1997年のニュース
トーマス・レディン,「ネバー・アゲイン」をセルフカバー
『アバ・ボックス』再発売
「ギミー・ギミー・ギミー」が聞ける腕時計が発売
E−ROTIC,アバのカバーアルバムを発表
アグネタのバイオ本,英訳が発売
スウェーデンで『フリーダ1967−1972』発売
『プリシラ』DVD化
元マネージャーのスティーグ死去
オライリーの専門書にアバの名
ビョルン・アゲイン,来日公演
テッドが自殺
アバカダブラ,アバのカバーアルバム2枚目を発表
WOWOWで『ミュリエルの結婚』が放映
オリジナルアルバムのリマスター盤発売
『ミュリエルの結婚』がビデオソフト化
アバが中学の英語の教科書に掲載される
ベニーがスウェーデン・グラミーで最優秀作曲者賞
ヨセフィン・ニルソンの『シェイプス』がアメリカで発売
トーマス・レディンが,デビューからのベスト盤『ソンゲル・アット・エルスカ・ティル1972−1997』(Sanger att alska till 1972-1997)を発表しました(Anderson AND 7)。この中で,1983年アグネタとデュエットで発表した「ネバー・アゲイン」をセルフカバーしています。
トーマス・レディンは,1972年デビュー。1970年代半ばにポーラーに移籍。アバのツアーメンバーに加わり,1980年に来日しています。アバ活動停止後もソロで活動を続け,1990年代に入ってからも「エン・デール・アーブ・ミット・イェルタ」(En del av mitt hjarta)などのヒットがあります。
ポリドール(日本)は12月21日,『アバ・ボックス〜サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』(4枚組ボックス)を新価格で再発売しました(POCP-9598〜9601)。
カシオ計算機は10月,時報に「ギミー・ギミー・ギミー」が聞ける腕時計を発売しました。
これはカシオの人気ディジタル時計Baby−G G’MIXのスウェディッシュ・ポップ・ミックスというタイプ。青,黄,橙,緑の4色あり,アバのほかにクラウドベリージャムの2曲も内蔵されています。
Thanks to Nana for the information.
東芝EMIは10月16日,E−ROTICの4枚目のアルバム『サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』(TOCP-4074)を発売しました。最初と最後の曲以外すべてアバのカバーとなっています。
イギリスのVirgin Publishingは10月16日,アグネタのバイオグラフィー本『ソム・ヤー・エール』(Som jag ar)の英訳『As I Am - ABBA Before & Beyond』を出版しました。LPよりひとまわり小さいサイズのハードカバー本で,162ページ。アバの写真もたっぷり収録されています。
EMI(スウェーデン)は10月13日,アバ結成前にフリーダがソロで歌った曲を集めた“Frida 1967-1972”(2枚組)を発売しました(7243 859360 2 9)。収録曲は,次のとおりです。
日本コロムビアは,映画『プリシラ』(The Adventures of Priscilla Queen of the Desert)をDVDで発売しました。『プリシラ』では,アバの「ママ・ミア」など,たくさんの1970年代のヒット曲がサウンドトラックに使われています。
なお,『プリシラ』は,すでにVHSビデオとレーザーディスクが発売されています。また,ポリドールからサウンドトラックのCDも発売されています(POCP-7043)。
アバのマネージャーとして活躍したスティッカン・アンデション氏が,9月12日心不全のため亡くなりました。66歳でした。
1960年代にスウェーデンで作詞家として活躍し,ポーラー・レコード設立後はビョルンが参加するフーテナニー・シンガーズを育てました。70年代には,アバを世界的スケールのグループにして,「5人目のアバ」という異名で知られていました。スティーグなくして今日のアバはなかったと言えるでしょう。
オライリー・ジャパンは8月25日,『マルチリンガルWEBガイド』(三上吉彦,関根謙司,小原信利・著 ISBN4-900900-23-0)を発売しました。
この中で,スウェーデンを「高級車VOLVOと世界的歌手のABBAで外貨を稼いでいるという風評も」あると記しています。
なお,オライリーは,UNIX系のソフトウェアとネットワーク関連の専門出版社として定評があります。
アバのコピーバンドとして有名なオーストラリア出身の4人組ビョルン・アゲインが来日し,7月4日川崎のクラブチッタで,翌5日は大阪バナナホールでコンサートを開きました。会場は古くからのアバファンだけでなく,若い人たちも多く集まり,たくさんのアバの曲をビョルン・アゲインと歌ったり踊ったり,思い思いに楽しみました。
川崎での演奏曲目は次のとおりでした。
テッドが6月22日自殺したそうです。
テッドのレコードはアバがプロデュースし,バックボーカルにアバのメンバーが参加しているようです。日本でも79年に「恋はくせもの」などのレコードが発売されています。
東芝EMIは6月11日,アバカダブラのセカンドアルバム『リバイバル』(TOCP-4051)を発売しました。
アバカダブラは1992年にアバのカバーアルバム『アバソリュート』(エイベックス・ディー・ディー AVCD-11096)でデビューしましたが,今回発売されたセカンドアルバムも全曲アバのカバー。収録曲は,次のとおりです。
6月4日(再放送6月10日),WOWOWで『ミュリエルの結婚』が放映されました。
Thanks to Kaoru and Midori for this information
アバの全オリジナルアルバムとライブアルバムが,24ビットディジタルリマスターされ,すばらしい音質で再発売されました(ヨーロッパ盤3月24日,日本盤4月16日)。
リマスター盤には,今までベスト盤だけにしか収録されていなかったシングルヒット「悲しきフェルナンド」「サマー・ナイト・シティー」「ギミー・ギミー・ギミー」や,シングルB面の曲,さらに活動末期のアルバム未収録曲「ビフォー・ユー・ケイム」「アンダー・アタック」も,ボーナストラックとして収録されています。
リマスターは,オリジナル盤のレコーディングエンジニアである Michael B. Tretowと,ザ・フーなどのリマスターで実績のある Jon Astley が行いました。イギリスの雑誌 "Record Collector" 4月号には,この2人へのインタビュー記事が載っています。
また,解説を書いているのは, John Tobler。彼には "ABBA for the Record" という著書があり,この改訂版が現在でも "ABBA Gold - the Complete Story" の名前で出版されています。『アバ・ゴールド』や『アバ・ボックス〜サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』の解説も彼が書いています。
アバの曲がたくさん使われているオーストラリア映画『ミュリエルの結婚』(Muriel's Wedding) が,ビデオソフト化されました(ビームエンタテインメント 3月21発売)。字幕スーパー版(SHVY-101)と吹き替え版があります。
『ミュリエルの結婚』は,1994年のオーストラリア・アカデミー賞の各部門賞を総なめしたほか,カンヌ映画祭に出品されました。日本では,1996年10月に公開されています。また,オリジナルサウンドトラックは,ポリドールからCD化されています。
アバがこの4月から使われている中学の英語の教科書に掲載されています。東京書籍の "New Horizon English Course 3" がそれです。プレスリー,ビートルズ,マドンナとともに,50〜90年代の代表的なロックミュージックアーティストとして写真入りで紹介されています。また,巻末には,「ダンシング・クイーン」の楽譜も載っています。
Thanks to Dabudabu for this information
ベニーが the Swedish Grammy の1996年度最優秀作曲者賞を受賞しました。また,ベニーがビョルンと書いたミュージカル『クリスティーナ・フローン・デュベモラ』(Kristina fran Duvemala)のCDがアルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
全曲をビョルンとベニーが書き,ベニーがプロデュースしたヨセフィン・ニルソンのアルバム『シェイプス』が,1月にアメリカで発売されました(日本では1993年7月21日に発売済み:エピックソニー ESCA-5794)。Larry Flick によるアルバムレビューがビルボード誌1月25日号に掲載されたそうです。
また,彼女が出演した "Adam & Eva" というコメディー映画が2月14日スウェーデンで封切られたそうです。