『S−Report』  3/29号  ワインの緑色のビン

 
 
もうすぐ4月ですね。いろいろな事が始まる季節です。さて、 4月1日より家電リサイクル法が施行されます。  

 家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)については各自治体の広報誌等でご存じかと思いますが、その目的は
  一般家庭から排出される家電製品は、現在、約8割は小売業者によって、約2割は直接市町村によって回収。その後は、おおよそその半分は直接埋め立てされるほか、残りは、破砕処理されるが、一部金属分の回収が行われている場合があるものの、そのほとんどは廃棄されているのが現状。このため、廃棄物の減量と有用な部品・素材の再商品化等を図り、循環型経済社会を実現していくため、家電製品等の製造業者等及び小売業者に新たに義務を課すことを基本とする新しい再商品化の仕組みを 構築すること。
 経済産業省    http://www.meti.go.jp/topic/data/ekade00j.html  

 対象となる家電製品はテレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯です。これだけみるととてもいいことですが問題も多いです。この法律では現在丸ごと埋め立てられてるか、破砕処理されているこれらの家電の「有用な部品・素材の再商品化等を図る」ことだそうですが、そのまま再利用するということは考えられていないようです。

  それは一般家庭から「排出される家電製品」(下取りも含む) が対象になっており、中古品として売りに出される物は考えられていません。もちろん中古用品店やリサイクルショップを通じて買い取られる家電製品は全体からみれば数は少なく、ゴミとして廃棄される物が多いのでしょう。また、そういうリサイクルルートは確立されているので、廃棄される家電を消費者やメーカーに責任を持って回収、再利用しようという趣旨もわかります。

 「部品・素材の再商品化」にも問題があります。家電以前にリサイクルが法制により整備された容器の分野でも法の施行後に問題が出てきたものがあります。
 ワインブーム以後ワイン消費量が増えワインの空ビンの量は増大してます。白ワインのビンは品質保持の機能もあって緑色を してます。ところが、色付きガラスは同じ色のガラスしか再生できません。輸入品がほとんどを占めるワインの緑色のビンは再生しても緑色のビンの需要が無く回収されても野積みされている現状です。 (現在、この緑色のガラスをいろいろな素材に混ぜて使うようにしてますが、とても使い切れません。)

 たしかに「部品・素材の再商品化」は重要ですが、そのことを強 張するためにリサイクルの重要な役割としての「丸ごとの再利用」 より、現在は「部品・素材の再商品化」のみがクローズアップされてます。現実には洋服や本のリサイクルは一般化しており、マンガのように新刊を圧迫するほどになっているものもあります。

 大量消費社会を反省し、「循環型経済社会」を目指すならば「部品・素材の再商品化」ばかりでなく、「丸ごとの再利用」するリサイクルも含めてもう一度考え直してみましょう。  

 サイトの紹介


 
お花見の季節になりましたね。今年は桜の開花時期が少し早いようです。
 こういうときに大人数でお花見をするには桜の開花を予測する必要があります。
 そういう時にはこういうサイトはどうでしょう。  

 「さくら見ごろ情報」    http://www.wni.co.jp/cww/docs/sakura/
 

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