急ブレーキでエンストするよー

 キャブをホーリーにしてから、急ブレーキをかけたときにエンスト又はエンジンがぐずる様になった。今のところはっきりした原因は解っていないが、油面の揺れが影響しているようでもある。もう一つ考えているのが、吹き戻しによってインマニ内が一瞬正圧になり、パワーバルブが開いてしまい、ガスが濃くなってエンストするのではと思っている。まだ実験はしていないが、パワーバルブのバキュームチェックホールを塞いでパワーバルブを殺しての再現実験を計画中だ。結果はいずれ報告する。
 もう一つの原因と考えられる油面の揺れだが、これについては一応対策したつもりだ。morosoから'Fuel level control kit'と言う物が出ている。これはメータリングボディとフュエルボウルの間にスペーサーを咬ませ、その中に耐油スポンジを入れて油面を安定化させる物だ。これをプライマリー側に取り付けてみた。セカンダリー側はバキュームチューブがあるので加工しないといけないし、フュエルボウルが長くなるのでバキュームツリーにもぶつかってしまうため取り付けできない。

moroso

 取り付けた結果、エンストはしにくくなったものの決定的ではなかった。このとき油面を上下して試してみたが大きな変化はなかった。
 街中で危険回避のために急ブレーキをかけると必ずエンストしてカッコ悪いので、早急に原因を解明し対策しなければならない最大の問題である。
 油面が上下する要因はフロートの構造にもよると思う。750cfmD/Pのダブルインレット(センターインレット)タイプのフロートの支点は進行方向に対し直角方向に付いている。つまり進行方向に発生した加減速Gによる油面の変化に反応しやすい。これは、オーバルトラックやロードレース等横Gの発生するものに向いており、ドラッグレース等縦Gの発生するものには不向きであることを意味している。
 よって、油面変化の影響をもろに受けているとすると、650cfmV/S等のシングルインレット(サイドインレット)タイプのキャブではエンスト現象が発生しない或いは発生しにくいかも知れない。現にサイドインレットタイプを使用している車は、急カーブでエンストするという報告を何件か得ている。650cfmを使用している方や、この辺の事情に詳しい方がおられたらどしどし情報をお寄せいただきたい。

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