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   Dandelion  



No.0034   2006年3月製作 (W280 ×H230 mm)   

 2006年春、ローリング・ストーンズ御一行様来日中・・・・。90年の初来日以来、時々の来日公演には最低2回は足を運んでいましたが、今回は日程が合わず無念無念の見送り。とは言っても気持ちだけはやっぱり来日中ということでストーンズを聴き続けて、見に行けないウサを払わねばならない日々が続くのであります(笑)。しかも60年代の作品が紙ジャケでリリースされたりしてこれも買わなきゃ!ってな感じで聴いてます。
 そんななかで8角形で有名なベスト盤「スルー・ザ・パスト・ダークリー」収録曲中で、ふと耳にとまったのがこの「ダンデライオン」。これまではたいてい聞き流していたのに、以前より音質が向上したせいかミックスが違うのか、とってもベリー・グッドなポップな曲だったことを発見しました。歌詞は英国伝承のタンポポ占いをテーマに、タンポポの種を飛ばして吉凶を占ってみようってな曲。きっとミックも子供の頃、フゥーっと飛ばして恋占いでもやってたんでしょう(全然似合わないけど・・・)。ストーンズにしては例外的にファンタジーを感じることのできる曲ですね。

 季節もちょうどタンポポの季節だしタイムリー? 人物はもちろんミック・・・・のつもり。ぶっとい唇から息を吹きかけ飛ばしたタンポポの種が、いつのまにやら音符に変わって飛んじゃったりなんかして「ダンデライオン」のできあがり。黒紙は和紙を使用、色付けもサインも和紙です。


【アルバム紹介】
ザ・ローリング・ストーンズ/
スルー・ザ・パスト・ダークリー

 僕の音楽生活を変えた必殺の1枚、、、1990年のストーンズ来日前に初めて買ったストーンズのアルバム。当時さんざん聞いた。それまでビートルズ派だった僕はこのアルバムと来日公演体験を境にストーンズ派に転向することになります。
 それはさておき、本作は1969年9月に英国でリリースされ、当時のオリジナルアナログ盤は有名な八角形ジャケットです。収録曲はビッグ・ヒッツVol.1の後にリリースされたものからを主体に選曲されています。まだビートルズを筆頭とするフラワーパワー的な時代も含んでおり、、サイケデリックに惑わされブッとんだ「2000光年のかなたへ」、そしてまた本領のロックンロールに戻った「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」、彼ら以外では到達しえない世紀の名曲「ホンキー・トンク・ウィメン」、「シーズ・ア・レインボウ」はピアノでニッキー・ホプキンスが参加しており、ストーンズ・ソングのなかでももっとも美しい曲です。さらに本作は亡きメンバーのブライアン・ジョーンズに捧げられていることなどなど・・・・・ストーンズの数あるベスト盤の中でもこれほどロックの進化と時代性、そしてバンドの生き様まで1枚に凝縮されたエネルギーをもっとも感じさせられるものはありません。2006年には紙ジャケットでUS仕様盤がリリース。以前のUK盤とはミックスが違うは、音質も向上してるはで、ビックリ!しました。
   (2006年3月25日)