厳しい寒さが続きますね。こう寒いと男性ばかりでなく女性でも帰りがけにお酒を飲んで暖まって帰る人も増えているかもしれません。
こういう時には居酒屋なんかいいですねあったかくて。居酒屋もチェーン化が進み、大企業になった所も増えマクドナルトのようにバイトで成り立ってるところも多いです。
さて、これはある居酒屋の職種・勤務体系です。
*仕事に携わる人は60歳以上無制限の方。
*職種
(1)スペシャリスト・・・(定義づけ)居酒屋を運営するにあたって、人生経験豊富な方々がお客様の接待をする。
料理部門では、栄養士の方によるカロリー計算、健康的な、ハイレベルな食事の提供できる方々。
調理師、栄養士、飲食業経験者(ホテルマン、居酒屋、割烹など)
人生経験豊富な方(弁護士、教師、医者など)
(2)一般職・・・いかなる職業経験者も可。
*勤務体制
(1)勤務時間・・・1人1日4時間前後とする。 (2)週3日程度勤務
(3)標準1人1日8時間勤務分を5人のグループで、交替でこなす体制とする。
「心の居酒屋」というこの居酒屋はかつて「風林火山」という居酒屋チェーンを成功させた可知忠和さんが始めた居酒屋です。(「風林火山」は流行っていてテレビCMの覚えがあります。)
彼は43歳でそのチェーンを倒産させ生活のために5坪の店を借り、店舗の改装費がないため手作りで店を作って始めたそうです。
そこで「人生のどん底でしたので「七転八起」という店名にして、午後4時より翌朝5時までの営業をいたしました。この店は 私の人生にとって、お客様からいろいろな事を教わる場所となりました。いわば、私の人生道場、また、自分を立て直す場、勉強の場でした」
そして、この体験から「心の居酒屋」を始めました。居酒屋は大変な仕事なのでたくさん働ける若くて元気のある人で居酒屋 やるのが世間の常識です。でも、可知さんはあえてこういう勤務体系を選び共に働く場としての居酒屋を創業したわけです。
「心の居酒屋」では「グループでグループの持ち時間を完全にマスターする。(例)体調の悪い人がいたら、グループ内で補完 する。」という原則があります。実際に私が「初詣で新年大江戸線めぐり」で「心の居酒屋」江古田店に行った時も皆さん助け合
って働いてました。
つまり、利益よりみんなで仕事をすることを重視しています。 これは”Work Share”「仕事の分かち合い」の考え方と共通 してます。
更に「心の居酒屋」は社会に貢献することを事業として計画してるようです。
*新規事業(抜粋)
4.病院食・透析食部門(栄養士栄養管理士が在籍しております)
5.各自治体と協力し一人暮らしのお年寄りの方への食事の製造及び配達業務部門
6.在宅介護サービス部門(参入予定)
今、日本経済の悪化は留まることを知らないようです。そして、その対応として解雇やアウトソーシングによって企業を維持しようとしてます。それは企業行動としては仕方ないことであり、また、必要なことでしょう。
が、その先にはかつての日本企業がもっていた社員が共に働 くことで創意工夫や改善、技術革新によって企業を成長させたやりかたはもうあまり見られなくなりました。
確かに、今まで合理化もコスト低減・VAも極限まで行いました。もうそれしかないとこまで来たのかもしれません、しかし、企業と いうのは利益をえると同時に、協力して一緒に稼いでいくところでもありました。
確かに、利益を得ることと社会に役立つことの両立は企業や事業の永遠の課題です。
もう一度、このことを考えてみたいものです。