２月７日の日経平均株価は13,366円01銭、ＴＯＰＩＸ1267.47ポイントで東京外国為替相場は1ドル115円72銭です。これはもう、 どうこう言うレベルではありません。そして、各企業の２ー３月期 の決算を超えるとどうなるのか。

　株価のみが企業の優秀さを示す指標ではありませんが、税金を投入して維持している銀行、そこの融資で生き延びてるゼネコンを見ると株価の高い企業はやはりそれなりに優れていると言わざるをえません。
　さて、大企業の中でも財閥系・新興財閥系の凋落は激しく合従連衡で生き延びることを考えているようです。

　その中でも創造的な商品を生み出している企業はやはり株価も高いようです。
　その代表がＳＯＮＹとＨＯＮＤＡです。両社とも本業の他にいち早く家庭用ロボットを開発・販売しています。
　この両社とも小さな企業から財閥系・新興財閥系企業のように系列関係で資金を貸してくれる銀行も後ろ盾になる大企業や官庁もなく自力で発展してきました。

　本田宗一郎は焼け跡の中から旧海軍の通信機の小型エンジンを利用して自転車に取り付けたオートバイ「ホンダ」を造り人々に役立てました。その後はスーパーカブという誰でも乗れる安価なオートバイを開発し人の暮らしを楽にしました。
　盛田、井深コンビは「戦災通信網ノ急速ナル復興」のため 「技術者達ニ技術スル事ニ深イ喜ビヲ感ジ、ソノ社会的使命ヲ 自覚シテ思イキリ働ケル安定シタ職場ヲコシラエルノガ第一ノ目的」として東京通信工業（のちのＳＯＮＹ）を創業しました。その後トランジスタを実用開発し、人たちの情報伝達・娯楽のための小型ラジオを安価に普及させました。

　さて、その後はというとＳＯＮＹではウォークマンを開発したと き役員は会長以外は全員反対でした。売れない、名前が正しい英語じゃない、ラジカセがあるのに意味が無いなど（録音が出来ないからという意味だったらしい。初期モデルは再生専用） の後ろ向きの意見が大半でした。
　 そして、会長社長は代わりましたがプレスーテションを開発したときも役員は会長社長以外は全員反対でした。おもちゃ等ＳＯＮＹがやるものではない、後から参入してもおそい、人材がいないという自己保身的な意見が大半でした。

　この事はどんな企業でも官僚化するということを示してると同時にエクセレントカンパニィ（優れた企業）はトップにも創業精神を持ち創造的人間がいるということを示しています。
　そしてこのようにこれからも、創業精神と創造性を忘れなければ道は開けるのかもしれません。