『S−Report』  11/14   ICT(IT)によって切り拓くまちづくり − まちづくりのあらたな展開を求めて−2
          
Moving from Virtual to Real Benefits in Local Development: Reflections in an e-Workspace


 11月11日から国連地域開発センター主催の「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」が開始されました。
 国連地域開発センターでは11月11日から12月13日までの間”Moving from Virtual to Real Benefits in Local Development: Reflections in an e-Workspace”・「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」(日本語パネル)を開催しています。(以下、正式文章)  

 日本におけるICTの活用事例や実践経験、様々な試みの中には、途上国において持続可能な開発や貧困撲滅を進めていく上で学ぶべきことは多いと言えます。そこで、e-ワークショップ英語版において議論するテーマを参考に、e-ワークショップ日本語版では、「ICTによって切り拓くまちづくり」と題して、テーマを設定しました。持続可能な地域開発におけるICT活用の実践例やその問題点からソーシャル・キャピタルの育み方やライフスタイルの変容などの問題を扱います。 そして、必要に応じて、e-ワークショップ英語版での議論とe-ワークショップ日本語版での議論を互いにクロスオーバーさせていきます。日本の経験から途上国におけるICT活用戦略への示唆が得られることを期待します。
 このe-ワークショップは2002年11月11日から12月13日までの間行われ、テーマごとに5つのサブトピックがあり、期間中、その中から御自分の興味のあるサブトピックを選んで頂き議論することができます。

 テーマ1. ICT促進の政策環境
 テーマ2. 適切な情報通信技術
 テーマ3. ICTによる地域開発の推進
 テーマ4. 地域経済の再生
 テーマ5. 地域ガナバンス力の向上
 テーマ6. 地域コミュニティのソーシャル・キャピタルを育む
 テーマ7. バーチャルな世界と共生する社会

    皆様のご参加をお待ちしております。

    国際連合地域開発センター(UNCRD)    e-Workspace/IC

Tこの「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」の詳細は下記ページを見て、ぜひご参加ください。

 「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」
   http://www.uncrd.or.jp/ict/eworkspace/japanese/

 e-ワークショップ(ネット会議場)
   http://www.uncrd.or.jp/ict/cgi-bin/jyabb/YaBB.cgi?board=;action=logout  

  コントリビューター(contributor)としての私の論点
   http://www.uncrd.or.jp/ict/eworkspace/japanese/papers-j  

  今回の「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」は

1.「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略題」とそれに基づく「ICTの活用戦略」に関する問題と
2.地域開発において生じる可能性のある社会経済的格差やそのことで多大な影響を受ける弱者グループを念頭にICTを活用したプロジェクトの影響や可能性に関する問題があり、この二つの問題において、参加者が実経験及び専門的な見地から、地域開発においてICTを活用する際に考えられる影響、問題点やそこで生じるニーズを摘出し、政策、戦略、改善策、アジェンダを検討することと考えています。

さて、
1.現在、各国、どこの地域においても「持続可能な地域開発におけるICTの有用性」は高いのですが、「地域開発におけるICTの活用」は一部の政策立案者・政策決定者・専門家による「政策」とそれに基づく「ICTの活用戦略」の具体化として実施され、地域開発によってブラス、マイナスの両方の影響を受ける多くの人々を置き去りしたまま進められることが多いのが現実です。

2.また、「持続的な地域開発」についても、最近は少なくなったとはいえ「地域開発」に内在する「上から開発」による社会的格差や「開発至上主義」によって引き起こされる「地域の不均等な発展」が「ICTの活用」によってデジタルデバイドを引き起こし拡大しています。

 日本における「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」の政策立案・決定から隔てられた各地域の住民によって行われているまちづくり、地域おこしなどの「開発」とは異なる「内発的発展」の試みを実経験の立場から紹介するとともに、多く参加者[コントリビューター(contributor)、モデレーター(moderator)、討論者(discussant)、及びオブザーバー(observer)]からより多くの実経験をお教え頂きたいと思っております。
 この多くの実体験をもとに「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」を多くの人々がつくりあげ、政策に反映するための方策を検討し、まちづくり、地域おこしなどもたらした「内発的発展」的な成果によって「地域のICTの活用戦略」の土台をつくることを目的としています。

 今回の基本のテーマは地域の「持続可能な開発」です。この「持続可能な開発」に関して多くの人がいろいろと問題があると思っていると思います。
 国連地域センターのコーディネーター吉村研究員は日本語のパネルにおいて地域「開発」ではなく、「日本語では『ICTによって切り拓くまちづくり』を課題として考えています。」という風に、日本で行われてきた内発的発展的に行われている「まちづくり」をテーマにして、それをメインにしました。
 つまり、誤解する権利を行使して言えば(私的に勝手に解釈すれば)日本においてまちづくり・地域づくりが展開してきた内発的発展の経験を生かして行きたいということだと思います。
 国連地域センターのコーディネーター吉村研究員と申しましたが、吉村さんは少し前までは学生まちつくり学会に集まった学生たちのように学生としてまちづくりに関わってきた学生の1人で、ネットやメールでまぢつぐり情報を発信する「週刊まちづくり」の創刊など今でもいろいろな活動をしています。

 さて、「まちづくりのあらたな展開」の二つめは「ICT(IT)によって切り拓くまちづくり」です。 
 つまり、これからのまちづくり・地域づくりにいかにICT(IT)を活用するのかを検討するのはもちろん、もっと基本的なところからICT(IT)を活用する戦略を持ち、政策に反映することも検討した上で、ユビキタスネットワーク時代のまちづくりを考えて実践していくことになっていきます。
 これからは従来の政策立案者はもちろん、ICT(IT)システム構築者も自らのICT(IT)エンジニアリングのパラダイムシフト(1/1号「パラダイムシフト」)に直面されますし、まちづくりを行う人たちやまちづくりの専門家たちはあらたなユビキタスネットワーク時代のまちづくり(3/ 7号「eコミュニティネットワーク−ユビキタスネットワークの世界へ(3)」)を作り出していかくてはならなくなります。

 付記  ぜひ、「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」にご参加を御願いします。

   イベント紹介


 
小鹿野歌舞伎

 11/16-17  彩の国県民芸術文化祭2002「歌舞伎・郷土芸能祭」(入場無料)

  鹿野歌舞伎の真髄を発表。各部会若手役者の熱演がみもの。神楽・秩父屋台囃子上演や観光物産展「歌舞伎横丁」も人気。

 小鹿野・小鹿野文化センター 西武秩父駅発小鹿野車庫又は栗尾行きバス、小鹿野役場下車  

  小鹿野文化センター  O494−75−0063 _

 

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