『S−Report』  1/1号          ITの光と影
 
  今年は政府のIT政策が実現すればインターネット網が全国の家庭に普及し「ネット広帯域常時接続(ブロードバンド)」の時代に入ります。「ネット広帯域常時接続」とは将来的な図式的にいうとメタルライン(電話線)や光ファイバーラインによる伝送で一般の家庭が常にインターネットに接続されて今のテレビ、ラジオ、電話、ファクス、ハソコン、メールの機能がインターネットを介して行われます。もちろん、これらは現在の電話回線と違い「広帯域」なので動画のスピードも早く今のテレビ並になります。
 ヒデオやDVDや音楽はこれらのネットから取り込み(ダウンロード)してCDやシリコンチップ、磁気メディアなどに記憶して視聴することができます。
 電話網というインフラの上にファクシミリが普及したように光ファイバーラインや衛星による伝送によるインターネット網の上にこの新しいメディアが生まれます。もちろん、映画が残ったように従来のメデアも残るでしょう。

 これはメディアの交代という事ではなくメディアにひとつ重要な変化をもたらします。
 それはメディアの「双方向性」ということです。
 ご存じの通り誰でもパソコンとソフトがありプロバイダーに加入してればウェブサイト(ホームページ)が作れます。そして、ストリーミング放送も現在でも少し費用をかければ個人でも可能になりました。
 つまり、今までのメディアでは一方的に「受け手」であった人々が「送り手」にもなれます。もちろん仕事としてもいろいろな可能性があります。
 ただ、いいことばかりではありません。情報格差や情報弱者の問題はますます拡大するでしょうし、ネットの安全性やプライバシーの問題も大きくなります。

 番組の紹介
 
 このようなことを考えるためにもこの番組を参考にしてみてはいかがでしょう。

 番組名:NHKスペシャル 「ネットワークの世紀・新しい時代をどう生きるか」

 日  時:2001年1月1日(月)PM9:00〜10:15
 
 内  容:
  21世紀、私たちの目の前に「もうひとつの地球」が姿を現し始めた。
 国境や民族を越え、人と人がコンピューター・ネットワークによって結びついたサイバーワールド。
スタジオの2人のゲスト、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹と作家の荒俣宏とともに、新世紀の未来像を読み解く。

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