エンジン分解5

 前回まで、ヘッドができあがったところで腰下を見てみよう。フリーズプラグやオイルギャラリープラグを取り外す。しかし、今回オイルギャラリープラグは外さなかった。オイル漏れもなく、凄まじいトルクで締まっていたので工具が負けそうだったため。また、他のオイルギャラリーも一片のスラッジも付いていなかったので、特にブラシを通す必要もないと考えたからだ。余計な事をしてオイル漏れを招きかねないので止めておいた。フリーズプラグも内側は水垢が付着していたが、錆なども発生しておらず良好だった。ここは外してしまったので新品を入れる。


ブロック前


オイルギャラリーのプラグは外さなかった


フリーズプラグは打ち換えた

 次にクランクのジャーナルを見てみよう。前回O/Hで問題であったクランクジャーナルであるが、問題の箇所は傷こそあったが運用に耐えないほどでは無さそうなので、クランクはそのまま使用する事にした。他のジャーナルは全く問題ない。


問題のジャーナル傷


その他のジャーナルは全く問題ない

 ブロックをペイントしメインキャップなどを脱脂してベアリングを乗せてクリアランスを測定。プラスチゲージをベアリングに乗せてクランクを乗せて、メインキャップを規定トルクで締める。今回はクリアランスも全く問題なし。
 クランクを組み付け軽く回るかチェックする。ここで回転のどこかに引っかかりがあるようだと、クランクの曲がり、クリアランス不良が考えられる。勿論今回はなんの抵抗もなく軽く回転!
 メインキャップは中央から外に向かって締めていく。ボルトもARPのクロモリの新品に変更。
 クランクのオイルホールはチャムファリングする予定だったが、すっかり忘れて組んでしまった(^^ゞ


ペイントして脱脂


プラスチゲージを挟めてメインキャップを規定トルクで締め付ける


プラスチゲージで測定

エンジン分解6   エンジン分解4   目次へ   ホームに帰る