この頃、街に公衆電話が特に少なくなってきましたね。こんな 中、首都圏で20ヶ所程度ですが無料の公衆電話ができました。 それが、インターネット無料公衆電話「e-テレ」です。 「なぜ、無料なのか?」という疑問は、まず「ADSL回線を使用 し、NTTの定額料金制度を利用している」点だ。これによって、 いくら通話しても設置店にかかる費用は定額となる。さらに通 話前に15秒間のCMを流すことによって、設置店に広告収入が 得られ、場合によっては設置したのち利益がでる場合もあると いう。 「e-テレ」は、エスコ・ジャパンとNTT-Xが共同開発した商品で、現在両社で特許出願中の製品となっている。具体的には、受話器を上げて通話先の電話番号入力すると、通話開始前に15 秒間「e-テレ」に内蔵されている液晶ディスプレイにCMが流れ る仕組み。CM終了後は通常の電話と同様に通話が可能だ。 相手先が一般電話の場合、最大9分間の通話が可能で、携帯電話の場合は最大1分間となっている。 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0521/bs3.htm 具体的通話方法は下記のサイトを見ていただくとして、公衆電話を無料で運営できるのは広告収入よりも「ADSL回線を使用」して定額で電話を使えることが理由です。 http://www.satel-lite.co.jp/telephone.html このような電話のことをIP電話(IP phone)と言います。 電話をかける相手との間の通信経路を、インターネットで使用されているIPプロトコルベースで構築した電話ネットワークのこと。 途中のネットワークが通信事業者内のネットワークなのかインタ ーネットを経由するのか、電話機を使うのかパソコンを使うのか など、IP電話と呼ばれるサービスの中でもサービス間の違いは多 い。IP電話で使用しているネットワークでは、1つの回線を多数の 会話で併用できるなどの点で従来の電話よりも回線の使用効率 がよく、その分従来の電話よりも低いコストでサービスを提供でき る。現時点でもっとも普及したIP電話サービスは、フュージョンコ ミュニケーションズの電話サービスである。この他にも、インスタ ントメッセンジャーの一部にはインターネット経由のIP電話機能が ついているほか、インターネットサービスプロバイダなどが独自のIP電話サービスを提供している。 「情報・通信辞典」 http://www.e-words.ne.jp/view.asp?word=IP%93d%98b NTT各社は5年以内に長距離電話網を現在の電話網からインターネット通信網へ切り替え、10年以内に市内電話も含めてインタ ーネット通信網に全面移行する構想を発表しています。 総務省は電気通信番号規則を見直し2002年前半にも普通の電 話網とIP電話を接続するために国際規格のE.164番号に準拠した電話番号をIP電話に付与する方針を公表しました。 「IPネットワーク技術に関する研究会報告書(案)」 総務省 http://www.soumu.go.jp/s-news/2001/011226_3_a.html つまり、このことによってIP電話にも固有の電話番号が与えられて普通の電話と同じように使えるようになります。 このような状況でインターネット系通信各社がIP電話サービスを始めました。Yahoo! BBの「BBフォンサービス」は 従来のNTTをはじめとする電話回線ではなく、Yahoo! BBのインタ ーネット回線を利用して日本全国一律料金で電話をかけることが できるサービスです。国際電話については、なんとアメリカ(本土)な ら日本国内と同一の料金で利用が可能! もちろん、その他の国 と地域への国際通話料も、従来と比べるとぐんとお得になるサービスです。 BBフォン加入者間であれば、どれだけ話しても通話料は0円。家族、友だち、恋人どうしでBBフォンが広がれば広がるほど、好きな だけ通話が楽しめるようになります。 「BBフォンサービス」 Yahoo! BB http://bbpromo.yahoo.co.jp/promotion/phone/ この他にも、NTT-ME(WAKWAKコール・ゴーゴー)やぷららネットワークスも同じ様なサービスを開始しています。 矢野経済研究所のレポート「インターネット電話/IP電話市場の調査結果」によるとIP電話の法人ユーザは2001年末で約4000ユーザであ り、これが2005年末には14000ユーザになる見通しです。 一般ユーザの見通しはこれからの上記の一般ユーザ向けサービスによって急速に進展すると考えられます。 特に、「BBフォンサービス」を提供しているYahoo! BBは昨年ADSL サービスの料金の価格破壊おこし、急速にADSLサービスを普及さ せました。(「BBフォンサービス」については問題もありますが。) 冒頭の無料の公衆電話が普及するか、電話がただになるかはともか くとして、料金の低下によってIP電話のサービスは急速に普及する可能性が高くなりました。 これに従って従来のデータ・音声コミュニケーションの構造が大きく変化するとともに、常時コミュケーションが取れることで急速にユビキタスネットワークが形成されてきます。 このような状況では、再び下記の点を強調したいと思います。 このようにネッワークインフラの速度(ブロードバンドの電子的速度)も早くなっていますが、社会の変化の速度も早くなっています。こういうとき はその速度に追いつくことばかりを考えるのではなく原点に戻りワンテン ポを置いて眺めてみましょう。 「ネットワークインフラと速度」 2001/6/28号 『S−Report』 ユビキタスネットワークの世界へ(5)に
シンクタンクふくしまシンポジウム2002 21世紀型ライフスタイルを考える 〜コミュニティからはじまる地域づくり〜 日 時 6月1日(土)13:00〜16:00 会 場 杉妻会館 4F 牡丹の間 (福島市杉妻町3番45号 電話(024)523−5161) 入場料 無料(最大入場者数 210名) 参加申し込み方法 はがき、FAX、電話又はEメールで「シンクタンクふくしま」に5月24日 (金)までにお申し込み下さい。 詳細 http://www.thinktank-fukushima.or.jp/