ADJUST−A−JET

 フロートボウルの分解を伴わずにメインジェットのセッティングが無段階で出来るジェットプレートを取り付けた。急ブレーキでエンストするよーで取り付けた、morosoのフュエルレベルコントロールキットと入れ替えて、メータリングブロックとフロートボウルの間に装着する。加速ポンプのレバーが届かなくなるので、両方を装着することは出来ない。

PERCY'S PERCY'S

 写真にあるプレートの上に付いているネジを回すことでメインジェットのセッティングが出来る。フロートボウルを分解しなくても良いので、ガソリンをまき散らすこともない。しかも無段階でセッティングできるところが嬉しい。セッティング幅は、ホーリーのジェット番数で言うと63番から140番相当までと非常に幅広い。マニュアルにはクローズポジションから何回転戻せば何番相当というのが記してあり、それに従えば大体のセッティングを容易に行うことが出来る。プレートには8方向にマークが付いており、戻し回転数も分かりやすくなっている。
 スロー系は今まで付いていたノーマルのメータリングブロックが担当するので、セッティングもそのまま使える。
 また、副作用として例のエンスト現象が発生しにくくなった事も特筆できる。これは、このジェットプレートの内部でガソリンの経路が、一旦上に向かうようにレイアウトされている為だと考えている。セッティング用スクリューのオリフィスまで経路が曲がりくねっているのだ。つまり、下から吸って一旦上がり、元のメインジェットの位置まで下がって、更にメータリングブロック内で上がる、という経路になったわけだ。これで、フロート室の油面変化があっても逆流は最小限になり、メータリングブロック内の油面が安定したのだと考えている。

燃料経路
燃料経路が上下している

 最近になって問題が発生してこのジェットプレートの使用を中止している。その問題とは、プレート内の細いガソリン通路内でパーコレーションを起こしてしまうと言う物だ。エンジン温度がある程度以上になるとアイドリングしなくなったり、エンジン停止後何分か置いておくとエンジンがかかりにくくなりアイドリングもしなくなるのだ。
 簡単にセッティング変更が出来て非常に便利だったのだが、ストリートで使い物にならないので使用を断念せざるを得ないのだ。元々オーバルトラックレースでの使用を前提とされているので、全開時の事しか考えられていないのだろう。

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