.odpjapan.com/より 趣 旨: 印刷のデジタル化の最終段階であるオンデマンドプリンティン グは、本格的な高度情報通信社会の到来にともない、日本国内 でも「印刷業界の進むべき方向性」としてこのところ急速に関心を集めています。急激な変革期にあるビジネス環境のなかで印 刷ビジネスがどのように変化してゆくのか? 日 時: 4月5日(木)〜4月7日(土) 場 所: センチュリーハイアット東京・新宿NSホール他 主 催: オンデマンドプリンティング推進委員会 入場料: エクジビション 1,000円(税込み)、他は別途