今回は、緊急性のあるテーマがあり、「あきれた話」「生きものは資源?」をお送りします。
去年に引き続き今年もコンピュータウィルスが猛威をふるって
います。
特に下記の「W32/Frethem」ウイルスの亜種が蔓延しています。
大勢の人に電子メールを勝手に送りつける新種のコンピューターウイルスが行政機関を中心に広がっている。経済産業省の 外郭団体「情報処理振興事業協会」は15日、緊急対策情報で
「Your password!」の件名で到着した電子メールを開封せ ず、削除するよう呼びかけた。
パソコン内に登録されているメールアドレスにメールを勝手に 送りつける「フレゼム」とよばれるウイルスの類似種とみられる。 添付ファイルを開くとメールソフトに侵入、ウイルスを多人数に送
りつける。
環境省所管の財団法人地球環境戦略研究機関では、メーリングリストで国内外の研究者や企業など約3000人に、ウイルスが混入したメールを配信した。
次世代超音速航空機の実験失敗で揺れた独立行政法人航空宇宙技術研究所や農水省でも、一時、サーバーを停止した。
「Your password! 新種ウイルスで被害」 朝日新聞 07/15
また、コンピューターのOSのリナックス(Linux)を開発・販売して いるターボリナックスジャパンのメーリングリストにもこのウィルスが混入して被害を拡大しました。
平素はターボリナックス ジャパンをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
7月15日、弊社のメーリングリストにウィルスファイルが添付されたメールが配信されました。 皆様にはご心配ならびにご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳
ございません。(中略)
今回は、弊社が過去にお送りしたメールアドレスが複数の方によ って取得され、当該メーリングリストに対し数回に渡り送信されて しまいました。(中略)
弊社のメーリングリストにご登録いただいております皆様のメールアドレスはもちろん非公開となっており、また外部からのメーリング リストへの送信はできない設定になっております。
しかし不測の事態への対処が十分でなかったことは否めません。
今回対象となったメールアドレスは、現在、使用していないメーリン グリストのものではございますが、弊社の不手際により、ご迷惑を おかけする結果となり、誠に申し訳なく深謝申し上げます。
「ウィルス添付メールに関するお詫び」ターボリナックスジャパン
それにしても、行政機関やOSを開発・販売している企業でもネッ トワークセキュリティ、ウィルス対策が不十分であるとはあきれた話です。
また、この事態に責任をとらないマイクロソフトもです。
( 皮肉にもターボリナックスジャパンのメーリングリストの最新号は 「ますます深刻化するセキュリティ対策に不可欠な」ターボリナックス のシステムを宣伝するものでした。)
ともかく、まずは個人で対策をとってください。
ネットワークセキュリティ、ウィルス対策は下記のサイトを参考にし てください。
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンター
http://www.ipa.go.jp/securit
また、当CyberLabのサイトにもわかりやすく書いてありますので参考になれば。
Cyber Lab ウィルス対策
・ネットワークセキュリティ
・ネットワークセキュリティ
・セキュリティポリシィ−ワーム蔓延の最悪のシナリオ」
・サイバートラップ、他
・ウィルスメールへの対応
http://www.ne.jp/asahi/cyber/lab/aindex.htm
「W32/Frethem」ウイルスの亜種に関する情報
http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/frethem.html
情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC) より転載 「decrypt-password.exe」という添付ファイルで、感染を拡げるウイル
スが広まっています。7月16日16:00現在までに、150件を超える届出 と相談がIPA/ISEC 宛てに届いています。 下記概要に示すようなメールを受け取った場合は、添付ファイルを
決してダブルクリックすることなく、該当のメールメッセージごと 削除してください。 ワクチンソフトの定義ファイルを最新のものに更新していない場合、
発見できないことがあります。各ワクチンベンダーのwebサイトを参照して、最新のウイルス定義ファイルに更新してください。
・マイクロソフトの「Frethem に関する情報」
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/frethem.asp
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