エンジン分解4

 エンジンをバラバラにし終えたところで、ヘッドの洗浄。バルブを抜いて洗浄台へ。バルブ周りを分解するのにバルブスプリングコンプレッサーを使わなくともできなくはない。リテーナーにソケットを当てて叩いてやれば簡単にばらせるのだが、ミスったらコッターが噛みこんで割れたり傷が付いたりする。なので、バルブスプリングコンプレッサーを用いて慎重に作業する。


バルブを分解


バルブを外し終わった洗浄前のヘッド

 ヘッドの洗浄は洗油で大まかな汚れを落として、メタルクリーンなる水性洗浄液にドブ漬けする。このメタルクリーンなる洗剤は水性だからと侮りがたく、水温を上げればヘッドのカーボンなどは擦ることなく落ちてしまうスグレモノなのだ。洗浄と同時にヘッドの平面をオイルストーンで研磨。


洗浄台へGO!


大まかなカーボンを落とす


洗浄の終わったヘッド

 ヘッドが綺麗になったところで、バルブの組み立て。もちろんバルブの汚れも予め落としておく。ボール盤にバルブを銜えさせてワイヤーホイール等を当ててカーボンを削り落とす。バルブシート、バルブフェースともラッピングの必要はなさそうだった。当たりも広がっておらず全く摩耗していなかった。またステムのガタも無かった。
 バルブステムシールはテフロンタイプが装着されていたが、一応新品のニトリルラバーのものに交換。バルブステムにアッセンブリールーブを塗布して組み立て。分解したときとは逆にバルブスプリングコンプレッサーで組み立てる。


ステムシールも交換


バルブ組み立て


完成したヘッド


完成したヘッド

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