50ccポンプ装着

 急なアクセル全開で息継ぎをするようになった。以前加速ポンプカムをいじって、アクセル急開時のレスポンスは改善されたのだが、あれは無負荷の状態。全負荷領域での急開ではまだガスが薄い。インマニがシングルプレーンということもあり、アクセル急開でガス薄ということは想像はしていた。

 そこで、こんなこともあろうかと準備しておいた50cc加速ポンプを装着することにした。取り付けはセカンダリー側にする。今のエンジンでこんな物をプライマリーに付けたら、燃費はガタ落ち、黒鉛モクモク、それこそかぶりまくり状態になってしまうだろう。セカンダリーのスロットルは、プライマリーに連結されたスロットルレバーにより連動して開くのだが、レバー比によってその開くスピードが違う。この為、急開時でガスが追いつかなくなるのはセカンダリー側に問題があるからであろうと判断した。

 50ccポンプと言っても一度に50ccも噴射するわけではなく、フルストローク10回で50ccを噴射する能力があると言うことだ。アクセルを煽る度に50ccも噴射していたら、それこそリッター500mとか言う幻のアメ車になってしまう。ポンプの容量の違いは写真の通り、50ccポンプの方が容量が倍近くあるのが分かる。


ポンプ容量の違い

 取り付けはいたって簡単で、古いポンプとレバーとカムを取り替えるだけである。しかし、フロート部を一度もバラしたことのないキャブだったらちょっとしんどい。ホーリーの工場出荷状態では、フロートボウル並びにメータリングブロックのガスケットは接着されており、強固に貼り付いているのだ。下手に外そうとするともろいダイキャストで出来たノックピンが折れたりする。また、ガスケットを剥がすのにも難儀するのだ。
 いつも悩む事に、カムの裏表はどっちが正しいのか未だに分からないということだ。いつも適当に正しいと思われる方向に組み付けるのだが、問題は無いので正しいのだろう。

 装着後は全負荷でのアクセル全開でも、息継ぎすることなくリニアに追随するようになった。

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